カズオ・イシグロのレビュー一覧

  • 日の名残り

    Posted by ブクログ

    カズオ・イシグロはディストピア小説しか読んだことがなかったので、これもあらすじを見ずにSFだと思って読み始めた。
    主人公が普通の人間か、中盤まで疑いながら読んでしまった笑

    0
    2026年04月04日
  • 日の名残り

    Posted by ブクログ

    私が未熟だからなのか、イギリスの歴史に無知だからなのか、感動できずに終わってしまった。
    自分の仕事に誇りを持つことと、作り上げた考え方に固執すること、そのバランスが難しい。
    そして執事の文化がわからないけれど、主人に忠誠を誓いどんな要望にも従うのか、時には主人よりも賢く主人の道を正す方が良いのか、そのあたりがものすごく難しい世界だと思った。
    もっと歳を重ねたら共感できるようになるのか。。。
    今の所女中頭のスティーブンスへのもどかしさが1番共感できるポイントだった。

    0
    2026年04月01日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

    Posted by ブクログ

    長崎を旅した時のさまざまな情景が心に浮かび、もしかしたら本当にこういうことがあったのかもしれないな、なんて思ってしまった。

    0
    2026年03月28日
  • クララとお日さま

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初の方は読みやすくすらすら読めましたが、途中気が滅入ってしまいました。
    特に、リックとヘレン、その昔の恋人とのやり取りは、この物語の中でも特に醜悪なやり取りだったと思います。
    クララが純真で愛情深く謙虚なAFであるからこそ、そのやり取りがより醜く見えてしまい、そこから読み進めるのが億劫になってしまいました。
    また、その反面、クララのお日さまに対するあまりにも真っすぐな感情には、「そんなことで病気が治るわけがないのに……」という苛立ちのようなものを覚えてしまいました。
    なので、最後にジョジーの病気が治ったことにはとても驚きました。ご都合主義的というか、ファンタジーなシーンだと思いましたが、その

    0
    2026年03月24日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

    Posted by ブクログ

    「提供者」と主人公たちの置かれている環境が気になって読み進めた前半。全貌がわからない段階では、エピソードのひとつひとつがどれほど意味があるのかわからず、先も見えず、つまらなく感じた。それでも途中で辞めなかったのは、話が少しずつでも前に進むからか…?
    強く心を揺さぶられるようなことはなかったが、頭の片隅にエピソードが残り、じわじわ考えてしまう。時間をおいてまたもう一度読んでみたい。

    0
    2026年03月23日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の悦子は記憶の中の佐知子に自分の罪を投影していたのだろうか。それとも佐知子は本当にあんな女だったのだろうか。とにかく佐知子は愚かで嫌な母親のように描かれている。娘の万里子は完全に被害者だ。女の子の唯一の心の支えの子猫を殺してしまうシーンは本当に心が痛んだ。子供のことをよくわかっていて、誰よりも考えているようなことを言うが、結局なにも見えていない。少なくともそのように読者の目には映る。しかしそれは佐知子が本当にそういう人間だったのか、それとも悦子が佐知子を通して自分を責めていたのか、わからないままだ。
    なぜ悦子は二郎と離婚し、イギリスへ渡ったのか。なぜ景子は自殺してしまったのか。そのあたり

    0
    2026年03月12日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    淡々と物語は進むが、先がきになる話だった。
    戦後に海外へ行く女性がどんなことを感じ
    どんなことを考えたのか。

