中村うさぎの作品一覧
「中村うさぎ」の「うさぎとマツコの往復書簡」「女という病」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中村うさぎ」の「うさぎとマツコの往復書簡」「女という病」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
同志社大学文学部英文学科卒。1991年『ゴクドーくん漫遊記』でデビュー。『外伝』や『開発♂ムラムラモード』などの作品を手がける。
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Posted by ブクログ
人生相談本が最近自分の中でブーム。
自分と相談者を重ねたり、回答者の答えになるほど…と納得するのが好きみたいだ。
そんな中手に取ったこちらの本、表紙からしてインパクト抜群!
中身も表紙に負けないくらい濃い内容だった。
相談内容は自殺志願に不倫がやめられない、嫌われる勇気がほしいなど結構ハードなものが多い。
その悩みに対し、寄り添うというよりは真剣に考えた末にバッサリと切ったり、新たな視点を提案したり…とこの2人にしか出せないような回答をしていく。
全体的には、小気味よい掛け合いというか会話の往復に感心した。
対談する2人とも百戦錬磨の玄人みがすごい。
ちなみにマツコ・デラックスさんは知っていたが、中村うさぎさんは恥ずかしながらこの本で初めて知った。
不倫や買い物依存症、車椅子生活など中々ハードな人生を送ってきた人らしい。
今度この方の他の著書も読んでみたい。
Posted by ブクログ
※自分語りです。けどね、本文中の「私(中村うさぎ)はあなた」ということで、私自身の「女という病」を語らせてくださいませ。他の方の感想を見る限り私も禿同!!なので、、!せっかくなら私の考え語らせてー!
【1章 読むにあたったきっかけ】
大学に入学して以来、女を謳歌している子達とよく接することになった。彼女達と話をすると、どうも噛み合わない。日々恋愛話やゴシップに花を咲かせ、私に語りかけてくる。どうも毎日続くと、まるで私は女を謳歌せずにこのまま死ぬのかと、頭が痛くなった。
高校時代は部活に勤しんで、恋は二の次(ということにせねば恋を恐れているのことが明白になる)で、恋せずとも充実した人生を送れると当然だと信じて疑わなかった。それが、恋愛に消極的な自分自身への慰めでもあった。その慰めの効果が、女を謳歌する彼女らの前では塵と化す。
知ることは自殺行為だと高校時代の恩師に教わった。私は知ってしまったのだ。私は恋愛をしたいということを。しかし、恋せずとも強く楽しい人生を送れると信じて疑わない私(この原因は後ほど)と、恋をしたいどこまでも乙女な私、その2人に挟まれ、このピンボケした心の内をどうか明確に、輪郭をハッキリできる方法は無いのかと悩んだ。
そのうえ、ネットの男友達が私の悩みを増幅させた。彼曰く「大学生は色恋沙汰が1番楽しい」私も薄々気づいていたが、気付かないふりをしていたのに。彼は、恋愛を謳歌できるタイプの男だ。どれだけ女を遊べるかが男のステータスだと言葉の節々から伝わる。(誤解のないように、彼の人間性は魅力的だ。ただ少しお酒が入ってただけ。)彼と電話した夜、私は泣いた。死にかかった希望が私の中で悶えている。
そんな時に、「私という病」に出会った。大学の友人から教えていただいたもので、今思えば読まれるべくして私の元へ導かれたように感じた。
【2章 自己分析】
1番初めの1行。「どうして私は、女であることを、おおらかに正々堂々と楽しめないのか?」どきっとした。中村うさぎさん、この人はきっと、私の謎を解き明かしてくれるはず!色恋を楽しんでいる子達を見てすくすくと恋愛コンプの実が育つ。まさに性的自己確認に悩んでいる。
