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「ねつ造された報道」などというイメージとは異なり、いまや新しい戦争ツールとして重要な役割を担っているフェイクニュース。国家が本気でその対策を取る時代になっているにもかかわらず、日本では報じられない姿。
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Posted by ブクログ
フェイクニュースと聞くとトランプ大統領のTwitterを想起し、嘘の情報と捉えていた。 本書を読み、ガラリと変わった。 フェイクニュースはネット世論捜査の戦場であり、安保や政治を揺るがす影響力がある。 戦略として行われている諸外国の事例を挙げ、日本に警笛を鳴らしている。 グローバル化、ボットやサイ...続きを読むボーグの存在、メディアの崩壊などの要因により、日本にもフェイクニュースは溢れている。しかし、フェイクニュースをウォッチする組織も法律もないことで、野放しになっている。 ガラパゴスである故の平和ボケ、単一民族ゆえに人権が軽んじられていること、自分ごととして捉えられない国民性の所以であろう。 誰もが騙されるフェイクニュースに恐ろしさを感じた。
ハイブリッド戦という戦争の概念を元に、世界に蔓延するネットによる世論操作の実態を解説している。 ハイブリッド戦とは、軍事行動だけでなく、経済、政治、文化など国家のあらゆるものを兵器として、相手国を支配して操る戦争の形態のこと。本書によると、国家間の「戦争」は、かつての軍事行動をともなうものから、こ...続きを読むのハイブリッド戦に移行したとされる。ハイブリッド戦は宣戦布告もなく平時から行われている。その中でも重要な位置を占めているのは、ネットによる世論操作であるという。下手すると陰謀論だと思われかねないこれらの事を、本書は実例を挙げながら、手ぎわよく整理して解説してくれる。 個人的には「第4章 アジアに拡がるネット世論操作」が興味深かった。Facebookが結果的に独裁体制を支えているカンボジアや、ロヒンギャ族への差別拡散にFacebookが一役買ってしまったミャンマーなど、例が悲惨すぎる。情報環境が整っていない社会でフェイクニュースがはびこると、社会の安定性が脅かされることがよくわかる。大統領選へのロシアの介入をうまく退けたフランスとは好対照だ。 その流れで日本の現状を分析した第5章を読むと、第4章で紹介されたアジアの国々の状況は他人事じゃないなあと思う。著者はさまざまなファクトや自らによる調査の結果、「日本でネット世論操作が行われている可能性は高く、その主体は現政権と考えるのが妥当である」と言う。まったく意外ではなく、悲観的にならざるを得ない。 同時期に出た津田大介「情報戦争を生き抜く」と合わせて読むのがおススメ。事例を取り上げていても津田大介は「メディア」、本書は「インテリジェンス」の視点から記されている。問題が立体的に見えて、理解が深まると思う。
【目次】 1.フェイクニュースが引き起こした約十三兆円の暴落 2.フェイクニュースとハイブリッド戦 3.世界四十八カ国でネット世論操作が進行中 4.アジアに拡がるネット世論操作 政権ダッシュからリンチまで 5.日本における世論操作のエコシステム
フェイクニュースについて、軍事/国際政治―ハイブリッド情報戦という観点を踏まえて、概念整理分類、エコシステムなど、仮説交え広範に記載。非常に興味深かった。
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フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器
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一田和樹
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