あらすじ
夏休み、過疎地の村へ“自然学校”にやってきた少年少女15人。1週間が経ったある日、海辺の洞窟へ探検に入った一同は、その奥にコンピューターを持ち込んで住んでいた謎の男・ココペリと出会う。彼は自分が作ったゲームをやらないかと誘い、宇白可奈を除く14人の中学1年生が同意して契約を結ぶ。半信半疑で宿舎に戻った一同だったが、その日の夕刻、大きな物音と共に巨大ロボットが現れて…
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裏に隠された過酷なルール
個性的な14人の少年少女が、巨大ロボットを操り地球を守るため生死を賭けた戦いに巻き込まれるという展開が面白い。
その裏に隠された過酷なルールと犠牲が明らかに、、、緻密な心理描写と予測不能な展開に引き込まれます。
アニメ化もされたようですね。観たかった。
Posted by ブクログ
家族愛とか命とか改めて色々考えさせられた(特にキリエの話納得した)
ただ、血の繋がりのあるなしに関係なく10歳の妹にあれだけの暴力振るえるウシロは流石に変だと思うからちょっとモヤモヤ残った
チズの事情を知ったあとのチズ父の対応も発言も個人的には冷たく感じてしまった(チズ父なりの愛だとは思うけど)
畑飼が大した制裁も与えられずに、のうのうと政治家目指してるのも腹立つし、それを聞いたウシロ達の反応がやれやれ(笑)みたいな感じなのも違和感
他にもみんな年齢に対して精神的に成熟し過ぎてるし、所々モヤモヤする場面はあったけど、ストーリーはすごく面白くて一気読みした!指名された後のそれぞれの過ごし方は涙無しには見れなかったし、守りたい人のために戦うみんなが本当にかっこよくて、戦闘シーンでも何度も泣かされた
ウシロとマチが遺された家族の元へ行って、遺族のその後が描かれたのは1番気になっていた部分でもあったからスッキリしたし涙止まらなかった
響くセリフが幾つもあって大袈裟かもしれないけど自分の生き方見直そうと思った、しばらく余韻•︠·̫ •︡
Posted by ブクログ
重くて無機質な運命に巻き込まれた子供たちが、それをどう受け止めるのか。15人一人一人が主人公でよかった。宇白の回が1番エグいけど、好き。
中高生の時は色んなことについてずーっと考えてたのに大人になってからは全然そういう深くまで潜る思考ができてなくて嫌だったんだけど、宇白先生の台詞で納得した。あれは今日のご飯の心配をしなくてもいい、モラトリアムのあの時期にだけ許された至高の時間だったんだな…目先の仕事と生活に必死になんなきゃいけない今あの体験は得難い。
Posted by ブクログ
1~11巻通して。
本当に心の底から好きな作品の一つ。アニメの方はあれはあれでまた違う世界のように感じて、それこそ「世界の分岐」を感じたりなんかしてその感覚が楽しかったけれど、でもやっぱりアニメよりこっちの方が好きだなぁ。
田中さんが言ってた「ベストじゃなくベターを目指せ」って、かなりこの作品を表しているように思う。全てが思い通りに行かしてくれる訳じゃない。「何で今」「どうしてそんな手段じゃなきゃ」なんてことの連続。それでも彼らはその中で最善を目指して、全力を尽くして、そうして散っていく。
覚悟を決めたとはいえ顔を出すそれぞれの弱さ、それに立ち向かうのはパイロットだけじゃない。だけど、”まだ”死なない自分たちという立場も同時に襲う。
あとウシロ戦での、町の風景。犬小屋や交換日記、朝食の準備が完了しているテーブル、そんな何気ない物たちが不思議と胸を締め上げてくる。
話しが終わるからとかじゃなくて、進み方(?)として最終巻が好きだなぁ。ページをめくる時の衝撃がどれも好きだった。
ただの殺し合いものじゃなく、人と人が感情をぶつけ合って変化していくドラマだったなと思った。
Posted by ブクログ
全11巻 地球を守るために自らの生命を犠牲にすることを強いられた少年少女たちの物語。各少年少女の背景が様々なのが魅力。悲劇だがカタルシスを得た気がする
Posted by ブクログ
夏休みの自然学校に参加した15人の小中学生たちは、偶然出会った風変わりな男とのやり取りの中で「ゲーム」と称して「契約」を行う。
その「契約」とは、地球の命運をかけて巨大ロボットで「敵」と戦うこと。負ければ地球ごと消滅、そして勝ってもパイロットを担当した1人は必ず死んでしまう。
