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Posted by ブクログ
古代ローマ史を専門とする歴史学者である本村凌二氏が、世界史上の古今東西の人物51人を取り上げ、その生涯と事績を紹介したもの。産経新聞に2012~2013年に連載されたコラム「世界史の遺風」をまとめたものである。
取り上げられた人物は、古代エジプトのアクエンアテンから現代日本の石原裕次郎まで、幅広い時代・地域に亘るが、世界史の表舞台で活躍した人物ばかりでなく、歴史を陰で支えたような人物にも目が向いている。
古代ローマの保守派の政治家で、ローマ人の「父祖の遺風」を体現したといわれる大カトー。
卑賤の出身ながらビザンツ帝国のユスティニアヌス帝の皇妃となり、人民の反乱で首都コンスタンチノープルを脱出しようとした皇帝に、「今は逃げるときではありません。この世に生まれたからには死ぬのは定めですが、皇帝が亡命するなどもってのほかです。たとえ逃げて生きながらえたところで死ぬよりましだと言えるでしょうか。皇帝の紫の衣こそは最高の死装束ではありませんか」と鼓舞したというテオドラ。
北面の武士から23歳で出家し、歌人として諦観の境地に達した西行。
共和党(統一候補)のリンカーンが大統領に当選した選挙で2位となり、民主党が分裂して2人の候補を立てていなければ、リンカーンを破った可能性があったともいわれる民主党のスティーブン・ダグラス。等
歴史を見る角度・深さを少し変えてくれそうな人物伝集。
(2014年1月了)
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