あらすじ
「学校やめるって言葉、ずっと言いたかった」
高校生活に退屈しているヒトミとチサトは、ある日、工事中のビルの上にあるクレーンから神秘的な夜明けを見た。
その光景は、彼女たちを最高に自由にさせる。
そして次の日、チサトからヒトミに宛てられた1通の手紙……。
波しぶきのように輝く言葉の交換が始まった。
はかなくて、美しすぎるストーリー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
桜井亜美の作品で一番好き。
桜井亜美と言えば、強姦、堕胎、同性愛等の過激な内容が多い、この作品にも、もちろんあります。
でも他の作品ほど下品に感じない。
Posted by ブクログ
★あらすじ★
学校やめるって言葉、ずっと言いたかった――。工事中のビルにあるクレーンから、神秘的な夜明けを見た次の日、チサトは一通の手紙を書いた……。はかなくて美しすぎるストーリー。
Posted by ブクログ
謎の多い桜井さん。自分はそんな彼女に引き寄せられたひとりです。彼女の感性・世界観と理系・詩的な表現がとても気に入っています。手紙形式でかかれているお話。人によっては嫌悪感を抱くかも…。
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手紙交換で進められるスト−リ−。
高校1年の頃に読んだ小説だったけど、
その当時反抗期真っ最中だったあたしは、
この本に救われた部分がたくさんあった。
押し殺してた言葉を素直なままに表現してくれてて。
歳を重ねるにつれて、薄れてゆく葛藤がある。
受け入れて、突き放して、また受け入れて…
手探りの日々に出会う、ココロ。
Posted by ブクログ
主人公と親友と手紙形式で書かれた文章が面白い。
裏切られながらも人を信じて強くなろうとする主人公や、愛を知らなくても人を愛そうとする親友。
何もかも失ってもプライドを持って生きる二人がとても逞しい。
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女子高生の交換日記の様な形式でストーリーは進んでいきます。目線が女子目線なので同時代を生きてきた人にはダイレクトに刺さるものがあるのかもしれませんが男子としてはそこまでという感じでした。
最終的に主人公の一人である少女が選択した事が、偶然にも後書きを書いている女優竹内結子にフラッシュバックするという、何とも感慨深さが残りました。
Posted by ブクログ
この話は、ヒトミと、チサトという女の子の手紙のやり取り……という形だけで話が続いていきます。
ずっと、学校を辞めたかった落ちこぼれな女の子、チサト。
自分も辞めたいとは思っているけれど、いい子に振る舞ってしまう女の子、ヒトミ。
チサトが学校を辞めてしまい、ヒトミに手紙を書くところから物語は始まって……。
って感じなんですけど。
最初は、キャラクターの強さから、チサトが主人公だと思ってたんですけど……。
違うんですよね。
この物語の本当の主人公はヒトミだったんだ……ってことは、最後まで読んで、ようやく気がつきました。
本当に。
僕には、ヒトミの気持ちが本当によくわかる。
でも、でもね。
あそこまで何もかもに絶望することはなかったんじゃないか……と、ヒトミには言いたい。
でも、人間の心の闇って他人には見せられないんだよね。だから、闇なんだし……。
僕はここで、思う様闇をばら撒いているけれど。
聞いてくれる人が、聞いても軽蔑しない人がいてくれることは、とっても尊いことだと思うんだ。
Posted by ブクログ
桜井亜美さんの小説。前に読んだワンダー・ウォールよりも内容が暗く痛かった。読むと世界に入ってしまうけど、人にはガンガン薦められるものではないです。女の子の手紙のやりとり形式で書かれている。