あらすじ
「混迷の現代」を読み解くカギは「歴史」の中にある。古代ローマ史研究の第一人者によるはじめての世界史講義。教養としての「世界史」の読み方とは、「歴史に学ぶ」ということ、「過去と現在との関わり合いを知る」ということ。東京大学教養学部で28年間、教鞭をとった著者が教養として世界史をどう読むかを教える1冊。文明の発祥、古代ローマとの比較史、同時代史、民族移動、宗教、共和思想……世界史を読み解く上で大切な視点を新説や持論を織り交ぜて、わかりやすく、面白く講義する。 (目次より)第1章 文明はなぜ大河の畔から発祥したのか/第2章 ローマとの比較で見えてくる世界/第3章 世界では同じことが「同時」に起こる/第4章 なぜ人は大移動するのか/第5章 宗教を抜きに歴史は語れない/第6章 共和政から日本と西洋の違いがわかる/第7章 すべての歴史は「現代史」である
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Posted by ブクログ
13世紀に中国を支配した元は、代々の国王がチベット仏教に夢中で、チベット仏教の寺院を建てるために空になった国庫をカバーするために交鈔を乱発したことで激しいインフレーションが起きて経済が傾き、社会が混乱状態に陥ったところに、治水事業の失敗による黄河の氾濫が起きた。
元の宮廷はそうした混乱に対して、人々に重税を貸すことで乗り切ろうとしたが、負担に耐えかねた人々の間で白蓮教徒の乱が起こり、やがて朱元璋が明を打ち建てた。
しかし実は元で信仰されていたのはチベット仏教だけではなく、景教(ネストリウス派キリスト教)、カトリック、道教、イスラム教など、多様な信仰が容認されていた多宗教国家だった。
とくにネストリウス派キリスト教は、元の王室内にも信者が多く、時代によってはネストリウス派キリスト教徒が優遇されるといったこともあった。
元のラッバーン・バール・サウマ(Rabban Bar Sauma)も、元出身のネストリウス派キリスト教徒だった。
彼は1280年頃に、弟子のマルコスを伴いエルサレムへの巡礼の旅に出て、シルクロードをたどりイルハン国へたどり着いた。しかし師弟はそこで、イルハン国とマムルーク朝が激しく敵対しており、モンゴル民族の国家であるイルハン国の方向から、モンゴル民族の国家である元出身の二人がマムルーク朝に入れば、必ずスパイだと疑われ、拷問の末に殺されることが確実だということを知る。
二人はイルハン国にあるネストリウス派キリスト教の教会の高位聖職者と接触したが、折り悪くその頃は、ネストリウス派キリスト教総主教が死去した直後であり、次の総主教選びが難航していた。当時の総主教は、元を含めた周辺のモンゴル民族国家群と友好的な関係を結べるように、モンゴル語やテュルク語に堪能であることが求められていたが、当時のイルハン国には適切な人物がいなかったのだ。
それを知ったサウマは、モンゴル語を含めた東方の言語に堪能で、モンゴル王室とも関係があり、非常に敬虔であった弟子のマルコスを総主教に推薦した。そういった経緯でマルコスは、若干25歳にして東方総主教マール・ヤバラーハー3世として選出され、イルハン国の君主に仕えることになる。
そしてマール・ヤバラーハー三世の伝手でイルハン国君主と面会したサウマは、当時のハンであったアルグンの使節として、ヨーロッパのキリスト教国の国々に対して、マムルーク朝を挟み撃ちにするための軍事同盟を結ぶという使命を帯びてヨーロッパへ出発した。サウマにとってこの使命は、東方のキリスト教徒を保護し、モンゴル民族の諸国家の安定に重要なものだった。彼にとっては、個人的な巡礼の旅の目的は果たせなくなったものの、神によって意義深い使命を与えられたのである。
そうして1280年後半にヨーロッパへ旅立ったサウマは、後のアナーニ事件(1294年)でローマ教皇ボニファティウス8世を誘拐して憤死させるフランスのフィリップ4世や、ローマ教皇ニコラウス四世など、多くのヨーロッパの君主と面会した。当時、ヨーロッパ世界では東方にプレスター・ジョンが治めるネストリウス派キリスト教国の伝説が有名だった。ヨーロッパの君主たちには、その伝説の通りにネストリウスのキリスト教徒であるサウマは、伝説の国からやってきた人物に感じられたのだ。