契約を行ったのは1人を除く14人の筈だったのだが、戦いが進む中、もう一人の未契約者がいることが明らかになる。
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ひかりTVのビデオサービスでアニメを視聴し、原作は後半の展開がまるで違うことを知り(というか連載途中でのアニメ化だった)、読んでみました。
この作者の漫画は絵が苦手だと感じずっと読んでいなかったことを後悔するほど面白かったです。救われなさとかなりのえげつなさ、妙にリアルな部分も切なさもあり、単に「面白かった」というのがはばかられる、独特の読後感です。
キャラクターそれぞれの行動や、死ぬと分かっていてのあがきや悟り、時に美しく時に重過ぎる気付き(しかしその後に待つのは死のみ)が胸に迫ります。
未契約者は誰なのか、そして「最後の一人」となるのは誰か?そしてその時の行動は?ラストにはただただ痺れました。
畑飼だけは心から悲惨な死に方を迎えてほしかったのにすごく残念です。この後味の悪さがこの作者の芸風といえばそうなのかもしれませんが。
アニメ後半が監督の言動と相まって酷評されていることは見終わってから知りました。いろいろ苦肉の展開だったのでしょうが、確かにオリジナルキャラクターが幅を利かせすぎたり、田中さんの過去がとんだ極○だったりと、やりすぎた感は否めないですね。酷評もむべなるかなと思いました。
音楽はとてもよかったんですけど……
Posted by ブクログ
セカイ系と称されているが、むしろセカイ系のフォーマットを利用して進化させたように感じさせる。
戦っても死ぬ、戦わなくても死ぬ。どちらにしても「死」の運命にある無秩序状態の中で少年少女達は自分とは別の繋がり(社会)に何かを見いだして戦うのだ。
セカイ系に顕著な自意識を社会にしか見いだせないように仕向けている設定は見事。それでいて、自意識を上手く表現している。
Posted by ブクログ
私は原則として、「命」を題材にした作品に高い評価をしません
「命」という最も大切な物をテーマにして書き上げた作品が
つまらない物であるはずがないと信じているからです
そんな私が例外的に高い評価を与えるのが、この作品です
異界から攻め入ってくる謎のロボット
戦う事ができるのは同じ謎のロボットだけ
でもそのロボットは駆動する度にパイロットの命が代償になる
そしてそのパイロットは子供達
死の恐怖と向き合いながら、それでも戦いに臨む子供達
彼らひとりひとりの内面が、実に丁寧に描かれています
悩み苦しみ葛藤し、それでも自分なりの答えに辿り着き、
戦いに臨む彼らは、儚くも美しく強く輝いて見えました
これほど陰鬱になりそうな設定にも拘らず、
むしろ爽やかな感動を与えてくれる素敵な作品です
Posted by ブクログ
これを読み終わったあとのやるせなさ・・。
ロボット系漫画は少し苦手なのだが
ぼくらのはすんなりと読めた。
人物同士の絡みの描写が細かい。
かなり重たい内容をサラっと描いてる
感じ。
何の罪もない未来のある子供達が
戦って、死んでいくのに対し
チズを妊娠させた先生が社会的制裁を
受けずにのうのうと生きているのは
憤りを感じるというか、鬱だなあやっぱり。
Posted by ブクログ
巨大ロボット、パラレルワールドと本格的SFの要素がありますが、やはり鬼頭さんなので、そこは、かなりの屈折した登場人物達の葛藤があります。
テーマはF・ブラウンの「闘技場」かなぁ
Posted by ブクログ
突然突きつけられた死に向き合う子どもたちの話。重いテーマ。ストーリー作りが非常に繊細で、伏線の仕込み方など「仕掛け」が絶妙。SFとしても楽しめる。一時期流行ったエヴァ派生(セカイ系)のように見えるが、全然違う。オススメ。
背景設定がすごい
独特な雰囲気。
まず読み始めて「まどマギじゃん」と感じた。
魔法少女が中学1年の少年少女に変わり、ロボットマンガ?になったような感じ。
ご丁寧にキュゥべえみたいなのまで登場する。
これは相当影響を受けているなと思ったが、調べてみると本作の連載が2003年11月からで、まどマギの放送が2011年1月から。
となると、逆にまどマギが本作の影響を受けている可能性が高い?
