あらすじ
自分の感情を理解できない代わりに、それを美しいメロディーとして表現する才能を持った共感覚者・紅林璃星。
精神科医の桜澤朋巳と出会い、感情を取り戻す手術を決意した璃星は、その音楽の才能と引き換えに、人を愛することを知る。
だが、許された時間は僅か五ヶ月間だけだった……。
純粋ゆえに世界に受け入れられない少女が奏でる初恋の物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あたしもこんなにピュアな恋がしたい。真剣に人を好きになって・・・。素敵な才能がある、だけどそれじゃ人の世界に溶け込めない。だから少しの間、あたたかい感情を手にするために手術をする。リセの手にした愛、あたしはラストが好き。最後が近づく2人と、本当の愛を知った先生の気持ちが痛いほど、胸に迫ってくる。
Posted by ブクログ
自分の感情を理解出来ず、代わりに美しいメロディーでそれを表現する才能を持つ共感覚者(シネスシージア)の璃星。
精神科医の桜澤と出会い、音楽の才能と感情と引き換えに感情を取り戻す手術を決意。
人を愛することを知った理星だが、残された時間は僅か…。
First Loveは最初で最後の、人生ただ一度の恋。
悲しい結果であっても璃星にとっては幸せだったと思う。
Posted by ブクログ
璃星の最初で最後の恋のお話。
先生のことがただ好きという思いを
貫く姿が綺麗でした。
うたうことで自分の気持ちを表現するって
とっても素敵なことじゃないかと
思います。
Posted by ブクログ
たった1度の恋、
違う誰かを好きになったとしてもその恋は1つだけ。
璃星のように本当に真っ直ぐに想うコトは難しいかもしれないけれど、
それでも誰かを愛しく想ってゆきたいって思える。
読み終えたときすごく切なく澄んだメロディが心に溢れる作品です。
Posted by ブクログ
『シネスシージア』という特殊な意識構造を持った彼女は、感情が普通に表現できずに感情の起伏が全て音楽と直結しているため、表現の方法が全て音楽になってしまってる。
切なくて重苦しくて理解されないことの寂しさや、うまく表現できないことへのもどかしさを感じた。
世間からは「エイリアン」のように扱われ、居場所のない悲しさ、疎外感が伝わって来た。。
期限付きで感情を持つことが出来た彼女の最初で最後のFirst Loveが悲しい。
収容先の医療少年院で「何をしてここに入れられたの?」の友人の問いに
「なにもしてない」と答えたのがとても心に響いた。
共感者であるがゆえ感情表現がうまく出来なくて、まわりから理解されずに追いやられてしまっただけ。
それを思うと切なくなった。