しかし、当時のヨーロッパ世界は失敗に終わった度重なる十字軍で疲弊しており、その失敗に終わった十字軍によってローマ教皇の威信は低下し、ヨーロッパ諸国の君主の対立も深刻で足並みがそろわず、再び聖地を取り戻すための十字軍遠征を行える状態ではなかった。
そのうえ、1241年にワールシュタットの戦いでポーランド・ドイツ連合軍を血祭りにあげたバトゥ・ハン率いるジョチ・ウルスと同じモンゴル民族国家への根強い不信感のため、同盟という成果を得ることはできなかった。
しかしサウマのヨーロッパ諸国訪問は、ヨーロッパに東方の情報をもたらし、ローマ教皇ニコラウス四世によって、フランシスコ会モンテコルヴィーノが元朝へ派遣されるきっかけとなった。元を訪れたモンテコルヴィーノは、布教とともに多くの孤児を養い、崇敬と尊敬を集め、元で没した。
ヨーロッパからイルハン国へ戻ったサウマは、弟子が総主教を務めるイルハン国にとどまり、時々故郷である元に西方の情報を伝える便りをするなどして、一生を送ったとされている。
Posted by ブクログ
ためになった!
私の近年培った薄いヨーロッパに対する知識がかろうじて役に立ったおかげで、8割は理解しながら読み進めることができたと思う。(細かい固有名詞はさておき)
印象的だったのは、「言葉の誕生で自分で考えるスキルが身につき、一神教が生まれた」のくだり。やはりこのへんは全て繋がっているのだ。
学べば学ぶほど無知を知るなあ、人生忙しい。
Posted by ブクログ
本書は通史の要約的な本ではなく、著者なりの「教養を深める歴史の読み方」である。
どちらかと言うと、通史がある程度頭に入っていてもう事実の列挙を学ぶのに飽きた人ほど、面白く感じると思う。
例えば、個人的に読んでいて興味深かった(通史の勉強では触れられずあまり知らなかった)内容をいくつかピックアップすると
・「文明」と「文化」の違いは
・メソポタミアやエジプトでは発達しなかった民主政が、ギリシア文明で発達した背景は
・ローマ帝国衰退の一因にインフラの維持管理問題があった
・アルファベット、一神教、貨幣の誕生に共通の背景があった(かも)
・ゲルマン民族大移動から予測する現在のヨーロッパ難民が引き起こす(かもしれない)問題
・人間にとって「神」とは何か
・太古の人間には「神の声」が聞こえていた
・文明の発達とともに聞こえなくなった「神の声」の代替品とは
・アメンホテプ4世とモーセの繋がりは
・共和政と共和制の違い
・なぜギリシア諸ポリスは閉鎖的で、ローマだけが開放的だったのか
・東洋に共和政・民主政が根付かないのはなぜか
歴史の教科書には書かれていない、歴史の「奥行き」とでも言えるようなもの。そういった知識がちりばめられているだけでなく、歴史家は、歴史を読む中でどのように想像力をめぐらし、どのように現実世界を眺めているのか。そんな一端が感じられるようで、非常に興味深い一冊であった。
Posted by ブクログ
ローマ史専門の先生が世界史を語る。
ギリシャ・ローマ中心だけど同時代を平行に見るとか、わかりやすくて面白い。昔勉強したことが今では違う解釈になってたり、知らなかった情報も入ってきました。
宗教の辺が特に興味深かった。
~宗教を抜きに歴史は語れない
かつて人々は神々の言葉にしたがって行動していた。ジュリアン・ジェインズ「二分心」の時代。
二分心は左右の脳が生み出したものらしい。すなわち、神々の声は右脳の声。
言葉が発達するにつれ、左脳が発達し、次第に神々の言葉が聞こえなくなった。
そこで人間が生きる指針として造り出したのが全知全能の唯一神なのではないか
という説が面白かった。
Posted by ブクログ
audiobookにて。
「今を理解するために歴史が役に立つ」ということの意味を始めて理解できた。
さすが専門家の丁寧な解釈はもちろん、それを一般の教養としてのどう読み解けば良いのかを丁寧に教えてくれる良書。
学校で教わる歴史は、それぞれの時代、地域をぶつ切りにして覚えるだけの受験のための勉強。そうではなく、歴史を知り、今の問題はどの歴史と同じ流れになっているかという観点で比較することの方がずっと面白く役に立つ。
締めに今のアジアの状況、中国の立ち位置まで踏み込まれている。今現在の国家間の問題が、歴史や地政学的観点から見てどう理解したらよいのかが分かって目からうろこ!
