川島隆太のレビュー一覧
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読書は脳の全身運動
前原政之さんから。
かのNintendo DSの脳トレを作った張本人。東北大学の脳科学研究の最新の知見を踏まえて、読書が脳を活性化させると報告してゐる。
驚くべきはその効果について。
読書するしないの違ひだけで、子供の成績に有意に差が出た。さらに音読するだけで、記憶力は増加、認知症も改善、勉強の前に2分音読するだけで集中力も高まる。それらが具体的なデータとして提出されてゐる。いいことづくめだ。
しかも、マンガを読んでも特にいい効果はなく(ただし発達障害の子供にたいしては、社会性においてプラスの効果があるとのこと)、スマホ・ゲームにいたっては脳をほぼ使はないリラ -
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ネタバレ本を読むこと と 脳の発達 について
エビデンスを示しながら書かれていて納得感があった。
逆に、スマホやタブレットが脳に与える影響についても因果関係があり、さらに調査を進めると、スマホやタブレットを使用しすぎることで脳の発達を阻害するということがわかった。
なんとなくそうなんだろうな
という感覚はおそらく誰もが持っているが
エビデンスを示してくれているので読みやすかった。
子供のスマホやタブレット使用についてもかかれており、GIGAスクール構想で小学生からタブレットを使って勉強をしているようだが、その影響が気になるところである。
また、「本を読む」行為も、タブレットか紙か選択肢があるが、タブレ -
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私たちが新しい発想をするとき、脳の中では知識の記憶と言語の力が使われるということです。
頭の中では、言葉を転がすことによって世の中にない新しい発想を生み出していたのです。
子供たちが読書を習慣化すると、子供たちと脳、特に左半球の白質の発達を促すことができるということです。また、その結果として、少なくとも認知力の一部である学力を押し上げることにつながるということです。
勉強をする前に2分間だけ音読をしてみてください。脳の準備運動になり、その後の学習で脳が全力で働けるような状態になります。集中力が増し、学習スピードが上がるので、学習の効果が自然に上がっていきます。
読み聞かせは単なる読書で -
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スマホの使用と学力、脳に与える影響について、文部科学省や仙台市の教育委員会によって実施された調査から得たデータを用いて、述べられている。
スマホ使用が日で一時間未満の児童や生徒は未使用であったり、使用時間が長い者に比べてテストの点数が高い傾向にあることが興味深いと感じた。この傾向を棒グラフで見ると「肩」のように見えることから、本書では肩と呼び、この存在について深く分析されている。スマホを所持しているが、日に1時間未満の使用に抑えることができる児童や生徒は、自己管理ができることから、学力も高いと考えられていることが非常に興味深かった。
また、インスタントメッセンジャー(LINE等)の場合には、こ -
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最近読んだ「思い出せない脳」や、何冊かのヒット作を出しているアンデシュ・ハンセンさんのスマホや脳の機能にも通じる内容。
重複する内容も多いが、改めてスマホなどのデジタル機器使用のリスクをおさらいできた。大学の先生でもあり、実際の実験(調査)結果をベースに説明されているので、説得力があるし、その分この先どうなるんかと暗澹たる気持ちにもなる。
少し本題と逸れるかもしれないが、
歳を重ねて涙もろくなるのは、人生を重ねた深みによって感受性が豊かになったというわけではなく、前頭前野の機能が低下してきて、感情を制御する機能が弱まっている証拠。他人の意見を受け入れる柔軟性が失われて、頑固になったり口うるさ -
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スマホ依存の恐ろしさとスマホに対する自制の大切さに気付きを与えて下さる良い本だと思います。印象に残ったことが大きく三つあります。感情のコントロールを司る前頭葉や前頭前野などの脳の働きをスマホが代用してしまうことで脳の機能が低下すること、オンラインの会議は何もしていない状態(ぼーっとしている状態)と同じあること、脳波の同期を検出することによって人と人との繋がりをとらえていることです。いずれも定量的なデータとともに客観的な事実として捉えられていたため説得力があったと思います。スマホを一概に禁止した方が良いという主張ではなく、便利さを享受しながらも自制が大切であることがわかりやすく書かれていました。
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Posted by ブクログ
初めてスマホを持ったころ、パソコンを立ち上げなくても、掌でインターネットサーフィンができる手軽さに、ついつい時間を消費していました。
今は、特に目的もないのに、スマホでネットをしないように心がけてはいますが、ガラケーからスマホに買えて、本を読む時間は減ったことは実感しています。
恐ろしいのは、スマホを高頻度で使うと、3年間で大脳全体の発達がほぼ止まってしまうとのこと、この事実は、もっと世間に周知されるべきではないでしょうか。今、小学校でも、タブレットが配布されるようですが、慎重にすべきと思いました。
この本では、オンラインを批判していますが、他方で、現場に赴かなくても、オンラインで研修が受 -
Posted by ブクログ
ネタバレスマホが中学生の学力にどのような影響を与えるのかをまとめた本。
内容は個人的にはかなり衝撃的な内容だった。
スマホが学力を下げる要因の1つだというのは想像できるが、スマホを使うことによって、学習時間や睡眠時間が削られることで下がると思っていた。
しかし、そうではなくて、スマホを使うこと自体が学力を下げてしまうという結果はすごい衝撃だった。
スマホだけでなく、ゲームやテレビもそうだが、使用すると前頭前野が抑制されてしまい、学習効率が下がってしまうのが原因みたい。
個人的には子供のころにゲームから思考力だったり、知識だったり、学べた部分があるのでゲームはやってもいいと思うが、スマホの使用は絶対に制