一田和樹のレビュー一覧

  • 天才ハッカー安部響子と五分間の相棒

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    クレジットカードの不正利用もネットでのなりすましも、現実にも起こっていることで、その手口にぞくっとしました。
    これはフィクションだけど、実際に被害に遭う可能性もあるわけで。
    技術さえあれば、こんな簡単に個人情報って集められてしまうのかと。

    天才ハッカーが作ったハッカー集団。
    実在したら確かに正義の味方に見えるかも。
    犯罪だけど、悪い奴をこらしめるって、正義に見えますもんね。

    犯罪だと知りながらハッキングを続ける彼ら。
    彼らに心酔する学生たち。
    ハッカーを捕まえたい警察。
    ミスリードされて、終盤でかなり混乱して、また前の方を読み直して、やっと理解できました。
    先入観って怖い。

    ハラダのラス

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    2021年09月06日
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

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    「てのひら怪談」よりもさらにミニマムな「ゆびさき怪談」。140文字以内という制約があるけれど、それでも、というかだからこそ描き出されるさまざまな恐怖が魅力的です。描かれない部分も多いけれど、その分想像力が恐怖を増幅させることも。
    怖いと思ったのは織守きょうや「首がない」「橋姫」、澤村伊智「地獄」「ファミレス」、堀井拓馬「ネタバレイヤー」などなど。岩城裕明「ヒールはやめて」はなんだか可愛くて和みました。矢部嵩の作品はどれも不気味で素敵。そして白井智之「白塗りの悪魔」「川辺の砂」って……不可思議なホラーとしても読めますが。ミステリファンにはいろいろ気づけて楽しい作品では。

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    2021年08月31日
  • 御社のデータが流出しています 吹鳴寺籘子のセキュリティチェック

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    まさにタイトル通り、企業のITセキュリティコンサルタントの話。面白かった。身近なところではノートPCのカメラは要注意!

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    2021年05月24日
  • 女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険

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    買い忘れていて、シリーズ3作目の後に読んでいます。日本中がドはまりしているスマホゲームを中心にした、某国の陰謀を描いています。
    私はこの手のスマホゲームをやらないので、実際にこんなことが起こったら、騒動を横目に傍観していそうです。

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    2020年12月31日
  • フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器

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    フェイクニュースと聞くとトランプ大統領のTwitterを想起し、嘘の情報と捉えていた。
    本書を読み、ガラリと変わった。
    フェイクニュースはネット世論捜査の戦場であり、安保や政治を揺るがす影響力がある。
    戦略として行われている諸外国の事例を挙げ、日本に警笛を鳴らしている。

    グローバル化、ボットやサイボーグの存在、メディアの崩壊などの要因により、日本にもフェイクニュースは溢れている。しかし、フェイクニュースをウォッチする組織も法律もないことで、野放しになっている。

    ガラパゴスである故の平和ボケ、単一民族ゆえに人権が軽んじられていること、自分ごととして捉えられない国民性の所以であろう。

    誰もが

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    2020年10月26日
  • 御社のデータが流出しています 吹鳴寺籘子のセキュリティチェック

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    80歳を過ぎたおばあちゃんがセキュリティ・コンサルタントとして走査するお話
    違法な手段を使ってでも相手を緩やかに脅しつつ追い詰めていく吹鳴寺籐子さん
    事件を表沙汰にしたくない企業とかの事情とかもあってまるでダークヒーローのように感じる面もある
    キャラとして面白いし、推測されるバックグラウンドとしてもそんなに無理はない

    そしてセキュリティの専門家が書いてるだけあって、IT関連の描写に大きなツッコミを入れずに読める
    フィクションで描かれるIT系の描写ってホントに酷い時あるものなぁ
    最近で言うなら、ドラマの◯沢直樹とかね(笑)

    しかしまぁ知識のない人にとっては若干のハードルの高さもあるかもね

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    2020年08月20日
  • 天才ハッカー安部響子と五分間の相棒

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    ネタバレ

    頼んだ覚えがないラスクの請求があった。

    始まりの次が、ラスクの話。
    一体どうつながりがあるかと思っていたら
    最終に繋がっていました。
    ここから、最初のあそこまで、の間の話ですが
    濃いというか何というか…。

    泣き落としでハッカー仲間になった主人公ですが
    それ以外にも視点が変わってみたり。
    最後の最後で、なるほど! という仕掛けもあったり
    誰が仲間で誰が裏切りものなのか、と悩んでみたり。
    どんどんと先が気になり、ヒントがあるのに読み飛ばし
    そうか! と最後になって思い出してみたり。

    しかしラスク、美味しそうでした。

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    2020年06月12日
  • 天才ハッカー安部響子と2,048人の犯罪者たち

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    響子の成り立ちみたいなところから始まって、なかなか奥深く入り組んだストーリーになってます。割と最後まで全体像が見えませんが、終盤はもう一気読みでした。
    なかなか実態が垣間見えないハッキングの世界ですが、日々いろいろな攻防があるんだろうな。

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    2020年06月02日
  • 義眼堂 あなたの世界の半分をいただきます

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    鬼と付喪神が人間の様々な悩みを片目を引き換えに解決するお話
    人間の悩みを解決するということでその章での主人公が変わっていくが、間に挟まれた鬼と付喪神の掛け合いがとても面白い
    誰もが悩んだことを誰もが欲しいと思っていた力(人の感情を目で見たいなど)を使い解決、成長していく その過程が丁寧に書かれている
    続きそうなところで終わったので次回作にも期待

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    2020年05月08日
  • 天才ハッカー安部響子と五分間の相棒