そう考えると、本作の発表当時としては非常に斬新な発想の作品だと言えるだろう。
話が進むにつれてどんどん明らかになる冷たく残酷な設定は圧倒的。
1話ごとに1人のキャラクターを深く掘り下げて描写するやり方は「鬼滅の刃」にも通じる面があるし、そこで描かれる重さ(と古さ)は(線の細さもあいまって)山本直樹のマンガにも通じるせつなさ、やりきれなさがあるように思える。
もちろん、エヴァの影響も大きいだろう。
さらに、後の作品で言えば「まどマギ」「結城友奈は勇者である」「世界鬼」あたりが似た雰囲気。
ただ、気になる点も多い。
・キャラ絵とメカのデザインが古い
絵の線が細く、パッと見では古さは感じない。
が、一部キャラクターの顔などは、いかにも古い。これで中1とかありえないだろうという見た目のキャラも複数いる。
車や兵器などのデザインも古く、作者が好きだったという松本零士の影響を強く感じるし、メカオタ、ミリオタ度がにじみ出ている。
・動きのシーンが下手
ロボットマンガ?として致命的なくらい、動きの描写が下手。
戦闘中に何がどうなっているのかわかりづらいシーンが多々ある。
・登場キャラが個性的過ぎる
1話目は極めて真っ当な中1の少年だったが、マンネリ化を防ぐためか、その後のキャラの多くが考え方や生い立ちなどで中1としては特殊過ぎる。
・キャラの描き分けが今一つ
普通にキレイに描かれているキャラと、そうでないキャラが混在している感じで、男女の区別がつかないキャラや他人との描き分けがうまくできていないキャラもおり、混乱する。
・設定の時代背景があいまい?
町並みや登場キャラはやや古く、昭和末期の雰囲気。
一方、車は松本零士的な未来風のものと、プリウスやBMW、アルファザガート、軽トラなどの既存車種が混在しており、違和感がある。
名作
夏休みに学校の枠を超えた臨海学校に参加した中学生の男女が地球にやってくる未知の敵と戦う運命を背負ってしまうSFロボットものの第一巻。
過疎の進む海辺の村で学習交流自然学校が開かれた夏休み。
そこに15人の中学生と小学生が参加した。
和気あいあいという雰囲気で自然を満喫していた彼らだったが、参加者の一人、町洋子が見つけた洞窟に探検に行くことになる。
すぐに行き止まりがあるという予想に反して奥深くまで続いている内部に入っているとそこには大量のパソコンがあった。
そのすぐあとにそこを住処にしているらしいメガネをかけた男に遭遇する。
その男からゲームをしないかと持ち掛けられる子供たち。
内容は巨大ロボットを操縦して地球にやってくる敵を倒すというものだった。
軽い気持ちでその契約を交わし男が試しにやるゲームを観戦する子供たち。
しかしそのゲームが終わった後男は消え洞窟もなくなっていた。
夢を見たのかと思っていたが、子供たちの前に巨大ロボットが現れて……。
アニメ化もした名作。
過酷な運命に翻弄される子供たちを見ているのはつらいが面白かった。
Posted by ブクログ
メインギミックは知っていて読み始めた。1巻を読んだ時点では、損かなあとも思ったが、3巻までいくとそれを知っているかは、大して問題じゃない気がして来た。
1巻は、中学生がここまで歪むかなあ、という感想くらい。
Posted by ブクログ
随分昔に買っていて、内容的にあまりにもきつそうで敬遠してたやつ。
1巻目は、まだどうなってるのか分からない部分だからそれなりに受け流せるけど、この先きつくなるのが分かっているのでそれが怖い。
10巻まで読み進められるんだろうか……。
とりあえず、最初の方に死んじゃう人は良かったと思ったりもしなくもない。
Posted by ブクログ
全巻持ってますが登録は1巻だけで。
ネタバレしてもあれなので、さらっと書くと、
結構世界観は好きです。全部彼らだけで済めばよかったのになーと
思うところもあるけど。
Posted by ブクログ
全11巻。
夏休みに自然学校に参加した少年少女15人が、実際の内容を知らずにただのゲームだと信じてパイロットになる契約をし、謎の巨大ロボットで地球を守るために戦う。
ずっしりと重い漫画。
視覚的な残酷さっていうより精神的な残酷さ。
謎が一個ずつ解明されていく度にやるせない感じになる。
Posted by ブクログ
少年少女がロボットを操縦し戦う話で、
一見エヴァンゲリオンとかぶるような気がしましたが、
実はえぐい秘密があるんですね。
想像以上になかなかよかったです。
Posted by ブクログ
自然教室で出会った15人の少年少女たちが、巨大ロボットに乗って、襲い来る謎の敵と戦う。
まだわからないことだらけだけれど、不穏な空気に満ちている。
1巻の時点でかなり衝撃的な展開が…。
