カズオ・イシグロのレビュー一覧

  • わたしたちが孤児だったころ

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    ネタバレ

    イシグロカズオの信頼できない語り手モノは面白いな、と思う。主人公が信じ込んでいる、両親失踪事件の真相が、上海で調査を進めるに連れてぜんぜん思っていたのと違うことが分かっていく。

    主人公の語りと、回想によって話があっちこっちに飛ぶ構成がちょっと分かりにくい。これが文学上の手法としての「意識の流れ」ってやつなんだろうな…(イシグロカズオのノーベル賞インタビューで、失われた時を求めてに影響を受けてるって話してたからそういうのを感じる)

    舞台になってるのが、第二次世界大戦前後の上海、というのも好きだった。
    というか、チャプター4くらいの上海回想編にたどり着くまでが面白く感じられなくて、頑張って耐え

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    2026年02月09日
  • わたしたちが孤児だったころ

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    感想は難しい。
    大人の欲望に振り回された子供の一生、って感じかな。
    戦争が引き起こす悲劇。
    血のつながりと同様の友愛。
    残酷な真実と、その上で得た名声。

    切ない物語なのに、不思議と穏やかな感情で締めくくるところで多少救われる。

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    2026年01月18日
  • 充たされざる者

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    いやー、しんどかったです。オーディブルで聞いてしまったので、最初、あれ?と思ってもすぐに振り返ることができず、何度も聞き直して、それでも訳がわからず、かなり混乱しましたが、途中から、夢の世界みたいな、過去も現在もごちゃ混ぜなのかなと思い、わからなくても前に進みました。訳がわかりませんでしたが、これはこれで、すごい小説だと思います。

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    2026年01月16日
  • わたしたちが孤児だったころ

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    ネタバレ

    Audible
    かつて、彼の作品を読んだ時に原文で読みたいと思ったほど美しい文章だった。それは、この彼の5作品目となる長編小説でも変わらない。

    日中戦争中の上海が主な舞台なので、日本語を話せないという著者だが、それでも中国を苦しめた阿片と、中国を攻める日本軍のことはどのような思いで描いたのだろうと思わずにはいられなかった。それがこの物語を時々苦しくしたが、イデオロギーに固執していないのは救いだった。

    上海で生まれ育ったイギリス人の少年が、相次いで両親が失踪し、故郷イギリスの叔母の元で育てられ、やがてケンブリッジ大学を卒業した後、探偵として名士になる。遺産を相続した後は、孤児を養女に取るほど

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    2026年01月16日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

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    物語が断片的で、全体を把握するのが難しかった。戦後の混乱期や思想の転換期という時代に翻弄され、後悔を抱えながらも故郷の長崎での思い出を振り返る女性のお話。

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    2026年01月13日
  • クララとお日さま

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    ネタバレ

    評価は正確にいうと⭐︎3.5。
    学生時代に読んだ『わたしを離さないで』の世界観が好きだったので、あらすじから似たような雰囲気を察知してこちらも読んでみた。

    AIロボット視点で語られる美しくて精細な情景描写に対し不穏な気配が根底に漂っていて、そのアンバランスな雰囲気が本当に良かった。
    ただ、ディズニー的なファンタジー要素があるとは思ってなくて、そこだけちょっと拍子抜けだったかも。

    作中でたびたび登場する用語の意味を調べたときに、検索結果に出てきたAIによる要約で物語の核となる計画のネタバレを喰らってしまったことが本当に悔やまれる。
    それさえ無ければもっと衝撃を味わえたかもしれない。

    ラスト

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    2026年01月04日
  • 夜想曲集

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    カズオ・イシグロに触れたのはほんの数冊(その内一冊は二十年近く前に読んでよく分からなかったというオチまである)なので今作の軽やかで、時に切なく、時に楽しいバラエティに富んだ内容なのは驚かされた。
    人生の出会いと別れ、それら一つ一つに悲しんでどうするのか。いつか必ず終わる一時のどんちゃん騒ぎ──そんな風に言われたようだった。
    文体も優しく包み込むような雰囲気があり、静かにジャズをかけながら浸りたい。

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    2025年12月22日
  • 夜想曲集

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    繊細な台詞と開かれた結末。読後、何日も心に残り続けるイメージが、まるで作品自体が語りかけてくるかのようだ。ただし、英語版で読んだほうがイタリアの情緒や登場人物の感情が’、より生々しく伝わったかも知れない。

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    2025年12月08日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