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    著者初読みです。
    タイトルと表紙イラストに軽い抵抗があってなかなか手を出せずにいたのですが(ごめんなさい!)、期待値よりもずっと上のおもしろさでした。

    ネット情報恐ろしいって印象と、でも怖すぎず興味を持続できる程度に書いてくれていることで、(ハッキングなんて全然分かってないけど)無理なく読み進められました。

    というか犯罪メインではなく、全体に暗くない&テンポ良いストーリー。幾つか腑に落ちない点は残るものの、総じて好印象(^^)

    いつか記録を見返した時のために追記。
    今現在、新型コロナで大混乱中の日本。テレワークも推奨されていますが、知識不足なのかセキュリティ面は大丈夫なのかな?とちょっぴ

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    2020年03月01日
  • 犯罪「事前」捜査 知られざる米国警察当局の技術

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    ネタバレ

    【258冊目】犯罪の事前捜査が必要となり、可能となった時代という分析から入る。ここからして、日頃から薄々考えていたことと符号して興味深い。
    ●必要性…テロやサイバー攻撃等はいったん被害が発生すると(生命・身体・財産への、及び公の秩序や民主主義という価値への)被害が甚大であることから、犯罪を事後的に捜査するのではなく、事前に予防することが必要かつ重要な時代となってきた。
    ●可能性…犯罪者がICTの発展により地理的・物理的制約を超えるように、捜査機関側にもそれが可能となり、犯罪の芽を摘むことが可能な時代となった。

     また、上記2点のイントロダクションで筆者は本書を貫く重要な指摘をしている。すなわ

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    2020年01月07日
  • 天才ハッカー安部響子と2,048人の犯罪者たち

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    シリーズ3作目。
    天才ハッカー安部響子の高校時代の話と次世代の天才ハッカー鈴木沙穂梨との出会いの話。

    今回も面白かった。
    作中のガーゴイルはグーグルがモデル、SNSは監査され、いかに個人情報がただ漏れの状態か、著者の作品を読むたびに怖くなる。

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    2019年09月02日
  • 御社のデータが流出しています 吹鳴寺籘子のセキュリティチェック

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    82歳のセキュリティ・コンサルタント・吹鳴寺籐子が、企業の情報漏洩、セキュリティに関するトラブルを解決していく連作短編集。

    どんなに技術が進歩しても、悪事の背後にいるのは人であり、解決の手法も対人間、面白かった。

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    2019年08月14日
  • 内通と破滅と僕の恋人 珈琲店ブラックスノウのサイバー事件簿

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    大学生の凪は、同級生の不思議な霧香と付き合い始めたばかり。ある日ふたりは路地裏の珈琲店ブラックスノウを訪れる。店のマスターは、実はサイバーセキュリティに精通した人物だった。

    舞台が路地裏の珈琲店、ほんわか日常系を狙ったのか中途半端。
    ストーリー展開もミステリーとしても緩いけど、サイバーミステリーが好きなので満足。

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    2019年08月03日
  • 天才ハッカー安部響子と2,048人の犯罪者たち

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    順番には読めていませんが、丁寧に書かれているので気になりませんでした。
    巻末の用語解説はタメになりました。

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    2019年05月27日
  • 原発サイバートラップ

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    ネットの裏事情にそれほど詳しい訳じゃないけど、この小説がある程度現実に即しているとしたら、日々は結構綱渡りなのかもしれない。
    日本の対応が後手後手に描かれているけど、実際にこんな感じになりそうなんだよねぇ。笑えない。

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    2019年02月01日
  • フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器

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    ハイブリッド戦という戦争の概念を元に、世界に蔓延するネットによる世論操作の実態を解説している。

    ハイブリッド戦とは、軍事行動だけでなく、経済、政治、文化など国家のあらゆるものを兵器として、相手国を支配して操る戦争の形態のこと。本書によると、国家間の「戦争」は、かつての軍事行動をともなうものから、このハイブリッド戦に移行したとされる。ハイブリッド戦は宣戦布告もなく平時から行われている。その中でも重要な位置を占めているのは、ネットによる世論操作であるという。下手すると陰謀論だと思われかねないこれらの事を、本書は実例を挙げながら、手ぎわよく整理して解説してくれる。

    個人的には「第4章 アジアに拡

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    2018年12月04日
  • 檻の中の少女

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    最初にこの作者の別の本(ラノベ)を読んだ時はサイバーセキュリティの描写意外、あまり面白く無かったが、これはハードボイルド風ミステリーとしてもサイバーものとしても面白く読めた。

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    2018年07月08日
  • 御社のデータが流出しています 吹鳴寺籘子のセキュリティチェック

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    ネタバレ

    セキュリティ・コンサルタント吹鳴寺藤子82歳。コンピューター犯罪に直面した企業担当者が、専門家として彼女を紹介されたら戸惑うのもしょうがないですよね。私でも戸惑う(笑)最終章だけタイトルに発生時期が書いていないのは同居女性和田さんとの出会いだったからなんですね。パソコンにあまり詳しくない私にも理解できて楽しめた本でした。他の作品も読んでみたい。

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    2018年04月02日
  • 御社のデータが流出しています 吹鳴寺籘子のセキュリティチェック

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    セキュリティインシデントを謎と捉えて、ミステリー風に解決するのがコンセプト。主人公のおばあちゃんは優しい口調とは裏腹に結構やり口はえげつない。ネタがコンピューターセキュリティだから仕方がない部分はあるけど、謎解き過程も結構力業だったり。でもまぁ、わりと面白かったです。

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    2017年12月04日