鬼頭莫宏のレビュー一覧

  • ぼくらの 7

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    こういうキャラに物凄い共感を覚えてしまうことは
    「私も親とあまり一緒にいる時間がなくて寂しい子供でした」って言っているようで、少々抵抗があった。
    だって、寂しかった記憶がないから。
    もっと毎日べったり一緒にいて欲しかったわけでもないから。

    なのにアンコちゃんの気持ちがすごくわかる気がするのは、単にこういうコに共感するのが得意なタチなのか
    潜在的な何かってやつなのか。

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    2013年05月13日
  • ぼくらの 4

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    何事もなく生きている間は、ヒトはそれぞれそれなりに”いいひと”ぶって生きられる。

    死ぬ事が目の前に約束されてしまったときが分かれ道だ。

    死ぬ事そのものは"善い"わけはない。
    でもその最期と、その人の消えた世界でその人が残したものは”善し悪し”がある。

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    2013年05月13日
  • ぼくらの 11

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    一気に読み終えました。

    コエムシの「自然現象だ」っていうセリフが深いなーと思いました。

    誰にでもいつかは訪れる死。

    それを突如つきつけられた少年少女、人間たちの決断と想い。
    色々な出来事のメタファーに思えました。
    醜く美しい人間という生き物とそれをとりまく世界。
    作者様にただただ感服です

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    2013年04月29日
  • ぼくらの 9

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    ネタバレ

    契約していなかったはずのカナがパイロットとして呼ばれた。
    カナには死ぬ前にどうしてもしたいことがあった。ウシロの本当の母親を見つけ出すこと。そしてその母親は意外にもすぐそばにいる人物だった…

    うーん、10歳にしてはちょっと大人びすぎている気もするカナちゃんだが、その家族を思う強い気持ちには泣けた…。女の子のほうが気持ちが強いという印象はあるけれど、ここまで強くなれるのか。

    そして田中さんの死。田中さんの素性…ぅえっ、えーっ!?

    さらに9巻ではマチの正体があかされる。
    ???な状態のまま、次巻へ続く。

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    2013年04月11日
  • ぼくらの 8

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    ネタバレ

    コックピットの中に報道カメラが入り、テレビで戦闘の様子を中継するうち、パイロットへの応援メッセージが届きはじめる。
    過酷な戦いを終えたアンコは、残された時間でカメラに向かってスピーチをする。

    アンコのスピーチは素晴らしかった。
    「でも私達は私達の立場が全体の奉仕者であるべきことを理解しているつもりです」
    これはナカマがしきりに言っていたことだよね…ちゃんとここで触れてくれている。

    残りの子もずいぶん少なくなってしまったな…。
    次はカンジ。カンジはコミュニケーションの下手なウシロの友人だから、ここまで生きてきてくれて、ウシロやみんなを支えてきてくれてよかったな…。
    父母の建築した沖天楼にこだ

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    2013年04月11日
  • ぼくらの 7

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    ネタバレ

    前巻に引き続きコモの話。
    逃走した敵パイロットをおびき出すため、自分がパイロットだと世間に公表し囮となったコモ。おとなしそうだけど芯のしっかりした子だなあ。

    続いて、子どもたちが関係していることも世間の知るところとなる。
    ニュースキャスターであるアンコの父親は、自分の娘がこのロボットにかかわっていることを知り、それをテレビで報道することを決める。
    アイドルになるのが夢だったアンコはキャスターの父とテレビに出ることを純粋に喜んだ。

    この父親も、表面的に見ればひどいことをしていると思われるのかもしれないけれど、親としての苦渋、愛情、仕事人としての責任感がしっかり描かれているので、嫌な気分にはな

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    2013年04月11日
  • ぼくらの 4

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    ネタバレ

    3巻からの続きのエピソード。
    聖母のような千鶴の姉、私にはちょっと理解できないかも…
    お姉ちゃん、素晴らしい人かもしれないけど、醜い部分を受け止めてくれる人が身内にいないのは、それはそれでつらい気がするなぁ。

    ここにきて、誰か一人、契約していない人がいる?という新たな事実が判明。
    仲間割れの様相を呈してきたぞ…。。

    次のパイロットは、千鶴と同様に「特定の誰かを殺す」ことを考えていた少年。けれど誰かを殺しても自分が生き残ることはないと知って、彼は違う答えを選ぶ。これまでのパイロットと違って、清濁併せ持った感じのエピソード。

    選ばれる順番というか、一人一人の選択の内容のつながりや展開が秀逸だ

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    2013年04月10日
  • ぼくらの 2

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    ネタバレ

    いきなりのシビアな展開。
    1巻では「自分たちはヒーローに選ばれた」と思っていた子どもたちが、本当はとんでもない運命を背負わされたことを知らされる。

    ゲームに関するルールが次々に明らかにされる。
    ・ロボットのパイロットは戦闘が終わると死ぬ。
    ・契約は途中でやめられない。
    ・負けた場合、戦わなかった場合、もしくは48時間以内に決着がつかない場合、地球は滅びる。
    「勝ってこの地球を守って死ぬか、負けてこの地球を失って死ぬか」選択肢はその2つだけ。
    さらに、戦闘で巻き込まれた一般人にも被害が及ぶことに子どもたちは気づく。

