桜井亜美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
心理描写が凄く好きでした。
加えて、自分の恋愛の仕方が似ていたので、感情移入して読んでいました。
風道がいなくなってしまったことだけでも、十分打ちのめされているのに、次々と現実は樹里を打ちのめしていく。
何より、「愛してる」と言えなかったこと、それが一番苦しいのだと、後悔しているのだということも樹里を悩ませてゆく。
果たしてこのお話はどうなるんだろう?と思っていましたが、最後には、「あぁ、そうか」と思わず笑顔になりました。
それは、白い雪を眺めているような気持ちでした。
哲学っぽいところも好きで、何度か読み返してその度に色んなことを考えます。