カズオ・イシグロのレビュー一覧

  • 遠い山なみの光〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画化を機に購入。有名作「わたしを離さないで」の世界観が好みだったことを思い出して迷わず読み始めたものの、私にはやや難解だった...。

    起承転結が掴みにくくて、どうにも読み進まない。

    ただ、日本にルーツを持つ著者が日本を舞台にして英語で書いた作品を、日本語で読む。
    このねじれは面白かった気もする。

    映像の方もやや掴みづらそうなので
    ただ世界観に浸るつもりで観に行こう。

    0
    2025年09月14日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

    Posted by ブクログ

    過去と現在、真実と虚構が錯綜し、半ば混濁した視点から語られる物語に終始翻弄されながら何とか読み終えた。理解できた気はとてもしないけど、題名とも深く関わるケーブルカーの場面は忘れ難い。あと、三宅香帆さんの解説が「渾身」を感じさせるやつだった。

    0
    2025年09月14日
  • 忘れられた巨人

    Posted by ブクログ

    難しかったけどなぜか読みきれた。

    「霧」は認知症のことなのかな、最後のボートの行き先は死後の世界なのかな、息子を探す旅は長い夫婦生活で起きることかな、と解釈した。

    あと「霧」は不幸なこととして捉えられてるけど、本当に不幸なだけなのかな。と思わされた。

    0
    2025年08月17日
  • 忘れられた巨人

    Posted by ブクログ

    3.5 なかなか読むのに苦戦しました。読んでも読んでも進まない感じ。大きな出来事も淡々と語られていく。世界観はファンタジーだが、モチーフは不変の愛はあるのか?がテーマかな。我が身を振り返ってしまう。最近、連れ合いには優しくしてないな。まあお互いにやけど。それでも読んで良かった。別の作品にも挑戦したい。

    0
    2025年08月09日
  • クララとお日さま

    Posted by ブクログ

    人工フレンドのクララが、ジョジーの回復を
    お日さまに願う姿が印象的だった。
    宗教の概念がないはずの彼女が
    自然と“祈り”のような心を持つのが美しく切ない。

    ラストの「歩き方」にジョジーを重ねる場面も
    実際の再会ではなく
    クララの記憶が見せた投影なんだろう。
    静かでやさしい物語だけど、
    読後にじんわり効いてくる。

    0
    2025年06月19日
  • 夜想曲集

    Posted by ブクログ

    好きな作家の短編集。もう少し音楽に造詣が深ければ (背景が分かれば) より味わえるのだろうが、分かったのはABBAのdancing queenだけというお粗末な自分には少々 (?) レベルが高かった。音楽と男女の関係をモチーフに、時の流れの残酷さ (過去も未来も) と共にどこか「日の名残り」を連想させるノスタルジックな雰囲気や人間関係の機微を感じさせられる。

    全般読みやすい文章で、ハチャメチャなものから、コメディタッチなものまでテイストが違う作品も含めてサラッと楽しめるのは短編集ならでは。音楽に疎くても。

    0
    2025年04月20日
  • クララとお日さま

    Posted by ブクログ

    あまり得意ではない翻訳もの。
    近未来的な話なので輪をかけた苦手分野。
    そのせいかなかなかページが進まず、ずいぶん読み終わるまで時間がかかってしまった。
    ロボットが主人公ということでか、あまり細部まで明らかにならず物語はすすんでいき、最後も含みを持たせて終わる…
    それでも余韻が残り、ああ、カズオイシグロってと思わざるを得ない。

    0
    2025年04月11日
  • 充たされざる者

    Posted by ブクログ

    難しかった…退屈といえばもうそれまでだし、不条理?とかそういう世界を楽しめる人向けかなと。休み休み、どうにかこうにか読んだけど、よくわからなかった。私はストーリーがないとダメなんだなぁと思った。

    0
    2025年03月29日
  • 浮世の画家〔新版〕

    Posted by ブクログ

    語り手の小野によって戦前・戦後の様子が語られていて、序盤はつらつらと読んでいたけど、途中から「ん?」という内容が増えてきて、どんどん「ん?え?ん?」となり、ページをめくる手が止まらなくなりました。面白かったです!