こういう見方で世界史を教わったら、世界を見る目が変わっただろう。今からでも、学校教育が変わって欲しいと思う。地政学というのも初めて聞いた。これも学校教育で教えて欲しいものの見方だと思う。
一度聴いたくらいでは自分の中にぜんぜん定着しないから、長いけど何度も聞きたいし紙の本でも読みたい。
本村先生の「ローマ史」の方も読んでみたい。
Posted by ブクログ
読書録「教養としての世界史の読み方」4
著者 本村凌二
出版 PHP
p264より引用
“ 戦後日本の西洋経済史の大家である
大塚久雄氏(一九〇七〜一九九六)は、「正確
に書くのとわかりやすく書くのと、どちら
が大切か」と聞かれたとき、「わかりやす
く書きなさい」と、はっきり答えています。
どれほど正確なものであったとしても、
それが人々に読んだり聞いたりしてもらえ
なければ何の意味もないからです。”
目次より抜粋引用
“「歴史に学ぶ」とは何か?
文明はなぜ大河の畔から発祥したのか
ローマとの比較で見えてくる世界
世界では同じことが「同時」に起こる
なぜ人は大移動するのか”
古代ローマ史を専門とする大学教授であ
る著者による、自らの専門外の領域の歴史
にも勇気を持って言及した歴史解説書。
歴史を学ぶ事の意義についてから、歴史
上の問題と現在進行系の問題との類似性に
ついてまで、定説も主観による仮説も共に
記されています。
上記の引用は、“人に読まれない「歴史」
は何の意味もない”と題された項での一節。
読まれないまま埋もれる正確な歴史書だと、
書いた専門家が亡くなってしまうと、誰に
も知られずにいつかこの世から消えるのか
も知れません。
p49の文明発祥と乾燥化の関連を読むと、
ここ二年位の冬の干ばつに際していても、
新しい時代への苦難として少し希望を持っ
て頑張れそうです。
歴史というものに対して、歴史化自身の
生きる時代とか経験が、記述に影響を与え
る。それ故に全ての歴史は現代史であると
いうのが、著者が本書を通して書かれてい
る主張のようです。
どれ程客観的であろうとしても、自分の体
から離れて何かを行うことが出来ない以上、
人は主観で今を見る事しか出来ない。こん
な感じでいいのでしょうか。
歴史そのものよりも、歴史を学び知る事
の大切さを説く一冊ではないかと思われま
す。参考文献一覧が無かったのが、少し残念
なところでしょうか。
ーーーーー
Posted by ブクログ
ローマ史を専門とする著者が、現代社会の教養として世界史を読み解く。歴史とは過去を知るだけではなく、現代を生きるための普遍的な真理や世界観を身につけるための指針だ。?
