あらすじ
クライアントである十六歳の少年スバルとの許されない恋に落ちた、サイコセラピストの鮎美。
スバルの周囲で薬物を使用した不審死が連続し、鮎美は彼を守るために事件の真相を追う――。
愛だけを頼りに絶望の中を疾走する二人が辿り着いたのは、自分たちが背負う哀しすぎる過去だった。
現代のリアルをミステリアスに描いた恋愛小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
痛くて苦しくて苦しくて。読み終わったあと頭どうかしちゃうんじゃないかと思った。
そのぐらいせつなくて綺麗で艶っぽい作品。
ただの「許されない恋」で終わらせないで、
非現実のような現実のような、やっぱり現実的な世界に仕上がってる。
私がこの方の作品を読むようになったきっかけの1冊。
Posted by ブクログ
サイコセラピストの鮎美は、クライアントの16歳の昴と恋に落ちる。彼の周囲で不審死が連続し、鮎美は事件の真相を追う。
おもしろかったのですが、すぐに読み返したいとは思わない本です。結末が悲しすぎる。
ですがそれゆえに美しいというのもあって、どうしようもない気がします。
Posted by ブクログ
謎の多い桜井さん。自分はそんな彼女に引き寄せられたひとりです。彼女の感性・世界観と理系・詩的な表現がとても気に入っています。解説:田口ランディ。人によっては嫌悪感を抱くかも…。
Posted by ブクログ
陽性転移。臨床心理士とクライアントとのゆるされない恋。じっさいにしてしまったらほんとうにくるしい。それはもう死にたくなるほどに。だからふたりのラストにはなっとく。ゆるされない恋への制裁はあまくない。
Posted by ブクログ
ラストシ−ンに涙が止まらなかった。
またその描写のコトバがすごく綺麗で。
街に朝が来るまで、この交差点でキスをしよう。
それ以外に大切なことなんか、
世界には決して見つからないから。
愛を知って、言えるコトバ。
Posted by ブクログ
良い意味、ガーんときた作品です。
ラストがすっごく大好きで、切ないのに、涙が出るのに…そこだけを何度も読み返してしまう程。―愛する人を永遠に手に入れる方法は…ただ1つ。
Posted by ブクログ
サイコセラピストの鮎美という女の人が、クライアントの一人だったスバルという男の子と恋に落ちる話……なんだけど。
しょーじき、この話を一番最初に読んだときに、嫌な汗をかいた……。
僕ねー、すっごい今更な話をさせてもらえば、昔、それこそ高校入る前から、大学入る前まで、カウンセラーになりたかったんだ……。
まぁ、大学でやる心理学なんてしょーもないって言われたから、心理学科行かずに、何かして、大学院に行こうー、とバカなことを考えて、今、こんなところにいるんだけど。今はもう、大学院に行くつもりなんて、微塵もなくて、ちょっぴりおいてきた夢なんだけど……。
まぁ、そんなことはおいておいて。
この小説読んでさ。
しょーじき、自分を見てるような思いがした。
僕、自分が他人に対して感情移入をしない自信なんて、まったくと言っていいほどなくて。
もし、この状況になったら、同じことをしないとは限らない……と、正直思った。
心が痛かった。
だから、この人の小説読むのやめらんないんだけどね。
Posted by ブクログ
ページ右上に書いてあったURL。この作品の伏線なのかなとちょっと期待してアクセスしたら、公式HPだった。
ちょっと期待はずれ。(2002.6.20)