佐藤正午の作品一覧
「佐藤正午」の「熟柿」「鳩の撃退法」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「佐藤正午」の「熟柿」「鳩の撃退法」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
長崎県立佐世保北高等学校卒。『永遠の1/2』で第7回すばる文学賞を受賞。『リボルバー』、『ジャンプ』が映画化された。その他作品に『王様の結婚』、『恋を数えて』、『アンダーリポート』などがある。
Posted by ブクログ
「月の満ち欠け」「鳩の撃退法」が合わなくて、もういいかなぁと思ってた佐藤正午。え、ムッサオモロい…いや凄いやん、とビックりした。
最後の最後まで上記偏見を持って読んでたのが良かったのか?、熟柿の意味が心にジーンって染み渡る。再会とその後の千葉駅での電話のシーンがもうグイグイと心に沁み込んでくる。
親の愛とは、贖罪とは…。主人公みたいな罪を犯すことは滅多にない(あってはいけない)事だけど、生きてきた中で小さな失敗や自分でつけてしまった汚点はあるもの。それを背負って生きていくことの覚悟、覆い隠す行為の辛さ醜さ、親としての矜持と覚悟、そして子供としての向き合い方…もう色々と身につまされることが多
Posted by ブクログ
作中、土居さんがスマートフォンに入れて愛用している辞書は『大辞林 第四版』(三省堂)です。(巻末より引用)
そうか〜、やっぱり辞書と言えば三省堂だよな〜
わいが学生のときに使ってたのも三省堂やったわ
「国語」も「漢和」も「英和」も「和英」も三省堂やった
皮の(ビニールね)カバーが重厚感あって、なんか持ってるだけで頭よくなったような気がしたんよな
という訳で「ひき逃げ」です
うーん、なんか二つの正反対の思いがひしめいているんよな
そんなもん自業自得や!だいたい二年ちょっと刑務所に入って「罪は償ったんだから」って言う方も言う方や!そんなもん一生許されへんわ!ずっと辛い思いしてろ!という気持ち
Posted by ブクログ
序盤から救いようのない話が続き、どこに行っても、どう足掻いても、逃げられない現実とひたすら向き合う。正直、苦しくて苦しくて堪らない話だったのは確か。でも、自分の生に向き合って、精一杯生きていく姿に心を打たれ、気持ちが入り込んでしまう凄い作品。
『熟柿』という言葉は、序盤ではネガティヴで気持ち悪いイメージが強く刻まれる。腐敗や停滞、取り返しのつかなさを象徴していたはずの言葉から、終盤ではまるで違った意味を帯びてくる。落ちきったからこそ得られる甘さ、避けられない終わりを受け入れた先にだけ残る、わずかながらも確かな肯定。人生は巻き戻せないし、失ったものは戻らない。それでも、人はその地点からなお前を向