なぜ、文明は大河のほとりから起きたのか。なぜ、産業革命はアジアで起きなかったのか。なぜ、民族は移動するのか。そうした理由を追求することで、人類はより良い環境や関係を築くことができ、未来につなげることができる。
Posted by ブクログ
奴隷のせいでローマが衰退した、二分心、中国とEUの類似点、ローマやギリシアの欧米人の位置付けなどなど勉強になった。読んだあとでもローマよくわからん感がまだあるからまた別の本も読みたい。グローバルスタンダードの教養は古典と歴史だそうなので、古典にも触れないといかん。「ローマの歴史の中には、人類の経験のすべてが詰まっている」。人間が意識を持ち始めたのが、前3000年という話も面白い。
Posted by ブクログ
「教養」として現在までの歴史と国のあり方がわかりやすく、とっても面白い本でした。
「唐=漢文化」だと思っていましたが、実際には唐王朝は漢人ではなく胡族の王朝、というような「へえ!」もいっぱい。
疫病(ペスト)の蔓延が元の滅亡を加速させた、というところ、コロナの蔓延が世界にどんな影響を及ぼすのか怖くなってしまいました。
「違ってあたりまえ。違うのだから、完全にわかり合えなくてあたりまえ。そうした意識をもって、わからないなりに、相手を理解しようとするのが、歴史や異文化を学ぶということなのではないでしょうか。」
国家間だけでなく、人と人のお付き合いでも深く心に刻みたいことです。
Posted by ブクログ
著者がローマが専門ということでローマの話が多かったが、その辺の知識がほぼ皆無だったため知れてよかった。以前に読んだ本や大学の講義とも繋がるところがあって興味深かった。
第三次世界大戦はもう始まっている、という意見は新鮮だった。
ただこれだけでは世界史の知識は一部しか身につかないから他の本も読みたい
Posted by ブクログ
木村先生の本はどれも分かりやすく、勉強になります。「かつて人間は神々の声が聞こえていた」という見方、これは当時の感覚で歴史を捉える、ということなのでしょうが、そう考えれば腑に落ちる点もありますよね。他方、常に「いま」のフィルターがかかって歴史を見ている、という指摘も納得。歴史の見方を教えて頂きました。先生に現在のウクライナを解説して頂きたいくらいです。
Posted by ブクログ
全体を通して理路整然とされていていとても読みやすい。世界史には非常に苦手意識が植え付けられていたがもう一度勉強し直そうという気にさしてくれる書籍です。
Posted by ブクログ
世界史はとても気になるけれど、学生の頃苦手だったので読み切ることができるか心配だったけれど、audiobookで聞いて正解。本で読んだら、知らない単語がたくさんあって読み進めることができなかったと思う。
内容はとても興味深かった。宗教のことも、文明のことも、正しく分かっていなかったので勉強になった。ローマ史についてもっと知りたい。
Posted by ブクログ
歴史を順番に説明していくような教科書ではなく、「こういう切り口で各地域の歴史を比較してみると」というものなので、飽きずにわくわくして読めた。
西洋と東洋で、君主に対する見方が異なるのが、なるほどと思った。西洋では、君主は民衆に姿を見せパフォーマンスをし、人気を集める必要があった。そのため、民衆に近い存在で、民衆は文句も言える対象だった。一方で東洋の君主は、姿を見せずミステリアスで畏怖の対象だった。
この辺りの歴史が、いまの国民性の違いにもつながっていたりするのかな、とぼんやり思う。
あと、3千年前の言語が確立されていない人間は、心の中に神の声を聞いていたかも知れないという説は、刺激的だった。想像がなかなかつかないけど、ロマンがある。
Posted by ブクログ
以下、本書より。
【かつて人は神々の声に従って行動していた】
人間社会では、宗教は常に大きな問題です。
宗教というと、神にすがって救いを求めるものという印象が強いようですが、歴史を見ていると、決してそれだけのものではない事がわかってきます。
プリンストン大学の心理学教授ジュリアン・ジェインズは、著書『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』で、三千年前の人類は、実際に神々の声を聞き、その通りに行動していたという事を、ホメロスの『イーリアス』と『オデュッセイア』の記述をひもときながら検証しました。
そしてジェインズは、こうした神々の声が聞こえていた時代を「二分心」の時代と称しました。
人間の意識というのは、言語に深く根ざしています。
その為、ジェインズは人類がまだ文字を使っていなかった段階では、意識というものも定かでなかったはずだと考えました。
彼の考察によれば、人類が明確に意識を持ったのは約三千年前。
ではそれ以前の意識の稀薄な人類は、どのようにして社会生活を営んでいたのかというと「二分心」を活用していたというのです。
これは、簡単に言うと、心の中に「自分」と、もう一つ「神」がいたという事です。
つまり、神という別の存在が実際にいて、その声を聞いていたという事ではなく、古代の人々は、内なる声として常に自分の内なる「神」の声を聞きながら生きていたという事です。
明確な自己意識を持つ現代人には少々わかりづらい感覚かも知れませんが、私のように古代史を専門としている人間には、この説明はとても納得できるものでした。
なぜなら、私もそうですが現代人の多くは、神というのは人間の脳が作り出したものなのではないかとかねがね考えているからです。
人間は「文明」と呼べるものができる以前から、宗教的習慣を持っていた事が考古学的研究によって明らかになっています。
でも、人間以外の動物には神も宗教もありません。
そう考えると、神は人間が脳を発達させた結果、手にしたものの一つだと考える事ができるわけです。
Posted by ブクログ
非常に面白かった!
