桜井亜美のレビュー一覧

  • サーフ・スプラッシュ

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    ネタバレ

     この話は、ヒトミと、チサトという女の子の手紙のやり取り……という形だけで話が続いていきます。

     ずっと、学校を辞めたかった落ちこぼれな女の子、チサト。
     自分も辞めたいとは思っているけれど、いい子に振る舞ってしまう女の子、ヒトミ。

     チサトが学校を辞めてしまい、ヒトミに手紙を書くところから物語は始まって……。

     って感じなんですけど。
     最初は、キャラクターの強さから、チサトが主人公だと思ってたんですけど……。
     違うんですよね。
     この物語の本当の主人公はヒトミだったんだ……ってことは、最後まで読んで、ようやく気がつきました。
     本当に。
     僕には、ヒトミの気持ちが本当によくわかる。

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    2014年02月06日
  • ヴァーミリオン

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    ネタバレ

     サイコセラピストの鮎美という女の人が、クライアントの一人だったスバルという男の子と恋に落ちる話……なんだけど。

     しょーじき、この話を一番最初に読んだときに、嫌な汗をかいた……。
     僕ねー、すっごい今更な話をさせてもらえば、昔、それこそ高校入る前から、大学入る前まで、カウンセラーになりたかったんだ……。
     まぁ、大学でやる心理学なんてしょーもないって言われたから、心理学科行かずに、何かして、大学院に行こうー、とバカなことを考えて、今、こんなところにいるんだけど。今はもう、大学院に行くつもりなんて、微塵もなくて、ちょっぴりおいてきた夢なんだけど……。
     まぁ、そんなことはおいておいて。

     

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    2014年02月06日
  • believe 光の響き

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    解説目当てで借りた。こんな仕事してたんすね。
    本編は流し読み…ケータイ小説の走りか。
    今の中高生にもウケそう。ってわからんけど。

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    2013年09月11日
  • alones

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    横文字の使い方がなんか今ひとつ鼻につくのだけど…(^^;)

    でも話の内容は良かった。
    二人は始まったところで物語が終わってしまったからどんな風になっていくのか知りたいですね。

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    2013年01月20日
  • イノセントワールド

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    知的障害を持つ兄とファンキーな妹。
    二人しかいない閉じられた世界。
    妊娠するが、兄は、そのことの意味も分からない。
    そして、自分が、人工授精の娘であるということをしり、
    なんともいえない存在感としてしまう。
    自分の存在が、つねに否定されたなかに
    生まれていることを認識し、
    自分の存在の確かさをつかもうと努力するが、
    なかなかうまく行かない。

    こんな気分の女の子をどうやって、
    世界の人は救うことができるのだろうか。
    つらい話である。
    凶暴な若者たちのある意味では、
    大きなレジスタンスの時代かもしれない。

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    2012年11月05日
  • エヴリシング

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     主人公の女の子「サキ」は、いつも空を飛ぶ夢を見る。
     恋人だったトモヤが自殺してしまったサキは、本当のトモヤの心――自殺した理由をsだがして彷徨う。
     そして、そんな時にトモヤそっくりなユウキという男の子に出逢う。
     サキの見る夢に出てくる男の子とはトモヤじゃなく、ユウキなのか?

     そんな話。
     でもさ、この話、終わり方がものすごく中途半端なんだ……頼むから続きを書いてくれよ……って思うんだけど……。
     きっと続きなんてないんだよね……(苦笑)
     まぁ、いいんだけどさ……。
     すっごい、すっごい、思い入れ強くなっちゃったからどうしようもなく切ない。
     あぁ、びっくりした。
     久々に読むと、

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    2012年09月20日
  • シンクロニシティ

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     物語は。
     富士の樹海で出会った自殺志願の大学生コウイチと、十二歳だった少女瑠璃の話。
     年の差を越えて惹かれあった二人だったけど、ある日突然、コウイチは瑠璃の前から姿を消してしまう。

     という、お話。
     うん。そんで、また……再会して……って感じなんだけど。
     何かね、物語はちょっと突飛な感じがするんだけど……この人書いてることは案外普通なんだよね。
    「人を信じて傷付けられるのが怖い」
    「傷つけられるぐらいだったら、そんな人間愛さなきゃいい」
     どこの誰でも抱えている感情。
     怖さ。
     恐怖。
     でも。
     きっと、普通はそれでも誰かを愛さずにはいられないんだよ。

     羨ましいな……(苦笑

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    2012年09月20日
  • イノセントワールド

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    なんかここん所、電車で読むのが恥ずかしくなるような小説ばかりになっています。

    というか世の中どうなっちゃっているんでしょうか?

    先日読んだ、斉藤 綾子の小説(?)なのか体験談なのかが、俗っぽい感じの本ならば、このイノセントワールドは、もう少し小説っぽくなっているが、それでも2000年前後って女子学生はこんなだったのか?と勘違いしそうな内容です。

    知的障害を持つ兄と人工授精で生まれた女子高生の妹。

    兄を嫌う母とそれに反発する娘。

    その妹であり娘である少女が世間を斜に構えてみながら、自分と兄以外の世界を拒絶し続ける。

    なんかここには書ききれない、凄い世界を見せられている感じがします。

    0
    2012年09月19日
  • チェルシー

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    現代版、ヘンゼルとグレーテルといったところか?
    集団自殺をするために、山奥に行った女の子。
    死と見つめ合った時に気づく希望や、生への執着。
    重たい内容だけれども、スラスラと軽く読めしまうのは、丁寧な文章だからなんだと思う。
    雰囲気的には、薄暗い青という感じ。

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    2012年08月23日
  • イノセントワールド

