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「混迷の現代」を読み解くカギは「歴史」の中にある。古代ローマ史研究の第一人者によるはじめての世界史講義。教養としての「世界史」の読み方とは、「歴史に学ぶ」ということ、「過去と現在との関わり合いを知る」ということ。東京大学教養学部で28年間、教鞭をとった著者が教養として世界史をどう読むかを教える1冊。文明の発祥、古代ローマとの比較史、同時代史、民族移動、宗教、共和思想……世界史を読み解く上で大切な視点を新説や持論を織り交ぜて、わかりやすく、面白く講義する。 (目次より)第1章 文明はなぜ大河の畔から発祥したのか/第2章 ローマとの比較で見えてくる世界/第3章 世界では同じことが「同時」に起こる/第4章 なぜ人は大移動するのか/第5章 宗教を抜きに歴史は語れない/第6章 共和政から日本と西洋の違いがわかる/第7章 すべての歴史は「現代史」である
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年07月14日
ためになった!
私の近年培った薄いヨーロッパに対する知識がかろうじて役に立ったおかげで、8割は理解しながら読み進めることができたと思う。(細かい固有名詞はさておき)
印象的だったのは、「言葉の誕生で自分で考えるスキルが身につき、一神教が生まれた」のくだり。やはりこのへんは全て繋がっているのだ。
学...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月01日
本書は通史の要約的な本ではなく、著者なりの「教養を深める歴史の読み方」である。
どちらかと言うと、通史がある程度頭に入っていてもう事実の列挙を学ぶのに飽きた人ほど、面白く感じると思う。
例えば、個人的に読んでいて興味深かった(通史の勉強では触れられずあまり知らなかった)内容をいくつかピックアップす...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月09日
audiobookにて。
「今を理解するために歴史が役に立つ」ということの意味を始めて理解できた。
さすが専門家の丁寧な解釈はもちろん、それを一般の教養としてのどう読み解けば良いのかを丁寧に教えてくれる良書。
学校で教わる歴史は、それぞれの時代、地域をぶつ切りにして覚えるだけの受験のための勉強。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月06日
奴隷のせいでローマが衰退した、二分心、中国とEUの類似点、ローマやギリシアの欧米人の位置付けなどなど勉強になった。読んだあとでもローマよくわからん感がまだあるからまた別の本も読みたい。グローバルスタンダードの教養は古典と歴史だそうなので、古典にも触れないといかん。「ローマの歴史の中には、人類の経験の...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月04日
「教養」として現在までの歴史と国のあり方がわかりやすく、とっても面白い本でした。
「唐=漢文化」だと思っていましたが、実際には唐王朝は漢人ではなく胡族の王朝、というような「へえ!」もいっぱい。
疫病(ペスト)の蔓延が元の滅亡を加速させた、というところ、コロナの蔓延が世界にど...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月04日
木村先生の本はどれも分かりやすく、勉強になります。「かつて人間は神々の声が聞こえていた」という見方、これは当時の感覚で歴史を捉える、ということなのでしょうが、そう考えれば腑に落ちる点もありますよね。他方、常に「いま」のフィルターがかかって歴史を見ている、という指摘も納得。歴史の見方を教えて頂きました...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月05日
世界史はとても気になるけれど、学生の頃苦手だったので読み切ることができるか心配だったけれど、audiobookで聞いて正解。本で読んだら、知らない単語がたくさんあって読み進めることができなかったと思う。
内容はとても興味深かった。宗教のことも、文明のことも、正しく分かっていなかったので勉強になった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月22日
歴史を順番に説明していくような教科書ではなく、「こういう切り口で各地域の歴史を比較してみると」というものなので、飽きずにわくわくして読めた。
西洋と東洋で、君主に対する見方が異なるのが、なるほどと思った。西洋では、君主は民衆に姿を見せパフォーマンスをし、人気を集める必要があった。そのため、民衆に近...続きを読む
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