川島隆太のレビュー一覧
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偶然だが、斎藤環と佐藤優の『なぜ人に会うのはつらいのか』を読んだ後にこの本。斎藤環の対談本は、対面の暴力性を解説し、オンラインと対面の両立が良いという話だった。本著は、オンラインの危険性を説く本。両面から考える事で、より理解が深まった。ただ、結論としては、私はオンラインで十分だ。
オンラインでは脳の刺激が少なくお互いの脳が同期して共感すると言うプロセスが損なわれている。OECDの学習到達度調査によると学校にコンピューターが配置されればされるほど数学や国語の成績が下がると言うデータがあるらしい。
共感を齎す一つの因子が、視線。他者の視線が自分に当たったとき、脳の扁桃核が強く反応する。嫌なこと -
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ネタバレ・LINEはスマホ仕様の経年変化データと比較して、使うのをやめたことによる成績向上よりも、使い始めたことによる成績低下の影響の方が強いようです。
・ゲームの影響と同じく、テレビを長時間視聴する児童・生徒の言語知能の発達に遅れが見られること、前頭葉を中心に大脳皮質の発達に遅れが見られることを明らかにしました。長時間のテレビ視聴には種々のリスクがあることは肝に銘じておかなくてはいけません。
・生徒たちの家庭での時間の使い方を想像してみましょう。部活を行い18〜19時に帰宅したとします。そうすると夜就寝するまでに、平均4〜5時間しかありません。
LINEを使用する人はマルチタスク(テレビをみなが -
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読書と学力の関係など、時間や年齢その他、様々な角度から相関関係だけでなく、因果関係も明らかにしようとした研究を紹介した本。
読書しない小中学生の偏差値は低い、逆に2時間以上、読書している人の偏差値が下がるのは、それ以上に睡眠を削ったりしている影響があるとのこと。
良く寝て、良く本を読み、良く勉強する子は、成績がいい、という、超当たり前の結論。
読書習慣をつける為に、親が読み聞かせをすることが良い、というのも当たり前で、やはりスマホに子守をさせてはいけないんですね。
MRIや脳神経の話は興味ない人は飛ばして読んでも結論が書いてあるので大丈夫です。
やはり読み聞かせしてきて良かったなと色 -
ネタバレ 購入済み
SNSはほどほどに
一部ご紹介します。
・2時間以上勉強しても、スマホの使用時間が4時間/日以上なら、せっかくやった学習効果が消えてなくなる。
LINEなら、その傾向はさらに顕著だ。つまりLINEを使えば必ず成績は下がるということだ。
だからこそ、子供の場合、スマホやゲーム、パソコンは1日1時間以内に制限することが望ましい。
・社会不安の高さと、LINEでの集中力低下は相関する。
使うべき注意力や集中力が、LINEのほうに向かってしまい、勉強に身が入らなくなる。
・授乳の際に、母親が子供ではなく、スマホを見ているということは、
赤ちゃんにとって、母親とのコミュニケーションを取ることができなくなること -
Posted by ブクログ
脳トレの川島教授が監修した「読書」の本ということで、興味津々で購入。
子供向けにも、同じような本を書いていたはず。
以前読んだ記憶がある。
内容は、以前読んだものの内容+理由や補足といったところがたくさん。復習と、より深い勉強ができた。
気がする。
読み聞かせをする大人側の脳の働きは、新しい発見。
お姉ちゃんお兄ちゃんが、より小さい子に読み聞かせするのも、たぶん、同じように良いことなんだろうな。
見ててかわいいし。
これ系の本を読んでいつも思うのが、
「信じたいけど本当かな」。
同じ人間を二人にして実験することができない以上、「本を読んだらアタマ良くなりますよ」は、統計からしか語れないか -
Posted by ブクログ
スマホを何のために使うか?
その目的と理由を「しっかり」考えて、スマホを使うのが、
より良い人生を実現する上で大切なことだと思いました。
少し、大げさな表現ですが。。。。
なぜなら、私は今、スマホを大した目的もなく、
使っていて、視点を変えれば、「使わせられている」からです。
この著作では、スマホの使用時間と学力高低には、明確な相関関係が認められていると指摘しています。
つまり、スマホを使用すれば、すればするほど(使用する時間が長ければ、長いほど)、
学力を測る指標の一つである数学や国語の成績が下がるということです。
もちろん、この結果知っても、「そんなの当たり前だろ」です。
興味深いの -
Posted by ブクログ
本書では,東北大学の教授である著者が,仙台市の小中学生7万人を5年間追跡調査した結果をもとに,スマホを利用することによる学力への影響や,健常児の言語知能や脳発達への悪影響について論じています。
スマホ使用時間,使用するアプリの種類や数,睡眠時間や家庭学習時間との関係…様々な角度から,スマホ使用のデメリットが整理されています。
私自身,毎日かなりの時間スマホをいじっています。
ですので,この本で語られていることは正直あまり知りたくないことである反面,もうすぐ1歳になる息子のことを思うと,事実を認識して付き合い方を考え直さねばならないのだろうな,と思わされました。
「それでも、あなたはスマホ等