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    桜井亜美の処女作。解説は宮台真司。
    田口ランディと同じような雰囲気のある作品。
    mixiの桜井亜美コミュニティでも他に読んでいる作家として田口ランディを挙げている人が多かった。
    田口ランディの作品からオカルト的な内容を抜いたら桜井亜美に近くなるのかもしれない。

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    2012年08月13日
  • ガール

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    ネタバレ

    女子高生とデークラと癒しとSEXと子役の物語。

    思春期のリアルと、誇張な性描写と、小説の奇なりがあわさって、なんともつかめない話だった。

    出てくる人物、みんな病んでる。

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    2012年07月09日
  • 禁触 a BOY loves a WOMAN

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    ネタバレ

    <内容>
    14歳の教え子と愛に落ちた女教師の、恋愛小説。


    <感想>
    佐賀県で実際に起こった女性教師淫行事件をモデルにした小説。年上の女性との恋愛、みたいなテーマが好きで購入したところ、地元がモデルとなった話でなかなか面白く読めた。家庭が崩壊していく感じや、生徒に欲情されることに喜びを覚えるという女教師像、さらには14歳という美しい時期の眩しさが丁寧に書かれていて、耽美というほどではないものの、綺麗な話だったように思う。

    ただ一点どうしても気に入らないのが、方言。佐賀弁といいつつ、佐賀人が絶対使わないような適当なセリフ回しだらけで、田舎教師の気持ちや閉鎖性みたいな雰囲気などはとてもよく反映

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    2012年05月28日
  • イノセントワールド

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    妊娠中に読んだのだけれど、読みながらお腹が張ってしまった。妊娠中に読むような本じゃ無かったなぁ。後味も悪い。
    中高生みたいな危うい年代の子供に、自分を損なう事の危険さを伝えるにはどういう言葉が説得力を持つんだろうか…と考えながら読んだ。

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    2012年05月03日
  • LOVE ASH

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    ネタバレ

     今回の話は、ずっと部屋に引きこもりのようになっていた「風尋響」が、コンピュータ上で今もなお生き続けているという「神流ヒカル」に導かれて、自分の存在をすべて消して、彼の一部になるように誘いを受ける話。

     うん、なんていうか。
     ここで、ネット社会の全ての痕跡を消し去るとか。(戸籍とかいろいろ)
     コンピュータ状の人間が、会話をする……とか。
     そんなこと本当にできるの? とか、考えてしまってはいけないんだよね。
     ていうか、それが「できる」って思うから、中二病なんだろうな……と。
     少し、大人になってしまった僕は思う訳です。

     うん、だから僕はきっと高二病くらいなのかな?(何

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    2011年12月17日
  • alones

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    ネタバレ

     この人の話は、基本的には愛に飢えた若者が。
    「愛が欲しい」と願いながら、でも、うまく愛を手に入れられなくて、それでもジタバタと描く話……だと、思ってるんですが。
     前に読んだ、何かの話の時にさぁ。
     後ろに解説がついてて。
     それをたまたま読んだら。

     この人の小説の主人公のことを「境界性人格障害」と書いてあって。
     一気に、テンションがだだ下がりしたのを覚えている。

     あーあーあーあーあーあー!
     そのラベルは、できれば僕が読む物には貼らないでほしかったなー……と、思うんですよ。
     その言葉が付くと僕は全力で、そのものから逃げ出します(真顔)。

     だってさー、家に

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    2011年12月16日
  • Apri*Kiss

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    ネタバレ

     よ、横書き……!? と最初はまず、びっくりしました。
     今でこそ、そういう形態の本、増えたからそんなに珍しくもないかと思うんですが、やっぱり違和感でした。

     話自体は女子高生・游宛ての幼馴染兼元彼のメールから始まります。
     基本的に物語はすべてメールのやり取りだけで完結されているので、どちらかというと、ネット上で見るお遊び小説のやり方に近いと思います。なので、それが苦手! という方には、もうこの時点でだいぶきついかと。
     でもこの作者さんの小説って基本的に若者向けの小説だと思っているので、これも一つの試練かと思って頭を切り替えたら、そんなに違和感なく読めました。

     物語は、主人公である游

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    2011年12月15日
  • Singer Song Lovers

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    5つの曲を題材にして展開していく短編集。そのうち2話がリストカットを取り扱い、2話が浮気をすることで本命への気持ちを再確認したり、自分の存在理由を見出す話。若さゆえにぶつかる壁、若さゆえに在る情熱、若さゆえの凶器。そんなエネルギーを、直に当てられた気がした。

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    2011年10月30日
  • 空の香りを愛するように

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    誰もが持つ自分の弱い心。
    その奥に潜む憎しみや破壊を願う、
    もう一人の自分と逃げずに向き合い、
    正体を見極めて打ち勝っていく…
    それはきっと容易いことじゃない。
    だけど、自分が作り出した「魔物」は
    元を辿ると、純粋で単純な小さな
    慾なのかもしれない。

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    2011年11月05日
  • MADE IN HEAVEN Kazemichi

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    juri編とセットだけれども、こちらの方が一種SFっぽくて読みやすかった。
    ぽいだけでアラはいろいろあるけれど。

    どちらも子供時代がキーポイントなんだろうなぁ。
    若い思考を書くのはうまいんだろうと思った。
    続けて数冊読むとちょっと若さ酔いをおこす作家さんかもしれん。

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    2011年06月22日
  • 不幸な恋の終わらせかた

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    恋愛なのに,ミステリー。K2って言葉気に入った♪ 大人の付き合いってすごく便利なコトバ。なんでもウヤムヤにできる。 感想とかもぉちょっと寝かせてみよう。

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    2011年02月13日