謎の宇宙人ココペリとマスコット(?)コエムシとの出会い、ヒーロー志願のサッカー少年と、選民思想の強い少年のエピソード。
Posted by ブクログ
最初は設定も唐突だし、エヴァンゲリオンのパクリか?と、あまり期待していなかったが、読み進めていく毎に内容が深くなっていき、面白くなっていった。終わり方は、『ぼくらの』の方がエヴァより良いと感じるほどだった。
Posted by ブクログ
全巻大人買いした漫画。
ある日、臨海学校に来ていた15人の子供たちは、巨大なロボットに乗って、地球を救うために敵と戦うことになった。戦闘に立つのは15人のうち1人だけ。しかし、子供たちは知らなかった。そのロボットを操縦したものは、必ず戦闘後に死ぬということを。
世界と一緒に自分も死ぬか、
世界を守るために戦って自分が死ぬか
そんな究極の選択を迫られた子供たちと、そんな究極の選択を強いなければならない大人たちの物語。ただのロボット物ではなく、選ばれた子どもやその周囲のオトナの人生観・死生観・生き方なんかがちゃんとドラマちっくかつリアルに描かれていて、泣けるシーンもたくさんある。安易に「死にネタで涙チョーダイ」をしてるわけではないところがいい。
全11巻。
Posted by ブクログ
端的に言うと「ロボット戦闘モノ」という部類に入るのでしょうが、一筋縄ではいかないのがこの物語。
「操縦者が皆小学生で、操縦する代償は命。48時間以内に敵を倒せなかったら地球は滅んでしまう...。」
これでもか、というほど主人公たちは辛い道を歩かせられます。
物語はどのように進んでいくのか、そして主人公たちはどのような選択をしていくのか。
単なる戦闘モノではなく、今までにはない系統の漫画となっています。
泣けるシーンもあるのでぜひ読んでみてください!
Posted by ブクログ
少年少女が戦いにかり出される話。その姿は、旧日本軍の特攻隊を彷彿とさせる。「正義を振りかざし、敵を倒す」という王道ロボット作品とはほど遠い作品。日本人の持つ、散り逝くものに対する美意識を刺激される。
Posted by ブクログ
☆4:死ぬなら一思いに殺してくれ・・・
感想:まず、SFだって割り切らないと、こんな人いないよ~って思ってしまう。それは、読む前に負けている。(なにに?)最初にロボット物だと思わせといて、基本線はヒューマンドラマである。近い将来に死ぬことが決まった少年少女が結構ダークだけど、かなり読ませてくれる。内容も4話ぐらいで一人づつ進むスピードが読みやすい。エヴァ好きなら面白く感じると思う。
紹介文:有志の臨海学校に参加した15人の少年少女が巨大ロボットに乗るゲームに参加することになった。しかし、このロボットに乗る戦いはゲームなどではなく、生死をかけた本物の戦いだった。そして、15人が順番に操作するロボットに最初の戦闘に参加した少年が不運の事故で死んでしまう。この事故には、ロボット「ジ・アース」の秘密が隠されていた。
Posted by ブクログ
望まないのに力を与えられてしまった中学生達のそれぞれの物語。
自らの命と引き換えに地球を守る事になってしまった子どもがどうなっていくのか。第一巻です。
様々に評価が高かったので気にはなっていたのですが、絵柄がちょっと。。。で放置されていたものを、信頼するブロガーさん絶賛でついに手に取りました。
結果。
大人買い。
第一巻という事で、本巻ではまだ伏線らしきものも少なく、謎ばかりですが、それが鬱に拍車をかけています。登場人物の外見の幼さが更に鬱。誰にでも薦められないので★-1ですが、ストーリーの導入としては大絶賛の★5つです。
個人的には中・高生の感想を聞いてみたい。
Posted by ブクログ
なんでこんなに厳しい話なの⁈と思ったけど、自分が生きてるこの世界は言うならばこういう所なんだよな、と思った。自分は平和ボケした幸せな日本人なのだなと感じるのと同時にこういうことは起きて欲しくないけど、同じくらい厳しい環境で身を鍛えたいと思いました。
Posted by ブクログ
力を持ってしまった子供たちと、力を持たない大人たち。
逃れられない死を前にして、主人公たちはそれぞれの問題に立ち向かってゆく。
そんな子供たちに大人たちが出来ることとは。
なるたるの終盤の展開を広げたような作品。
人知を超えた巨大なロボ?での戦い。
そしてそれを取り巻く軍事的な思惑。
戦いに巻き込まれる人々。
Posted by ブクログ
最終的な救いがもう少しあるといいのにな~と感じた。
一番印象的なのは、教師に騙されて最終的に
集団で常習的に暴行されて妊娠した少女の回。
ここまで、不幸を押し付けるのは悲しい。
絵が平面的なので、これを個性と言えば個性なんだけど
好き嫌いが分かれるところかもしれない。
色々な意味で問題作…かな。