あらすじ
クライアントである十六歳の少年スバルとの許されない恋に落ちた、サイコセラピストの鮎美。
スバルの周囲で薬物を使用した不審死が連続し、鮎美は彼を守るために事件の真相を追う――。
愛だけを頼りに絶望の中を疾走する二人が辿り着いたのは、自分たちが背負う哀しすぎる過去だった。
現代のリアルをミステリアスに描いた恋愛小説。
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Posted by ブクログ
サイコセラピストの鮎美という女の人が、クライアントの一人だったスバルという男の子と恋に落ちる話……なんだけど。
しょーじき、この話を一番最初に読んだときに、嫌な汗をかいた……。
僕ねー、すっごい今更な話をさせてもらえば、昔、それこそ高校入る前から、大学入る前まで、カウンセラーになりたかったんだ……。
まぁ、大学でやる心理学なんてしょーもないって言われたから、心理学科行かずに、何かして、大学院に行こうー、とバカなことを考えて、今、こんなところにいるんだけど。今はもう、大学院に行くつもりなんて、微塵もなくて、ちょっぴりおいてきた夢なんだけど……。
まぁ、そんなことはおいておいて。
この小説読んでさ。
しょーじき、自分を見てるような思いがした。
僕、自分が他人に対して感情移入をしない自信なんて、まったくと言っていいほどなくて。
もし、この状況になったら、同じことをしないとは限らない……と、正直思った。
心が痛かった。
だから、この人の小説読むのやめらんないんだけどね。