    0
    2025年03月29日
  • 浮世の画家〔新版〕

    Posted by ブクログ

    戦後の日本が舞台
    有名な画家の晩年
    下の娘の結婚話が直前で流れてしまい・・・
    そして画家は過去を語る
    今の話もありますがほとんどは過去のできごと
    でした

    0
    2025年03月26日
  • 浮世の画家〔新版〕

    Posted by ブクログ

    『「浮世の画家」でいることを許さないのです』という小野の言葉。モリさんは歓楽(耽美主義)に美しさを見出し、「浮世」を描くが、時代が進むにつれて小野は師の「浮世」への考えに対して自分の考えを表す。ただ、小野の当時の作風について改めて考えると、小野が導き出した精神主義的な作風もまた、大きく見ると「浮世」だと言える。小野自身もまた時代に翻弄された「浮世」の画家なのでは。
    小野に限らず、この作品の時代背景も、紀子の縁談も、一郎の好むヒーローも、時と共に流動的に変化している。浮世の中で人々は時代に合わせて生きている。
    小野の語りからは、古風かつ独善的で自己を正当化しようとする性格が滲み出ている。当時を思

    0
    2025年03月06日
  • 夜想曲集

    Posted by ブクログ

    2024/6/9

    初イシグロ
    淡かった

    五個?の短編
    あのイギリス田舎の、ホテル勧める話が一番すき
    あと友達の家めちゃくちゃにする話もいいな

    内容というより、ジャズ聞にながら時間を楽しむ本だわ

    0
    2025年02月08日
  • 夜想曲集

    Posted by ブクログ

    カズオ・イシグロの短編集。

    音楽と夕暮れって、本当によく付けたタイトルだと思う。いわゆる人生の黄昏時を表現してるんだけど、短編の主人公5人とも自分とはかすりもしない人生を歩んでいながら、もう節々に「その気持ち分かるわー」と感心する時がある。

    カズオ・イシグロって、そういった誰の人生でも経験する言葉にし難い気持ちを文章に表現するのがすごく上手い。

    正直ストーリー的にはそれほど引き込まれなかったんだけど、その絶妙な文章に出会いたいために、また他の作品も読みたくなってしまうんですよ。

    0
    2024年09月28日
  • 日の名残り

    Posted by ブクログ

    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)下働きの妄想ロードムービーてなもんか、読後感は夕焼け

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]執事だろ!

    0
    2025年09月27日
  • 浮世の画家〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ページが進むにつれ、小野に対して、「お前…」と思いながら読んでしまった。もちろん日常で人にお前なんて言うことはないのだけれど。

    戦時中に体制翼賛の戦争画を描いて評価されていた画家の晩年。

    自分のしたことを後悔はしていないが、世間の目のせいで忸怩たる思いを抱えて、無自覚ではあるかもしれないが気持ちも少し揺らいでいるといった感じ。

    弟子にしたことを後悔してなさそうなあたりは恐ろしい。

    0
    2024年08月10日
  • 忘れられた巨人

    Posted by ブクログ

    感想
    記憶。無くしてしまえば楽。楽しいことも悲しいことも何もない。神から授けられた救済。前を向いて歩いて行くための準備。

    0
    2024年01月27日
  • 忘れられた巨人

    Posted by ブクログ

    この作家さんの3冊目ですが、やはり独特の雰囲気がありました。外国の作品だからでしょうか?途中解りにくい所があるので、何回も読むぐらいな熱心さが必要かもしれません。

    0
    2024年01月26日
  • 夜想曲集

    Posted by ブクログ

    なんかお洒落な感じの短編集だった。人生の黄昏的なところを描く人なのかな。ちょっと沁みるところもある。夫婦関係が悪化する様子とか。
    若いとき読んだ「日の名残り」はものすごい退屈だったけど、今読んだら面白いのかな。クララ~は面白かったし。

    0
    2024年01月22日
  • わたしたちが孤児だったころ

    Posted by ブクログ

    カズオ・イシグロの作品で初めて読んだもの。全部繋がってはいるけど、長かった。ジャンルをつけがたい不思議な作品。かなり読み進めて、ようやく物語が動き出した感があり、どこか欠けてもダメなんだろうけどやっぱり長かったなという印象。とにかく主人公のクリストファーにいらいらしてしまう。人間らしい作品。みんな思い込みで生きてるよな、いいわけいいながら生きてるよなを、突きつけられた。

    0
    2023年11月23日
  • クララとお日さま

    Posted by ブクログ

    ・ 人間と同様の観察能力を持つAI搭載アンドロイド、クララ。「子どもの親友」としての機能ゆえか、やや幼い。とくに、科学的知識と科学的観察方法が不十分であるため、因果関係を誤って認識してしまう。冒頭の物乞いと犬の「復活」についての、誤った因果関係の認識が、その後のストーリーでの重要な意味を持つことになる。この点は、原始宗教の萌芽ともとれる。
    ・ 科学技術の発達が、子ども達の環境を歪めていく。そのことを純真なAIの目を通すことによって、中立的に描くことができている。
    ・AIは人間をコピーできるのか、人間の「心」は複雑すぎないか、そもそもコピーできない魂のようなものがあるのか、という問いかけもある。

    0
    2025年12月07日