桜井亜美のレビュー一覧
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ネタバレこの話は、ヒトミと、チサトという女の子の手紙のやり取り……という形だけで話が続いていきます。
ずっと、学校を辞めたかった落ちこぼれな女の子、チサト。
自分も辞めたいとは思っているけれど、いい子に振る舞ってしまう女の子、ヒトミ。
チサトが学校を辞めてしまい、ヒトミに手紙を書くところから物語は始まって……。
って感じなんですけど。
最初は、キャラクターの強さから、チサトが主人公だと思ってたんですけど……。
違うんですよね。
この物語の本当の主人公はヒトミだったんだ……ってことは、最後まで読んで、ようやく気がつきました。
本当に。
僕には、ヒトミの気持ちが本当によくわかる。 -
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ネタバレサイコセラピストの鮎美という女の人が、クライアントの一人だったスバルという男の子と恋に落ちる話……なんだけど。
しょーじき、この話を一番最初に読んだときに、嫌な汗をかいた……。
僕ねー、すっごい今更な話をさせてもらえば、昔、それこそ高校入る前から、大学入る前まで、カウンセラーになりたかったんだ……。
まぁ、大学でやる心理学なんてしょーもないって言われたから、心理学科行かずに、何かして、大学院に行こうー、とバカなことを考えて、今、こんなところにいるんだけど。今はもう、大学院に行くつもりなんて、微塵もなくて、ちょっぴりおいてきた夢なんだけど……。
まぁ、そんなことはおいておいて。
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主人公の女の子「サキ」は、いつも空を飛ぶ夢を見る。
恋人だったトモヤが自殺してしまったサキは、本当のトモヤの心――自殺した理由をsだがして彷徨う。
そして、そんな時にトモヤそっくりなユウキという男の子に出逢う。
サキの見る夢に出てくる男の子とはトモヤじゃなく、ユウキなのか?
そんな話。
でもさ、この話、終わり方がものすごく中途半端なんだ……頼むから続きを書いてくれよ……って思うんだけど……。
きっと続きなんてないんだよね……(苦笑)
まぁ、いいんだけどさ……。
すっごい、すっごい、思い入れ強くなっちゃったからどうしようもなく切ない。
あぁ、びっくりした。
久々に読むと、 -
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物語は。
富士の樹海で出会った自殺志願の大学生コウイチと、十二歳だった少女瑠璃の話。
年の差を越えて惹かれあった二人だったけど、ある日突然、コウイチは瑠璃の前から姿を消してしまう。
という、お話。
うん。そんで、また……再会して……って感じなんだけど。
何かね、物語はちょっと突飛な感じがするんだけど……この人書いてることは案外普通なんだよね。
「人を信じて傷付けられるのが怖い」
「傷つけられるぐらいだったら、そんな人間愛さなきゃいい」
どこの誰でも抱えている感情。
怖さ。
恐怖。
でも。
きっと、普通はそれでも誰かを愛さずにはいられないんだよ。
羨ましいな……(苦笑 -
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なんかここん所、電車で読むのが恥ずかしくなるような小説ばかりになっています。
というか世の中どうなっちゃっているんでしょうか?
先日読んだ、斉藤 綾子の小説(?)なのか体験談なのかが、俗っぽい感じの本ならば、このイノセントワールドは、もう少し小説っぽくなっているが、それでも2000年前後って女子学生はこんなだったのか?と勘違いしそうな内容です。
知的障害を持つ兄と人工授精で生まれた女子高生の妹。
兄を嫌う母とそれに反発する娘。
その妹であり娘である少女が世間を斜に構えてみながら、自分と兄以外の世界を拒絶し続ける。
なんかここには書ききれない、凄い世界を見せられている感じがします。
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ネタバレ<内容>
14歳の教え子と愛に落ちた女教師の、恋愛小説。
<感想>
佐賀県で実際に起こった女性教師淫行事件をモデルにした小説。年上の女性との恋愛、みたいなテーマが好きで購入したところ、地元がモデルとなった話でなかなか面白く読めた。家庭が崩壊していく感じや、生徒に欲情されることに喜びを覚えるという女教師像、さらには14歳という美しい時期の眩しさが丁寧に書かれていて、耽美というほどではないものの、綺麗な話だったように思う。
ただ一点どうしても気に入らないのが、方言。佐賀弁といいつつ、佐賀人が絶対使わないような適当なセリフ回しだらけで、田舎教師の気持ちや閉鎖性みたいな雰囲気などはとてもよく反映 -
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ネタバレ今回の話は、ずっと部屋に引きこもりのようになっていた「風尋響」が、コンピュータ上で今もなお生き続けているという「神流ヒカル」に導かれて、自分の存在をすべて消して、彼の一部になるように誘いを受ける話。
うん、なんていうか。
ここで、ネット社会の全ての痕跡を消し去るとか。(戸籍とかいろいろ)
コンピュータ状の人間が、会話をする……とか。
そんなこと本当にできるの? とか、考えてしまってはいけないんだよね。
ていうか、それが「できる」って思うから、中二病なんだろうな……と。
少し、大人になってしまった僕は思う訳です。
うん、だから僕はきっと高二病くらいなのかな?(何 -
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ネタバレこの人の話は、基本的には愛に飢えた若者が。
「愛が欲しい」と願いながら、でも、うまく愛を手に入れられなくて、それでもジタバタと描く話……だと、思ってるんですが。
前に読んだ、何かの話の時にさぁ。
後ろに解説がついてて。
それをたまたま読んだら。
この人の小説の主人公のことを「境界性人格障害」と書いてあって。
一気に、テンションがだだ下がりしたのを覚えている。
あーあーあーあーあーあー!
そのラベルは、できれば僕が読む物には貼らないでほしかったなー……と、思うんですよ。
その言葉が付くと僕は全力で、そのものから逃げ出します(真顔)。
だってさー、家に -
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ネタバレよ、横書き……!? と最初はまず、びっくりしました。
今でこそ、そういう形態の本、増えたからそんなに珍しくもないかと思うんですが、やっぱり違和感でした。
話自体は女子高生・游宛ての幼馴染兼元彼のメールから始まります。
基本的に物語はすべてメールのやり取りだけで完結されているので、どちらかというと、ネット上で見るお遊び小説のやり方に近いと思います。なので、それが苦手! という方には、もうこの時点でだいぶきついかと。
でもこの作者さんの小説って基本的に若者向けの小説だと思っているので、これも一つの試練かと思って頭を切り替えたら、そんなに違和感なく読めました。
物語は、主人公である游