「ローマ史には人類の歴史が全て詰まっている」ー読んでみてなるほど、確かにそういう一面もあったのだなという気がしてくる。読みやすい文章に説得力がある。
古代の人々は神の声が実際に聞こえたのではないか、という考証は興味深かった。
ただ、たまに検証された「定説」なのかこの著者の「主張」なのかが分かりづらいところがあったように感じた。
確証のない仮説を事実として扱ってしまいかねないので、書き方には注意が必要だと思う。
Posted by ブクログ
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ(ビスマルク)
少し違った切り口で世界史を語っている本
1.文明はなぜ大河の畔から発祥したのか
乾燥化による人々の水辺への集中
めぐまれた環境に文明は生じない
2.ローマとの比較で見えてくる世界
ローマの歴史の中には人類の経験のすべてが詰まっている
3.世界では同時に同じことが起こる
アルファベット、一神教、貨幣が同時代に誕生した
産業革命だけはイギリスのみで起こる
→近郊で石炭などのエネルギーが手に入った
植民地の拡大で巨大市場が手に入った
4.なぜ人は大移動するのか
新大陸発見、戦争難民、奴隷貿易
気候変動による食糧不足→ゲルマン民族による大移動
→民族移動にがもたらす価値観の対立
5.宗教を抜きに歴史は語れない
かつては神々の声に従って行動
占いは神々の声の代用→デルフォイの信託
二分法→昔は右脳と左脳が別々に動いていた→
文字の誕生により右脳が退化→意識を持つようになり神々の声が聞こえなくなった
→一神教が必要になった
一神教は他の神の存在を許容できない→宗教対立は一神教の宿命
6.共和政から日本と西洋の違いがわかる
ローマを元とした欧米→為政者と民衆が近い
東洋→為政者はお上、民衆と距離がある→共和政が根付かない
7.すべての歴史は現代史である
6の理由により欧米は民主主義が根付きやすい
中国は世界初の国内植民地政策
民族のつながりを無視した国境は悲劇を招く
平和と反映が続くと人は退廃する
Posted by ブクログ
世界史を面白く読ませてくれる本ではないなと感じた。ある程度世界史の流れが頭に入っている人向きだと思った。
【印象に残った言葉】
・愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ(ビスマルク)
・明日死ぬと思って行きなさい、永遠に生きると思って学びなさい(ガンジー)
Posted by ブクログ
前提知識が乏しかったのもあり読むのに時間がかかった。古代からローマ使がメイン。
最後の文章、モラルが低下してる時は厳しさが欠如し自分にも他人にも優しくなる
現代だけではなく個人にも刺さった一文
他の著書も紹介していて読みたい本が増えました
勉強しなおしてもう一度読みたい
Posted by ブクログ
ローマ史が専門だけあって、ローマ史を元に世界の大きな流れの要所要所を紐解いていく。乾燥が文明発展に貢献したとかアテン神の一神教の名残りがモーゼにつながるところなど、ヘェーという気づきもあって面白かった。でも、タイトルから期待した内容とは少し違った。
Posted by ブクログ
今から三千年前以降、意識が生まれ、人が責任感を持って物事を判断するようになって今まで、戦争と平和、繁栄と退廃を何度も何度も繰り返している。
人間社会は繁栄すると必ず退廃していく。
どうすればこの問題を解決できるのかという学びは、勿論、自分にも得られていないが、繁栄が当たり前になって、そのことに気づいてさえいないのではないか。当たり前のことだがモラルの低下は、自分はそれをしても許されると思っているのではないだろうか。そういう世界にしてしまったのは自分にも責任があるだろう。
Posted by ブクログ