    読み終わった時、なんだかよくわからなかったというのが感想だ。
    2組の親子が交錯し、重なる。
    なぜ二郎と別れイギリスへ来たのか。

    私にはちょっと難しかったかな。

    0
    2026年03月05日
  • 夜想曲集

    Posted by ブクログ

    大きなドラマが待ち受けているわけではないが
    あとがきを読むと、カズオイシグロはチェーホフに大きく影響を受けているようなので
    なるほどと思う

    5篇目のチェリストにて
    まだ足を踏み入れたこともない庭園が遠くに見えました。
    という節がとても羨ましく思えた

    わたしもミス・マコーマックのような人からそのようなレッスンを受けてみたい
    まだ足を踏み入れたこともない庭園、そんな世界を私も自分の音で見てみたい


    0
    2026年02月26日
  • 充たされざる者

    Posted by ブクログ

    あ、こういう話か…いや、こういう話か…を繰り返し、主人公がカフェに出向く頃にはもうどんな話でもなくなっていて、熱が出る直前に見るやけに長いリアルな夢程度のロジックでゆるゆると話がつながっていく。目覚めてもう疲れてるみたいな読後感。

    0
    2026年02月24日
  • わたしたちが孤児だったころ

    Posted by ブクログ

    『私たちが孤児だったころ』は、探偵小説の形式をまといながら、実際には“記憶”と“喪失”をめぐる静かな内面劇として立ち上がる作品だ。
    物語を読み進めるほど、主人公クリストファー・バンクスが追い求めているのは事件の真相ではなく、幼いころに失われた世界そのものなのだと気づく。

    記憶の“ずれ”が生む静かな痛み

    クリストファーは名探偵として語られるが、彼の回想はどこか曖昧で、幼少期の上海は理想化され、現実と記憶の境界はにじんでいる。
    この“にじみ”が物語の核心であり、読者は彼の語りをそのまま信じることができない。

    家族の影が、沈黙の中で形を変える

    クリストファーが両親の失踪を追う動機は、探偵とし

    0
    2026年02月27日
  • 日の名残り

    Posted by ブクログ

    カズオ・イシグロ氏の著書を一度読んでみたいと選んだ一冊 
    主人に忠実に仕える老執事の回想は頑なで陰鬱‥
    人生の夕暮れに半生を振り返り、これからどう生きるか?ということを考えさせられた

    0
    2026年02月19日
  • わたしたちが孤児だったころ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イシグロカズオの信頼できない語り手モノは面白いな、と思う。主人公が信じ込んでいる、両親失踪事件の真相が、上海で調査を進めるに連れてぜんぜん思っていたのと違うことが分かっていく。

    主人公の語りと、回想によって話があっちこっちに飛ぶ構成がちょっと分かりにくい。これが文学上の手法としての「意識の流れ」ってやつなんだろうな…(イシグロカズオのノーベル賞インタビューで、失われた時を求めてに影響を受けてるって話してたからそういうのを感じる)

    舞台になってるのが、第二次世界大戦前後の上海、というのも好きだった。
    というか、チャプター4くらいの上海回想編にたどり着くまでが面白く感じられなくて、頑張って耐え

    0
    2026年02月09日
  • わたしたちが孤児だったころ

    Posted by ブクログ

    感想は難しい。
    大人の欲望に振り回された子供の一生、って感じかな。
    戦争が引き起こす悲劇。
    血のつながりと同様の友愛。
    残酷な真実と、その上で得た名声。

    切ない物語なのに、不思議と穏やかな感情で締めくくるところで多少救われる。

    0
    2026年01月18日
  • 充たされざる者

    Posted by ブクログ

    いやー、しんどかったです。オーディブルで聞いてしまったので、最初、あれ?と思ってもすぐに振り返ることができず、何度も聞き直して、それでも訳がわからず、かなり混乱しましたが、途中から、夢の世界みたいな、過去も現在もごちゃ混ぜなのかなと思い、わからなくても前に進みました。訳がわかりませんでしたが、これはこれで、すごい小説だと思います。

    0
    2026年01月16日
  • わたしたちが孤児だったころ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Audible
    かつて、彼の作品を読んだ時に原文で読みたいと思ったほど美しい文章だった。それは、この彼の5作品目となる長編小説でも変わらない。