    それを知った子どもたちが残された時間をどう生き、どう戦闘に立ち向かうか。

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    2013年04月10日
  • ぼくらの 1

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    自然教室で出会った15人の少年少女たちが、巨大ロボットに乗って、襲い来る謎の敵と戦う。

    まだわからないことだらけだけれど、不穏な空気に満ちている。
    1巻の時点でかなり衝撃的な展開が…。

    謎の宇宙人ココペリとマスコット(?)コエムシとの出会い、ヒーロー志願のサッカー少年と、選民思想の強い少年のエピソード。

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    2013年04月10日
  • ぼくらの 3

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    カコの終盤は、いまのこれくらいの子供においてはいちばん沢山いるだろうと思われるパターンだった。
    よく言えば子供らしい、悪く言えばアタマが悪い。
    こいつに任せちゃダメだなと明らかに判るのに、ジアースのパイロットが選ばれるシステムからすると、母数が多いということはこういう奴が選ばれてしまう可能性も割と高いということだ。

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    2013年04月07日
  • ぼくらの 5

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    地球の全人類のために犠牲になって戦え、と言われたら
    「見知らぬ大勢が生き残るために自分が死ぬって何なんだ、誰かもっと他に適任いるだろ」と思う。
    でも自分が死ぬ事は決まっていても自分が勝ったならあの人がこれからも生きていけると
    具体的に顔や名前の浮かぶ人がいたら、頷ける人は多いんじゃないか。
    そんな事考えず生きていきたいのは当たり前だけど、もし死ななきゃいけないとしたらの話として。

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    2013年04月06日
  • ぼくらの 6

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    キリエみたいに考える人間は結構いる。
    が、自分がその考えに至るまで生きながらえてきたという事の理由をどうしても精神論に偏らせてしまう。
    単純に、肉でもサカナでも野菜でも、自らの手を汚すことすら無く殺してきた結果、生物として存在し続けている。
    その事に責任があるのかないのかはわからないけど。

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    2013年04月06日
  • なるたる(1)

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    ネタバレ

     殻都市~を読んで、鬼頭莫宏にハマリ中。カバー折り返しの乙姫のビジュアルにやられました。なんとエロチックな。
     この人は生き生きとした女の子も鬱々とした女の子も うまいなあ。


    と、上記は1巻を読み終わった時点の感想。以降は全12巻読み終わっての感想。いや重かった。なんか怪しげな噂は目にしていたけどなるべく見ないようにしていたがこれは重い。

     1巻のハツラツとした明るい雰囲気も、後で落とすための伏線なのか?
     全部読むのは相当覚悟が必要な漫画だなあ。これから読もうという人は精神的にダメージを負う覚悟をして、ネットのネタバレ情報は一切見ないで、できれば読み終わった次の日はお休みで回復をは

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    2013年04月15日
  • なるたる(12)

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    表紙とのギャップ!
    ぼくらのと同じく子供同士が竜を駆使して命をかけて戦う。まあ重い、よくある鬱漫画。終盤の男の子が殺されるシーンは本当にやるせない。ホシ丸の正体も全く想像してなかったけど、ちゃんと伏線は貼られてた。その点含めなかなか出来たストーリー。

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    2013年04月02日
  • ぼくらの 2

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    巨大ロボット、少年達がパイロット。
    それだけ聞けばガンダム的な世界観なのかと思えそうだがガンダムの設定のほうが、まだ救いがある。

    「命と引き換え」とはどういう事なのか。

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    2013年03月30日
  • ぼくらの 1

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    昔いちど読んで何かにハマって全巻揃えた。
    10年近く経って、また読み返す。
    今回は、ハマった何かがちょっと実体を持っている。

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    2013年03月30日
  • のりりん(3)

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    ネタバレ

    様々な要因に引きずられて自転車にはまっていく社会人の話 3冊め。

    1冊ずっとで、因縁のロードレース勝負の話。
    総じて楽しかったが、百歩譲ってもどうしても姑息なところが見えてしまう作戦勝負よりも、現在の自転車業界を取り巻く問題の話のほうが面白かった。

    レギュレーションはいろいろ難しいところもあろうけど、
    人も道具も進化していくほうが、やはりエキサイティングなのでないかとは思う。
    特に、普通に使うには、
    疲れず早く、遠くまで行ける方が良いしねえ。

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    2013年02月24日
  • 鬼頭莫宏短編集 残暑

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    未レビュー消化。大人の考えができるようになった瞬間、子供時代の自分が亡くなるというワケではないが一種の消失感があるのは確か。失ったものを後悔するのは良くないことと今でも思ってますが、忘れてもいけないことなんだなとこの短篇集みて思いました。

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    2013年01月22日
  • ヴァンデミエールの翼(2)

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    未レビュー消化。人間にごく近い人形の話。その人形のほとんどは翼を持ち、自由への象徴として羽ばたいていく姿が印象的でした。気に入ってるのは第7話のヴァンデミエールの火葬。他の姉妹とは違う世界との繋がりが希薄な彼女が、自分の身体を燃やすことで世界と繋がり、少女の糧として羽ばたいていく行程がとてもキレイだった。

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    2013年01月22日
  • なにかもちがってますか(3)

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    一気に仲間が二人増えたけど。   
    頼りになるのかならないのか。

    イッサくんはほんとに物事の根底を見据えてるよね。ちょっと足元が覚束ないこともあるけど。   

    まだまだのんびり進行で、これからどうなっていくのか。  
    次巻を待つ。

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    2013年01月15日