桜井亜美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの人の話は、基本的には愛に飢えた若者が。
「愛が欲しい」と願いながら、でも、うまく愛を手に入れられなくて、それでもジタバタと描く話……だと、思ってるんですが。
前に読んだ、何かの話の時にさぁ。
後ろに解説がついてて。
それをたまたま読んだら。
この人の小説の主人公のことを「境界性人格障害」と書いてあって。
一気に、テンションがだだ下がりしたのを覚えている。
あーあーあーあーあーあー!
そのラベルは、できれば僕が読む物には貼らないでほしかったなー……と、思うんですよ。
その言葉が付くと僕は全力で、そのものから逃げ出します(真顔)。
だってさー、家に一匹いるんだもん。
一匹いたら大変よ?
それがどれだけ迷惑だか、身につまされてるので、その一匹以上を抱え込む余裕なんて、まったくもってないから。
その言葉を見た瞬間に、反射の領域で僕は、全力で遠ざかります。
まぁ、うちにいるのは、自覚がない分、余計に性質が悪いんですけどね!
(おまけに、自分が正常だと思ってやがるし、その考えを改めるつもりもない)
そんな愚痴っぽいことはさておき、本の感想を……。
そのラベルが付いたからこそ、「あぁ、こういうところは人格ですね……」とか、特徴を分析しながら読んでしまったので、ちょっとだけ、引き気味に本を読んでしまったのが残念この上ないんですが。
でも、そういう面では、この主人公はまだましだよね。
相手にそんな自分を押し付けないようにあがいてる。
最初のリュウヘイとの関係がそうだった。
普通、このまま自分を押し付けて、相手を振り回して……っていうのが、人格障害のパターンなんですが。
ちゃんと、どうしてなのか? っていうのを考えて行動してたから、そういう意味では好感度は高かったかなー……。
にしても、彼女の勉強しか自分を誇示するものがなかった、とかすごく身に覚えがある感情すぎて、痛いなーって思います。
本当、その通りなんだよね。
まぁ、あんまりそこに、一点集中し過ぎると、今度は回りから浮くんだ。
で、最後に彼女は一つの選択をするんですが。
選択をしたところで、物語は終わります。
それが彼女にとってよかったのか、悪かったのか、はわからない。
でも、その後に解説がついててさ。
また、その解説が奮ってるんですよ。
「このままハッピーエンドになんてなるはずがない」って断言してくれちゃって、僕、(´○`; ポカーン(笑)
話の余韻も何もあったもんじゃないよ……。一気にぶち壊された気分がしました。
いや、まぁ、「そんな優しい世界に彼女は生きてる訳じゃない」って書いてあったんだから、そりゃそうですけどね、って同意はしますけど。
でも、物語の中くらい夢見ることを許してほしい……(切実)
これ、読んで読もうかな、って思う人は、いけすかない解説なんて、読まない……というか、随分経ってから読むことをオススメします。
もうちょっと物語の余韻って物を大事にしてほしかったなー……。 -
Posted by ブクログ
ネタバレよ、横書き……!? と最初はまず、びっくりしました。
今でこそ、そういう形態の本、増えたからそんなに珍しくもないかと思うんですが、やっぱり違和感でした。
話自体は女子高生・游宛ての幼馴染兼元彼のメールから始まります。
基本的に物語はすべてメールのやり取りだけで完結されているので、どちらかというと、ネット上で見るお遊び小説のやり方に近いと思います。なので、それが苦手! という方には、もうこの時点でだいぶきついかと。
でもこの作者さんの小説って基本的に若者向けの小説だと思っているので、これも一つの試練かと思って頭を切り替えたら、そんなに違和感なく読めました。
物語は、主人公である游のメールボックスがメインでやりとりされているようでした。
游とメールのやり取りをするのは、游の元彼の嵩巳。そして游の親友兼嵩巳の現彼女・李花。游と李花のバイト先の先輩で游の想い人・野亜。
最後に嵩巳に相談を持ちかけていたcrowことNINA。
実際には、NINAが游にメールを送ってきたのは最後の一回だけで、むしろNINAは游と生身でふれあい、メールでの話題の中心になっていることが一番多かったです。
そこに割って入ったのが、Apri*Kissと名乗る謎の人物。
游のことを「何でも知っている」と書き、そして游に占いじみた脅迫に近い文章を送りつけてくる。
その内容がかなり脅しに近い内容なので、てっきりこの物語もバッドエンドだと思ったんですが、何だかそれなりにハッピーエンドだったような気が……。
いえ、いつものように終わりはどちらとでも取れるような形で終わっているのですが、なんだか、今まで読んだ中で、もしかしたら一番読後感が爽やかで、ちょっとびっくり。
もちろん全てが全てハッピーでは終わらなかったのですが、これはこれで「よくある話」の範疇で片付けられることだよなー……と。
若者の葛藤を描く純文学が好きな方はどうぞ。
なんていうか、思春期からうまく抜け出せなくて引きずってるような人が読まないと面白くない本だとはこの作者さん自体にいつも思ってます。 -
Posted by ブクログ
「好きになってしまった人はいつかあたしを嫌いになる。だから嫌い」。本当の自分でいられるのは、メイド喫茶でアルバイトをしている時と、アニメやゲームキャラに自分を重ね合わせてイラストを描いている時だけ。エッチの相手にも、生身の自分は見せない。杏は、自分の感情をツギハギだらけにして、その場しのぎの“仮の自分”を繋ぎ合わせた日々を送っていた。だが、ある嵐の夕方、サーフボードを抱えた青年・陸と出会った時、杏の感情に変化が訪れる。やがて二人は奇妙な同居生活をはじめるが……。居場所を探している全ての人に捧げるラブストーリー。
男女の恋愛小説で、さくっと読めた。 -
Posted by ブクログ
結局殺すのかよ、っていう微妙な終わり方。
主人公は実在するらしいが、著者本人ではないので内容はノンフィクションとフィクションが混ざり合っているのだろう。
著者の名が実名だったら、きっと主人公から連絡が来るだろう。
著者は、実体験や周りの人間の話ばかりを物語にしているのだろうか。
恋人のトモヤが死んだ。トモヤの友人ミズホは医学生でレイプ好きだが同性愛者。トモヤの恋人であるサキはキシワダタカシという男の愛人に。日記風のメールを送り続ける。サキはあるゲームをしている。優しい妻とかわいい子供がいる恵まれた家庭を持ち、それを平気で裏切りながら、決して自分を汚れているとは思わない男をずたずたにするというゲーム。トモヤに良く似たユウキが現れるが、次第に惹かれあうユウキとサキを良く思わないミズホが行動を開始。この著者は自分の体験みたいなものを書くことが多いらしい。サキというのは友達らしい。 -
Posted by ブクログ
2008.09.16-09.23
人を愛することができない傷を抱えた者達が集まり、狩りや何やと犯罪すれすれ(あ、いや犯罪か)の生活を送っている。
でも何かを(多分愛を)求めてる。
そんな話。
今の携帯文学のはしりのような気がしました。
それよりはもっと人の心理に踏み込んではいるけど、起こっている出来事がね。
たとえ、一見すさんでて破滅的でも、こんな風に自分を発信している方がいいんだろうか。
同じような気持ちを抱えていても何もせず、悶々と自分の中に抱えたままでいると、「つまらない大人」になっちゃうんだろうか。
どっちが生きてけるんだろうね…。