乾燥化すると、人々が水辺に集まってくる。少ない水資源を知恵を絞って活用しようとする。環境が厳しくなったことで文明が生まれた。四大文明。
ギリシアの民主政は100~150年間ほどで短期間。僭主政の期間の方が長い。民主政は4万人ほどの少人数だったから可能だった。▼サラミス開戦。下層民が戦争参加。発言力上がる。→ペリクレス時代
SPQR ローマの元老院と国民。ローマ帝国の国名。
※「四大文明」「五賢帝」という言い方は日本独自のもの。
Posted by ブクログ
久しぶりに歴史物ということで読んでみました。ローマ史をご専門とされている本村先生の著作ということもあり、ローマ史やギリシア史などに関する記載が多かったですが、歴史に学ぶということや、過去の出来事と現在の出来事の関連性など、色々と考えながら読むことのできる作品だったと思います。
この書籍に記載された本村先生の考え方が全て正しいというわけではないでしょうが、考え方の視点の一つとして捉えることや、共通事項は教養として知っておくことは大切だなと思いました。
Posted by ブクログ
面白くはあったが、途中くらいからちょっと違うかなという感じがしてきた
古代ローマ史に全ての人類史は凝縮されていることをいくつかの事例で説明しているがややこじつけ感も否めない印象
ただ、サピエンス全史的に人類史をいくつかの視点で捉えようとする取り組みは面白いが、もう一つ深めて欲しかったところ(論考が著者の主観に少し偏っている印象もある)
にしても、文明が登場した理由の一つに「乾燥化」があるというのは衝撃的に面白かった。環境的に恵まれていることは人類を発展させないのだ。
あと、一神教が登場した理由として文字の発明があるのでは、というのも面白い考え方。もちろん文字の発明は階級支配ともつながるし階級支配と一神教というのは結びついていると思うが、文字の登場によって左脳が右脳を抑制するようになり神々の声が聞こえなくなった、というのはほんとに興味深い。
Posted by ブクログ
教養としての世界史とあるが、特にローマをルーツとしている欧州人の思想、常識について述べられている。著者の専門が古代ローマ史ということもあり、何かとローマの話を引き合いに出してくる。
名前ローマ史でええやん!となる。
ただ、強い専門性はないので世界史をルーツとしたグローバルスタンダードやちょっと世界史を読み直そう、勉強し直そうという人におすすめの本。
考え方の切っ掛けやヒントをくれる。
私は中国史や東南アジア史も好きだったので、ん?となった。これら、特に後者は全く触れられない。
Posted by ブクログ
コテンラジオというpodcastが気に入ったので知識の補完できないかと思って読んでみたところ、最初の方は近しいものがあってとても面白かった。
読みすすめるに連れ、古代ローマを専門とする著者が専門外のことを書いてる部分が増えて、感想や想像が増えてきて辛くなってきた。想像で断定しない真摯さはあるものの書籍というフォーマットで専門外の割合が増えるのは悩ましいのと、【高齢者が話す専門外の知識は情報が古い】ことに改めて気付けたのは良かった。
知らなかったことが色々書いてあるのは面白かった。ジャガイモやトマトは元々ヨーロッパになかったとか、逆にアメリカに馬がいなかったとか。
Posted by ブクログ
これは歴史好きのためではなく、世界史を一般教養として学ぶ人のためのものだということをまず理解しなければならない。
内容は古代ローマ史がほぼ中心だが、教科書には載らない世界史の裏エピソードのようなものが面白かった。授業中の先生の豆知識のような感じで。。
大学の教授で学生相手に教えているだけに、世界史を面白いと思わせるかに重きを置きつつ今後の世界を考えることへの切り口になることが著者にとって喜ばしいことなのではないだろうか。