川島隆太のレビュー一覧
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■知能は二種類に分けられる。処理速度や作業記憶など前頭前野の機能として知られる知能を「流動性知能」といい、加齢とともに前頭前野の機能が低下してくると、流動性知能もどんどん下がってくる。
一方で知識や経験のような年を重ねると積み上がっていくような知能を「結晶性知能」といい、加齢とともに上がっていく。大人になってからも記憶を蓄える海馬では神経新生がみられるように、知識や経験はいくつになっても増やすことができる。
■スマホで調べた情報は次の日には覚えていなかったり、以前にも同じことを調べていたりしたことがあるが、脳が働いていないから覚えていなくて当然。この現象は「Google効果」や「デジタル性健 -
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なんとなく、スマホは教育に悪いかも…を仙台市の子供を対象とした研究で、スマホ・ゲーム・テレビと学力との相関をデータで示した本。子育て世代は必読。
・基本的な生活習慣を家族で一緒に過ごすのが一番学習意欲を向上させて、結果学力も向上。
・話を聞いてくれる家族がいる子供達の方が学習意欲が高い。
・スマホを使えば使うほど学力が下がる
・1時間以内のスマホ利用の子供が一番学力が高い
・睡眠時間6時間未満は、スマホ利用に関わらず全体的に学力が低い
・睡眠時間とは関係なくゲームをする時間が長いほど学力が低い
・テレビ視聴時間が長い方が学力が低い(全くしないは学力が低い。1時間未満が最高。)
・人間は一つの -
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オンラインをどんどん進めている人に読んでほしい一冊。
確かに、オンラインでセミナーや研修など、その場に行かなくてもいい世の中になった。しかし、オンラインの後には、なぜか物足りなさを感じていた。同期していないことが、さらに孤立感を高めるという。
また、スマホやテレビなど、我々の脳にどのような影響を与えているのかが理解できる。これを読んだ後には、誰かにこの内容を伝えたくなるだろう。学力低下、発達の遅れ、うつなど、明らかな原因がたくさん挙げられている。
1時間が限度。これは、自分自身もそうだが、子どもにも伝えたい。
ぜひ、皆さんに読んでほしい。 -
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スマホが学力に与える悪影響を実験結果に基づき淡々と説明している良書。
驚いたのが、「それなりに勉強している+スマホを一日に何時間もいじる」生徒よりも「全く勉強しない+スマホを全くしない」生徒のほうが成績が良いということ。
スマホをいじることで、脳に何らかの悪影響が生じている可能性は高いと思う。
また、影響が大きいのは動画やゲームだと思っていたが、SNSも同等以上に影響が大きいことにも驚かされた。
この本の内容をまとめると、「子供の成績を上げたければスマホを与えるな。子供の前でスマホをいじるな」「スマホをいじるとバカになるぞ」ということか。
満員電車の中で周囲の迷惑を顧みずにスマホをいじる -
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まとめ
どんなに勉強しても読書習慣がないと平均以下の成績。
→読書時間1日10〜30分のグループが偏差値が高い。
→小学生は勉強2時間より、勉強1時間+読書1時間。
読書離れはスマホと中学進学が原因か。
小5〜中3対象の調査では、(偏差値平均で比較すると)
睡眠5時間未満だと勉強・読書が多くても成績下位。
読書しない層は勉強が2時間以上しないと成績下位。
読書1時間未満だと勉強30分未満では成績上位行かず。
読書→読解力がつく→脳神経回路が強化=頭の回転が速い
就学後1年間の親の読み聞かせが週1〜2回以上だと15歳以上での学力が高い
年齢にあった本での読み聞かせ→語彙力がつく→聴く力がつく→ -
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ネタバレ最近興味深々の脳科学的な側面から見た子育て話。
スティーブ・ジョブズも我が子にはスマホを与えなかったという。
スマホが奪うのは時間だけではなかったのだなあ。
興味深いのは1時間未満の使用者はむしろ成績上昇傾向にあるということ。
なんだか、腹八分目がいい、というのと似ている。
もうちょっと、というところで律することができるか、そういうことなんどろうな。
うちの子はいつまでスマホを持たずに、ラインをせずに、成長できるのか…。
前読んだ本と合わせても、やっぱりゲーム脳はあった、ということだね。
トンデモ話と嗤っている場合ではなかった。 -
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■パソコンやスマートフォンの使用習慣の強さと前帯状回という部分の小ささが関係していることが分かっている。
・これらを日常的に長時間使用していると脳の形が変わってしまう可能性がある
・前帯状回は注意の集中・切り替え,衝動的な行動を抑えるといった機能に関わる重要な領域の一つ
■長時間ゲームを行う子供は言葉に関する能力が低く長期的にもその能力が発達しにくいこと,脳形態からは記憶や自己コントロール,やる気などをつかさどる脳の領域における細胞の密度が低く発達が阻害されていると考えることができる。
・ゲームをすることにより神経伝達物質(ドーパミン)が過剰に放出され
・ドーパミンが過剰に放出されるとドーパミ