いつから恋愛しずらくなったのだろう。思えば、高校時代で両片思いイベントを経てからだ。彼は私と接する時は下手に出て、「僕なんて、、君はすごいよ!」と言ってくれる。素直に嬉しかったが、いつしか自分自身の魅力を自己確認する対象になっていた。いつしか彼は私の元を去って他の女の子と付き合った。その瞬間、私は自己確認の術を失った。その瞬間、私は嫉妬と執着の化け物と化した。自分より下の存在(ごめん)が何故このようになっている。受け入れ難い事実。いや、それそのものが受け入れ難いのでは無い。私が「差別意識」を彼に向けていたことの自覚が受け入れがたかったのだ。私のプライドもライフもズタズタ。癒すのは彼を引き戻して私のものにするか、はたまた代用品か。結局私は部活に明け暮れた。卒部し、大学生となった今、あの過去は風化し残されたのは、男の人への優位性を欲する肥大したプライド、愛されたいのに傷つくことを恐れた私のハート。これが正しく、恋愛をしずらくなった原因だ。この矛盾した2人、どちらも私なのだ。
差別意識は無くせるものじゃない。自覚して、それが不当であることを知って、そんでもってそんな己を恥じる気持ちがあるか。
何よりも、愛されたい気持ちを動機とし異性に異性への目を向けている自分への嫌悪感を否定するかのように、異性からの異性の目を汚らわしいと思うようにしているんだ。
中村うさぎさんは、本文にあった通り、客観視して分析して答えを出したい人、すなわち、言語化が凄まじい。ぼやけた輪郭を彼女の言葉がピントを合わせてくれる。
解像度高く捉えた文章は、目の前の磨りガラスをとっぱらってくれる気持ちよさがある。裏腹に、砕けたガラスで切り傷を負いまくる。自己解剖。ガラス越しでぼんやりと見たまま生きる方が余程楽だろうに。それでも尚、見たい。そんな不器用な私は私が大好きだ。
【第3章 これから】
フェミニズム(あえてこの表現)の対義語マスキュリズム。女性エッセイを読み終えて、恋愛がしたーーい!誰か私を愛してー!と単純な欲求が浮き彫りになった。兎にも角にも、「男」を知らなくては、「女」は知れない。日本の良さに思いをふけるのは、日本にいる時ではない。海外にいる時だろう。比較してやっと理解できるのだ。中村うさぎさん視点からの「女」、マスキュリズム的視点(男性エッセイ)からの「女」、好きな人視点からの「女」。沢山見たい知りたい。まだまだ終わらない。「女」は不治の病と書いてあったけど、本当かな。とりあえずまだ止まるのはやめておこう。運命的なこの本に敬意を込めて。素敵な時間をありがとうございました。
Posted by ブクログ
女性と男性とは何者なのか?そしてどう関わりあっているのか?という問いに対して、男女あるあるな具体例を切り口に、かなり痛烈に切り込んでいる著者!男性の身としてはグサグサ刺さるけど、何だか痛快!
読み終えてみたものの、まだまだ自分の中では消化し切れるほど深い理解に至れておらず、悔しい。再度読み返したり、自分で考えることで、男性、女性に対する解像度を高めていきたい。この本を通じて、なにか、現代社会において男女が関係を築く上で、そして人生を歩む上で、とても大切な気づきを与えていただいた感覚がある。
うまく表せないけど…
特に自分自身、普段女性と接する時に感覚のズレを感じることはある。そこには男女で求める価値の差(それはもう生物レベルの違いである、子を産めるカラダであるか)や、それ故に持ち備えるスキルレベルの差(コミュニケーション能力や共感能力)もあり、こういう違いがある限り、男女にあるズレは簡単には埋まらないのであろうと感じさせられる。そんな差を、その人との性格や相性で終えず、そもそもの男女差があるのだと理解して男女関係を築かないといけないと思った。
当時連載していた複数コラムをまとめた本書。本書を読み切ることで、男女に対する解像度が徐々に高まり、一定の答えが得られた気がする(気分になる)。各コラムでは冒頭から激しいワードや内容から始まるものの、最後には学術的な考察とともに綺麗にまとめられており、そんな文章もすてきだった。読んでいて気持ち良かった。