あらすじ
オンラインでのコミュニケーションは、今後、私たちの社会に大いなる悪影響を及ぼす可能性があるのではないか?
こうした危機感を抱いた私は、それを証明するために実験を重ね、驚くべき結果を得ることができました。一刻でも早くみなさんに知っていただくべく、私は本書『オンライン脳』を緊急出版することにしたのです。
オンラインなら、会社にも個人にもメリットが大きい、と思われているかもしれません。
ところが、ここに大きな落とし穴があるのです。「便利になった」のと、私たちの「脳がどう感じているか」は、まったく関連性がないことだったのです。
なぜ、「オンラインコミュニケーション」が問題なのでしょうか。
ひとつは、オンラインは「楽だ」ということです。肉体の移動をともなわずにコミュニケーションできるのですから、とても「楽」です。
一方、対面コミュニケーションでは、実際に人と接することで、脳がさまざまな刺激を受け、活発に働きます。オンラインでは「楽」をした分だけ刺激が少なく、脳の一部しか働かないのです。
また、対面でお互い顔を見ながらよいコミュニケーションがとれた場合には、お互いの脳活動が「同期する」という現象が起きます。
ところが、オンラインでは脳が「同期しない」という実験結果が出たのです。これは、重要なことを示しています。脳活動が同期しないことは、脳にとっては、「オンラインでは、コミュニケーションになっていない」のです。
情報は伝達できるが、感情は「共感」していない。つまり、相手と心がつながっていない、ということを意味します。
一刻も早く、対面でのコミュニケーションができる社会に戻さなければいけません。しかしながら、私は、オンラインはやめてコロナ前に全面的に戻れ、と言っているのではありません。オンラインの便利さは享受しながらも、私たちや子どもたちの脳にできるだけ悪影響が出ないような生活をしていかなければなりません。
本書で言うところの「オンライン脳」とは、「スマホ・タブレット・パソコンなどのデジタル機器を、オンラインで長時間使いすぎることによって、脳にダメージが蓄積され、脳本来のパフォーマンスを発揮できなくなった状態」を指します。本書では、オンラインと脳の賢い付き合い方についても書きました。ぜひ、参考になさってください。(「まえがき」より)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
子どもに触らせるな
人間の脳は、オンラインに適応していない
コミュニケーションの原則
視線を合わせる
外遊びとコミュニケーション
朝食の意義もここにある
「親子でコミュニケーションを取れているか」
自己開示と双方向のコミュニケーション
人間が最適化した環境はサバンナである
リアルコミュニケーション
外遊び
ごはんを食べる
暗くなったら寝る、明るくなったら起きる
以上である
Posted by ブクログ
エビデンスとともに非常に考えさせられる内容だった。
親として子供にどう扱わせるのかも考えないといけないし、仕事面でもオンラインの利便性を意識しつつ、オフラインというか、コロナ以前のやり方に戻すところはしっかり戻さないと勝ち残れないなと感じる1冊でした。
Posted by ブクログ
オンラインをどんどん進めている人に読んでほしい一冊。
確かに、オンラインでセミナーや研修など、その場に行かなくてもいい世の中になった。しかし、オンラインの後には、なぜか物足りなさを感じていた。同期していないことが、さらに孤立感を高めるという。
また、スマホやテレビなど、我々の脳にどのような影響を与えているのかが理解できる。これを読んだ後には、誰かにこの内容を伝えたくなるだろう。学力低下、発達の遅れ、うつなど、明らかな原因がたくさん挙げられている。
1時間が限度。これは、自分自身もそうだが、子どもにも伝えたい。
ぜひ、皆さんに読んでほしい。
Posted by ブクログ
この感想もスマホで書いていますが、やっぱりスマホは良くないことがよく分かります。対面でのコミュニケーションの大切さについてもサイエンスとして説明されていて納得です。
Posted by ブクログ
初めてスマホを持ったころ、パソコンを立ち上げなくても、掌でインターネットサーフィンができる手軽さに、ついつい時間を消費していました。
今は、特に目的もないのに、スマホでネットをしないように心がけてはいますが、ガラケーからスマホに買えて、本を読む時間は減ったことは実感しています。
恐ろしいのは、スマホを高頻度で使うと、3年間で大脳全体の発達がほぼ止まってしまうとのこと、この事実は、もっと世間に周知されるべきではないでしょうか。今、小学校でも、タブレットが配布されるようですが、慎重にすべきと思いました。
この本では、オンラインを批判していますが、他方で、現場に赴かなくても、オンラインで研修が受けられたり、会議ができるのは、便利であることは否定できません。
要は全てをオンラインにすべきではなく、物はやはり使いようなのだと思います。
あと、まともな企業がオンラインからの離脱を進めているとか、対面にしたり、パソコンを使うのを控えめにしたところ、業績が非常にあがったと記載されていますが、個人的にはあっさりした記述になりすぎていて、物足りなさを感じました。重要な部分ですので、因果関係やエビデンスを示して、もう少し深くつっこんでいただきたかったと思います。
この点については、続報を期待しています。
Posted by ブクログ
通信回線を使ったオンラインコミュニケーションが人間の脳に与える悪影響をまとめた本。
自分の仕事がほとんどオンライン化する中、なかなか厳しくごもっともなご指摘である。対面の重要性と経済的合理性を天秤にかけるのは難しいそうなので、やはり交渉、創造、営業などの業務と情報交換の業務などで面直、オンライン会議を切り替えていくのが妥当かなと感じた。
何にせよ、暇つぶしで電子機器を触るのは辞めようと思う。
Posted by ブクログ
オンライン会議などに対して警鐘を鳴らしている。主張において著者の研究結果をエビデンスとしており納得感が高い。学力とスマホ使用時間で、スマホ時間も勉強時間も長い人より、両時間が短いほうが学力が良いという結果には驚いたが、スイッチングによる集中力維持ができていないとの内容には納得。おそらくsnsが気になって勉強時間がだらだら長くなっているのだろうと。