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    他のレビューで見たような、最後の語りから想像できる部分が、私にはよく分からず、残念だった。もう一回読んだら分かるかな。
    マリコはどうなったの?と分からないことばかりで、放り出されたような気持ちになった。
    これもこの小説の良さなのかな…
    ただ、戦後長崎の価値観が変化していく様や、その中で逞しく生きていく女性たちの生活感あふれる情景など目の前で広がっていくようだった。
    そして当時の生や死の近さも、とても辛い描写もあったが、その分生々しさがとてもよく伝わった。

    もう一度読んでみたい。

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    2025年11月16日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

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    映画化されていた為、読んでみた。わかりやすい会話ですーっと読めてしまうが、何をいいたいのかがわからずに最後もあっけなく終わってしまった。解説を読んでぼんやりと感じていた事が明確になった。強烈なインパクトがある話ではないが、なんとなく記憶に残っていく気がする。

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    2025年11月08日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

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    映画を見て、すごくよかったので原作も手に取った。
    むずかし〜〜〜もうちょっと考えないと咀嚼しきれない!
    もう一回読もうかな!

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    2025年10月28日
  • 忘れられた巨人

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    ネタバレ

    かなり読み終わるまで辛かった。難解。
    老夫婦が息子のの住む村に行く間のファンタジー?
    記憶が消されたり、夫婦が離れ離れになったり、とてもついていけなかった。
    老夫婦はその後どうなるのか?
    私の読解力のなさで、なんかモヤモヤ霧に包まれたように終わった。

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    2025年10月12日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

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    広瀬すずさん主演の映画を観た後、わからない感があったので原作を読みました。とてもスッキリです。カズオ・イシグロさんの作品の深さを知りました。

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    2025年10月11日
  • 充たされざる者

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)疾走してる感じ、フロストパクリぽい。でも読ませる。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]事件が頼み事になってるフロストだな。

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    2025年10月08日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

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    ネタバレ

    映画→原作を経ても理解が難しい作品だった。カズオイシグロ作品は深く話の真理を追い求めると更に分からなくなるので、抽象的に読むのが1番読みやすいのかなと思う笑 でも読んだ人の分だけ解釈があるのは面白いなとも思う。私は悦子は景子のことを後悔するあまり、「自害させない為にどうすれば良かったか」を佐知子と万里子との思い出に重ねて、話していたのだと思った。その中には自戒も込めて、ありもしないような話も入れていたのだと思う笑 これを踏まえてまた映画が観たくなった。

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    2025年10月06日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

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    ネタバレ

    映画化を機に購入。有名作「わたしを離さないで」の世界観が好みだったことを思い出して迷わず読み始めたものの、私にはやや難解だった...。

    起承転結が掴みにくくて、どうにも読み進まない。

    ただ、日本にルーツを持つ著者が日本を舞台にして英語で書いた作品を、日本語で読む。
    このねじれは面白かった気もする。

    映像の方もやや掴みづらそうなので
    ただ世界観に浸るつもりで観に行こう。

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    2025年09月14日
  • 忘れられた巨人

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    難しかったけどなぜか読みきれた。

    「霧」は認知症のことなのかな、最後のボートの行き先は死後の世界なのかな、息子を探す旅は長い夫婦生活で起きることかな、と解釈した。

    あと「霧」は不幸なこととして捉えられてるけど、本当に不幸なだけなのかな。と思わされた。

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    2025年08月17日
  • 忘れられた巨人

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    3.5 なかなか読むのに苦戦しました。読んでも読んでも進まない感じ。大きな出来事も淡々と語られていく。世界観はファンタジーだが、モチーフは不変の愛はあるのか?がテーマかな。我が身を振り返ってしまう。最近、連れ合いには優しくしてないな。まあお互いにやけど。それでも読んで良かった。別の作品にも挑戦したい。

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    2025年08月09日
  • 夜想曲集

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    好きな作家の短編集。もう少し音楽に造詣が深ければ (背景が分かれば) より味わえるのだろうが、分かったのはABBAのdancing queenだけというお粗末な自分には少々 (?) レベルが高かった。音楽と男女の関係をモチーフに、時の流れの残酷さ (過去も未来も) と共にどこか「日の名残り」を連想させるノスタルジックな雰囲気や人間関係の機微を感じさせられる。

    全般読みやすい文章で、ハチャメチャなものから、コメディタッチなものまでテイストが違う作品も含めてサラッと楽しめるのは短編集ならでは。音楽に疎くても。

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    2025年04月20日
  • 充たされざる者

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    難しかった…退屈といえばもうそれまでだし、不条理?とかそういう世界を楽しめる人向けかなと。休み休み、どうにかこうにか読んだけど、よくわからなかった。私はストーリーがないとダメなんだなぁと思った。

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    2025年03月29日