感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2012年06月29日
カコは、死を怖れる姿勢については一番人間らしかったかなぁと個人的には思う。
千鶴は…悲しい。復讐をすることが許容される状況であり、それを容易くできる力を手に入れてしまったら、人は自分の復讐心を制御できるのか。
この漫画は、人間が描かれている。そう思う。
アニメ版から『ぼくらの』に興味を持ったので、カコとチズの漫画原作版の話の流れには驚いた。アニメ版でもやりきれない話だったが、原作はよりえぐい。特にチズの話は、アニメより惨く、誰との子かも分からないような状態が辛すぎる。
Posted by ブクログ 2013年04月10日
きわめて理想的な死にざまが示された2巻のあとの3巻。
実に人間的な2人が描かれている。
死ぬのが、戦うのが嫌で、自暴自棄になった少年。
どうせ死ぬのなら、力を得たなら、と復讐を企てる少女。
どちらも、きわめて人間的で、とても、悲しい。
でも、この2人の感情は痛いほど理解できる。
だから余計に悲しい...続きを読む。
また、ここから国防軍という「大人」「国家」の介入が描かれる。
子どもだけの話かと思ってたけど、意外にしっかりしたスケールの話なのかな。
Posted by ブクログ 2013年04月07日
カコの終盤は、いまのこれくらいの子供においてはいちばん沢山いるだろうと思われるパターンだった。
よく言えば子供らしい、悪く言えばアタマが悪い。
こいつに任せちゃダメだなと明らかに判るのに、ジアースのパイロットが選ばれるシステムからすると、母数が多いということはこういう奴が選ばれてしまう可能性も割と高...続きを読むいということだ。
死に対する恐怖と生に対する絶望を持った子供達。武力を持つ大人達がなんとか事を納めようと出てくるがあっさりと敗北する。巻き込まれた子供達を助けようとする者は誰もいないのがつらい…
夏休みの臨海学校に訪れていたそれぞれ学校の違う十五人の子供たちは洞窟の探検中に一人の男と出会いロボットに乗って敵を倒すゲームをやらないかと持ち掛けられる。
軽い気持ちで契約した子供たちだったがゲームではなく実際に操縦して敵を倒すものだった。
その男、ココペリが試しにやるのを見た子供たちは次に自分...続きを読むたちがやることになり、ワクというサッカー少年が操縦席に向かい見事勝利を収める。
しかしその後彼は死亡。
その後に乗ったコダマも何とか敵に打ち勝ったあとに息を引き取ってしまう。
動揺する彼らにコエムシが告げたのはこのジアースと名付けられたロボットは操縦者の命と引き換えに一回駆動するという残酷なものだった。
いつ自分が死ぬかわからない中で日常を過ごす子供たち。
ある少年は残された家族が少しでも不便のないように過ごし、ある少女は自分で背負うという覚悟を日常生活の中で決断するようになる。
しかしあまりの事についに国防省が出てくることになる。
しかし実際の戦闘では空母や戦闘機も役に立たず結局子供たちが戦うしかないのだった……。
子供たちが危ない目にあっているのに何もできず任せるしかない大人たちの無力感がやるせない。
Posted by ブクログ 2021年04月02日
各キャラクターのエピソードだけで進行していくなら、なぜ10巻もあるんだ、と思ったところで上手くテコ入れが入る。
物語もパターン化せず、展開も面白い。
Posted by ブクログ 2011年10月26日
本巻で、漸く国の大人たち(第3者)が関わってきます。
彼らは真摯に少年少女に相対しているように見えますが、一方他の契約者に関係する大人たちの余りの醜さに吐き気を催します。
3巻で戦いに臨むカコ・チズは2巻で登場した2人とは対極の、人間的過ぎる2人。移入しすぎて苦しくなる巻。
カコの死に様は正直自分が...続きを読む受けた傷のようで痛かった。
次巻でチズの下す決断が楽しみ(辛い)。