佐藤正午の作品一覧
「佐藤正午」の「熟柿」「身の上話 新装版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「佐藤正午」の「熟柿」「身の上話 新装版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
長崎県立佐世保北高等学校卒。『永遠の1/2』で第7回すばる文学賞を受賞。『リボルバー』、『ジャンプ』が映画化された。その他作品に『王様の結婚』、『恋を数えて』、『アンダーリポート』などがある。
Posted by ブクログ
轢き逃げ事件をきっかけに人生が転落していく女性「かおり」を描いた物語。
千葉で服役中の彼女は刑務所内で息子を出産するが、事件当時に助手席で眠っていた夫から、「母親が犯罪者の子供と、母親に死なれた子供と、どちらが不幸か考えてみろ」と告げられ、離婚を迫られる。
息子は夫に引き取られ、かおりは絶望の底へと突き落とされる。
出所後も、一部の親戚や友人の支えはありながら、「犯罪者」というレッテルによる世間の厳しい視線に晒され続ける。
息子に会おうとしては警察に連行されるなど、母親としての想いすら許されない日々の中で、彼女はただ静かに生き続けるしかない。
唯一の希望は、いつか息子に会えること。
その願
Posted by ブクログ
最初の物語の気味の悪さが、読み進めていくとなぜか消えていた。そしてなぜかかおりさんを応援し始めている自分がいたことにも読み終わるまで気づかなかった。元夫に腹が立ち、咲ちゃん教えてよ!と焦ったくなっていた。でも現実世界にやっと戻ってくると、自分の思考の不気味さにゾッとした。かおりさんは轢き逃げ事件の加害者であり、離婚した子どもに勝手に会える権利を持っていない。現実世界でそんな人がいたら、私はきっと腹が立つだろう。子どもの気持ちや元夫の気持ちを考えろと思うだろう。なのに小説の世界にいる間は全く気づけなかった。なんでかおりさんは会っては行けないの?生みの親なのに、こんなに愛しているのにと思っていた。
Posted by ブクログ
【audible】
初っ端の田舎の親戚のお斎のシーンから徐々に不気味な雰囲気に沈んでいく。
孤独死した叔母が大切にしていたという柿の木。お斎の席で好き勝手にもいで食べたりする親戚たち。生前、叔母は柿をどろどろに熟すまでとっておいてそれを吸って食べるのが好きたったらしい、なんておぞましい響きなんだろ。
そこから帰りの車で走る雨の夜道、不明瞭な暗い道と主人公かおりの何となくの不安さや心細さがすごくリアル。
不運から罪を犯してしまった主人公の人生を辿る物語。ただただ同じ母親として読みながら、自分ならかおりのように顔も見たことない息子のために直向きに生きていけるのか。
鶴子ちゃん、もいい味出してる。嫌