    日中戦争中の上海が主な舞台なので、日本語を話せないという著者だが、それでも中国を苦しめた阿片と、中国を攻める日本軍のことはどのような思いで描いたのだろうと思わずにはいられなかった。それがこの物語を時々苦しくしたが、イデオロギーに固執していないのは救いだった。

    上海で生まれ育ったイギリス人の少年が、相次いで両親が失踪し、故郷イギリスの叔母の元で育てられ、やがてケンブリッジ大学を卒業した後、探偵として名士になる。遺産を相続した後は、孤児を養女に取るほど

    0
    2026年01月16日
  • 遠い山なみの光〔新版〕

    Posted by ブクログ

    物語が断片的で、全体を把握するのが難しかった。戦後の混乱期や思想の転換期という時代に翻弄され、後悔を抱えながらも故郷の長崎での思い出を振り返る女性のお話。

    0
    2026年01月13日
  • 日の名残り

    Posted by ブクログ

    これぞカズオ・イシグロ!という名作。
    英国の美しい情景や伝統を描きながら、人間ってこうだよね…というリアルが詰め込まれている。

    英国の執事の一人称視点で物語が描かれる。
    人生をかけて仕えた主人への尊敬や、世間からの評判への後ろめたさ、後悔、恥辱、仕事への誇り、不器用な恋愛等、主人公の中で色んな感情がごちゃ混ぜになった結果、自分に不都合な事実や出来事に蓋をして、自分に都合の悪い部分を隠した主人公の語りが続く。

    そのため、話の核心にもやが掛かったような進行に気持ち悪いなあと思うのだが、これが人間のリアルだよね、ということなのだろう。

    日本にはない執事の文化が興味深かった。

    0
    2026年01月13日
  • クララとお日さま

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価は正確にいうと⭐︎3.5。
    学生時代に読んだ『わたしを離さないで』の世界観が好きだったので、あらすじから似たような雰囲気を察知してこちらも読んでみた。

    AIロボット視点で語られる美しくて精細な情景描写に対し不穏な気配が根底に漂っていて、そのアンバランスな雰囲気が本当に良かった。
    ただ、ディズニー的なファンタジー要素があるとは思ってなくて、そこだけちょっと拍子抜けだったかも。

    作中でたびたび登場する用語の意味を調べたときに、検索結果に出てきたAIによる要約で物語の核となる計画のネタバレを喰らってしまったことが本当に悔やまれる。
    それさえ無ければもっと衝撃を味わえたかもしれない。

    ラスト

    0
    2026年01月04日
  • 夜想曲集

    Posted by ブクログ

    カズオ・イシグロに触れたのはほんの数冊(その内一冊は二十年近く前に読んでよく分からなかったというオチまである)なので今作の軽やかで、時に切なく、時に楽しいバラエティに富んだ内容なのは驚かされた。
    人生の出会いと別れ、それら一つ一つに悲しんでどうするのか。いつか必ず終わる一時のどんちゃん騒ぎ──そんな風に言われたようだった。
    文体も優しく包み込むような雰囲気があり、静かにジャズをかけながら浸りたい。

    0
    2025年12月22日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

    Posted by ブクログ

    イシグロの作品って、今にも駆け出しそうなのにずっと腕を掴まれてるような感覚に陥る。細部をしっかり見せて静かなフィナーレを迎える、そんな感じ。この本もそうだった。青空が広がっているはずの描写でさえも少し灰色がかっていて常に唯ならぬ空気を纏ってる。

    ディストピアとは思わず読んだので心の準備ができておらず...。人生を全うするのが最善と言われているけど、彼らもそうなんだろうか?介護し提供するだけ人生が最善?...そんなのあまりに悲しすぎる。

    私にとって死は常に意識しているわけではないから、突如その場面に出くわすと恐怖を覚える。なら彼らは?意識せずとも隣にある死と向き合いながら前向きに生きることは

    0
    2026年04月05日