充たされざる者

充たされざる者

1,650円 (税込)

8pt

※こちらの作品は、Android端末と、他のOS端末の間でしおり同期ができません。

世界的ピアニストのライダーは、あるヨーロッパの町に降り立った。「木曜の夕べ」という催しで演奏する予定のようだが、日程や演目さえ彼には定かでない。ただ、演奏会は町の「危機」を乗り越えるための最後の望みのようで、一部市民の期待は限りなく高い。ライダーはそれとなく詳細を探るが、奇妙な相談をもちかける市民たちが次々と邪魔に入り……。実験的手法を駆使し、悪夢のような不条理を紡ぐブッカー賞作家の異色作。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

※こちらの作品はブックライブ for Android、ブックライブ PLUS for Android、ブラウザビューアではダウンロードおよびオフラインでの閲覧ができません。

充たされざる者 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    どこまでも続く混沌とした世界。希望を求めながら、信念を抱きながらも、どうしようもない世界に身を置く人たちの声が響き合う。
    そんな物語(物語ではないかもしれない)を900ページにわたって総合的に立ち上げている。良い意味で退屈。読み続けるのに苦労したが、唯一無二の読書体験だった。
    柴田元幸さんがイシグロ

    0
    2024年09月18日

    Posted by ブクログ

    面白かったの一言に尽きる。ページが進めば進むほど引き込まれていった。不思議な雰囲気が癖になる。カズオ・イシグロ作品の中でいちばん好きかも。

    0
    2024年05月14日

    Posted by ブクログ

    とても風変わりな作品。私はこういうの好き。

    夢の中のように脈絡なく続くストーリー、歪んだ時間、辿り着かない目的地、見知らぬ知人達(矛盾してるけど"見知らぬ知人"が正しい表現だと思う。)
    永遠と続くワンカットシーンのような小説。

    読後は長い夢を見終わったような気だるさ。

    0
    2020年11月16日

    Posted by ブクログ

    この本はすごい。ほとんどもしくはすべての登場人物が自分のことしか考えられない。もどかしい思いで何度も本を閉じたのだが、読みきったあともう一度それぞれのエピソードを読んでみると、噛めば噛むほど味が出てくる。吸い尽くせないほどに。頑張って読み切る価値がある。

    自分は果たして本当に誰かのことを知りたいと

    0
    2020年04月19日

    Posted by ブクログ

    巻末の解説によると、発表当初から賛否が大きく分かれたという本書。デビューからそれまでに寡作ながらいずれも高い評価と栄誉ある賞を得た作家が、本当に書きたかったものを書いたそうです。

    出だしから登場する人たちの長いセリフ、それに続く非現実な場面転換。序盤から、読み進める側は、この奇妙な小説をどう受け止

    0
    2018年11月01日

    Posted by ブクログ

    深い動揺と混乱を得た。
    夜見る夢をこんなにも緻密に具現化したものは見たことがない。恐ろしい。悪夢である。

    0
    2018年01月19日

    Posted by ブクログ

    カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』が面白いと話題なので読んでみようかと思ったのだが、そう言えば『充たされざる者』が未読だったのを思い出して、読んでみた。

    時間も空間も歪んだ世界で、登場人物は何重にも重なり、悪夢のような(というか悪夢そのものの)不条理が延々と続くが、個々のエピソードが魅力的でグイグ

    0
    2018年05月17日

    Posted by ブクログ

    丁寧な物言いなのに無遠慮な、愚かしい悩みを延々と聞かされる。昔だったらつまらない、と読めなかっただろう。愚かしい悩みが他人事でなくなってくる歳だから読めたと思う。

    0
    2016年09月17日

    Posted by ブクログ

    カズオ・イシグロの4作目の長編。ブッカー賞を獲った「日の名残り」のあとにこれだったから、きっと面食らった人は多かったろうに。
    世界的ピアニスト(と思われる)ライダーが「木曜の夕べ」なる催しで演奏をするために、欧米のとある街を訪れる。
    ただしこの物語の舞台は不条理であり、筋が通っていない。悪夢的な世界

    0
    2025年06月29日

    Posted by ブクログ

    悪夢の中でもがきながら読み進めていく感覚。
    一つの小宇宙が小さな本の中にぎゅっと詰めこられているようで、家の中にこの本があると引き込まれてしまいそうになり、本を閉じた時に鳥肌が立ち恐怖を感じた。日の名残りが美しく精巧な描写だったからこそ、充されざる者の不安定さや歪みが対比になるようだった。混沌とした

    0
    2025年04月21日

充たされざる者 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

※こちらの作品はブックライブ for Android、ブックライブ PLUS for Android、ブラウザビューアではダウンロードおよびオフラインでの閲覧ができません。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ハヤカワepi文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

充たされざる者 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す