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「あなたのことは何でも知っている」女子高生・游の元に届いた、Apri*Kissと名乗る謎の人物からのメール。一体誰が何の為に? 游、親友の李花、元彼の嵩巳は、次々と送られて来るApri*Kissからのメッセージに翻弄されながらも、自分の本当の気持ちに気付きはじめていく。全編がメールの交換によって紡がれるミステリアスな恋の物語。
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Posted by ブクログ
全編メ−ルにょって紡がれてゅくスト−リ−。 自分に正直に生きるのってすごく難しいコト。 無意識のぅちに自分をごまかしたりして。 自分とは違った生き方や真っ直ぐな感情に触れ、 澄んでゆく心がとても印象的。 最後のメ−ル、さすがだと思いました。
全編が、メール形式でつづられる。横書きなので、すらっと読める。見知らぬ「Apri*kiss」と名乗る人物から送られてくる予言のようなメール。主人公の游は元カレや親友に相談しながら「Apri*kiss」の要求に応えようとしたり謎を解こうとする。最後のほうで「あーきっと、Apri*kissはこの人なんだ...続きを読むな」と予想がつくものの、最後の最後まで「そうなのかな・・」とわからなくて面白かった。最後はやっぱりビターな感じの結末。主人公のことを考えるとハッピーなのかな。(どこで買ったか忘れちゃった)
謎の多い桜井さん。自分はそんな彼女に引き寄せられたひとりです。彼女の感性・世界観と理系・詩的な表現がとても気に入っています。全編メールのやり取りで、ストーリーが進んでいきます。人によっては嫌悪感を抱くかも…。
まず、横書きのスタイルに少々面食らいました。でも読み進むとだんだん気にならなくなってきたけど。でも普通携帯のメールでそんなに長く書かないだろ、とちょっと突っ込みたくなったのは仕方ないことなんでしょうか。それとも最近の高校生はあんな長文メールをやり取りしてるの? 嵩巳のメル友、CROWと、游が出会っ...続きを読むた不思議な女性NINAが交差する瞬間から、物語はどんどんと横に繋がっていく人間関係に翻弄されていきます。面白いくらいに繋がっていって、最後にはApri*Kissの正体が明らかになるわけなのですが。 少々ご都合主義が入ってるな、と感じずはいられないんだけれども、それでもApri*Kissが動いたことで離れ離れになっていたいくつもの心が寄り添っていった様子は悪くなかったです。一気に読める文章量もちょうどよかったし。 すべてをメール文で綴ることで、物語の流れも、物語が終わったあとも、読者の想像にある程度委ねるという視点では新しい感覚の作品だったと思います。
全編がメール形式で横書きの本。そういった意味では斬新。さすが桜井亜美。 メールだけの小説だからメールに状況説明が多いのは仕方ないけど現実に携帯メールがこんなメールばかりだったらウザいんじゃ? このヘンが私ってもうおばさんか?なんたって携帯メールって打つの面倒っちぃもんね。 1時間くらいで読めるし軽...続きを読むくお手ごろで面白かった。 Apri*Kissが誰なのか追い詰めていく感じは火サス見てるみたいだし。だけどさぁ、Apri*Kissも示唆的なことばっか言ってないでストレートにモノ言えないものかねぇ?いくら正体不明、謎のApri*Kissといえども匿名のうえにこれからするべきことがメッセージだよ?読まなかったらどうするのさ?人の生死がかかってるのに呑気だよ。 そもそも親友が元カレとつきあうのってなんなのだよねぇ…私なら頭では納得しても身体が拒否しそう。すべての歪みはここから生まれてるんじゃない?だから歪んじゃったないのかなぁ?
Apri*kissは全編メールでのやりとりで成り立ってる小説。 読んでると、自分にメールが来たみたいな錯覚かな。 そして、読んだ後、メールが書きたくなる・・と言う(笑) 結局の所、人って自分の事を誰かに見ててほしいんだよね。って思った。
自分の気持ちと向き合うことは難しい。でも自分の気持ちをまっすぐに見つめることが出来ないと、いつか悲しい思いをしてしまう。 自分の気持ちに正直に!!
『Lyrical murderer』を読んでからだったので横書きの文章には違和感がなかった。これもメールで話が進んでいく作品。 さくっと読めた。
よ、横書き……!? と最初はまず、びっくりしました。 今でこそ、そういう形態の本、増えたからそんなに珍しくもないかと思うんですが、やっぱり違和感でした。 話自体は女子高生・游宛ての幼馴染兼元彼のメールから始まります。 基本的に物語はすべてメールのやり取りだけで完結されているので、どちらかと...続きを読むいうと、ネット上で見るお遊び小説のやり方に近いと思います。なので、それが苦手! という方には、もうこの時点でだいぶきついかと。 でもこの作者さんの小説って基本的に若者向けの小説だと思っているので、これも一つの試練かと思って頭を切り替えたら、そんなに違和感なく読めました。 物語は、主人公である游のメールボックスがメインでやりとりされているようでした。 游とメールのやり取りをするのは、游の元彼の嵩巳。そして游の親友兼嵩巳の現彼女・李花。游と李花のバイト先の先輩で游の想い人・野亜。 最後に嵩巳に相談を持ちかけていたcrowことNINA。 実際には、NINAが游にメールを送ってきたのは最後の一回だけで、むしろNINAは游と生身でふれあい、メールでの話題の中心になっていることが一番多かったです。 そこに割って入ったのが、Apri*Kissと名乗る謎の人物。 游のことを「何でも知っている」と書き、そして游に占いじみた脅迫に近い文章を送りつけてくる。 その内容がかなり脅しに近い内容なので、てっきりこの物語もバッドエンドだと思ったんですが、何だかそれなりにハッピーエンドだったような気が……。 いえ、いつものように終わりはどちらとでも取れるような形で終わっているのですが、なんだか、今まで読んだ中で、もしかしたら一番読後感が爽やかで、ちょっとびっくり。 もちろん全てが全てハッピーでは終わらなかったのですが、これはこれで「よくある話」の範疇で片付けられることだよなー……と。 若者の葛藤を描く純文学が好きな方はどうぞ。 なんていうか、思春期からうまく抜け出せなくて引きずってるような人が読まないと面白くない本だとはこの作者さん自体にいつも思ってます。
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