星和書店作品一覧

  • 初期統合失調症 新版
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    著者がオリジナルに提唱した「初期統合失調症」の臨床単位は、最初の発表から四半世紀を過ぎた現在も、統合失調症臨床の客観的診断基準としてその重要性は増すばかりである。旧版をはるかに上回る内容量と、講義形式に刷新された記述スタイルは、「初期統合失調症」概念を基本から学びなおし、精神科臨床とはどうあるべきかを知るために最適である。著者が臨床経験のすべてを語りつくした総決算の書。
  • 臨床試験のデータを読み解く 精神科における最適な治療をめざして
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    1巻8,580円 (税込)
    エビデンスを解釈する際の着目点とは何か? それを考えるうえで、治療法の有効性を証明し安全性を示す直接的な証拠となる臨床試験のデータが重要な情報となる。 本書では、臨床医が効率的に臨床試験のデータを理解できるよう、臨床試験の計画の着目点やデータを読み解く方法、精神神経疾患を対象とした臨床試験の特徴を解説した。臨床試験の有効性や安全性のデータを科学的に読み解き、日常診療に役立てることができる貴重な一冊。
  • 専門医のための臨床精神神経薬理学テキスト
    5.0
    臨床精神神経薬理学専門医をめざす医師に必要な基本的知識と技術を習得するための教本。内容は、薬物動態学、薬力学、ゲノム薬理学、有害事象、薬物相互作用のメカニズムなどの基本的な知識から各種精神疾患の薬物治療アルゴリズムまで現時点での精神科薬物治療・臨床精神神経薬理学に関わるあらゆる側面にわたっている。また、すでに専門医を取得している方や指導医にとっても知識の整理に役立つような内容となっている。『臨床精神神経薬理学テキスト第3版』を引き継ぎながら一新したニューテキスト。
  • パラオ歴史探訪 倉田洋二と歩く南洋群島
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    多くの貴重な写真とともに語る、パラオの近現代史。日本の委任統治領となり、発展を遂げた産業や文化、そして太平洋戦争の戦禍。委任統治時代の光と影が鮮やかに蘇る。玉砕戦を体験した海洋生物学者の故・倉田洋二が、自らの体験や調査を記載した内容に、編著者が戦前の居住者や遺族から聞き取った体験談、さらに委任統治時代の資料をもとに加筆・編集した。平和の尊さに思いをはせてもらえるよう願った一冊。
  • 精神科治療学 第40巻増刊号〈特集〉うつ病 123のQ&A
    NEW
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    1巻6,600円 (税込)
    うつ病臨床 Hack! 多岐にわたる疑問や課題に答える。精神科医が日常臨床で直面する疑問に、エビデンスと実践の両面から答える決定版。診断、薬物療法、心理療法、ECTやrTMS等の特殊治療、身体疾患との関連など、うつ病診療に関わる主要なトピックスを網羅し、エキスパートが具体的かつ実践的な答えを提示。Q&A形式で必要な情報を迅速に参照でき実用性も抜群!精神科医のみならず、心理職、PSW、看護師等、精神科医療関係者にも役立つ。
  • 持効性注射製剤治療のすべて
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    1巻6,160円 (税込)
    わが国の精神科医療は今や第二世代抗精神病薬治療が普及し、急性期治療の長期化防止・退院促進が大きな課題である。持効性注射製剤(LAI)は統合失調症患者の生活を支える重要な柱の一つであり、本書ではLAIへの適切な症例選択と導入方法、投与量、医療倫理やリスクなど、実践に役立つ知識や技法を網羅し、地域精神医療の中でのLAIの位置づけやピアの役割についても述べる。LAI治療実践に役立つ臨床医必携の書。
  • 「ポリヴェーガル理論」を読む からだ・こころ・社会
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    1巻5,280円 (税込)
    「ストレスの時代」から「トラウマの時代」へ。いま世界的に話題のポリヴェーガル理論を、深く広い視野から、わかりやすく面白く読み解いた、本邦初の本格的な解説書!! 自律神経の進化史から掘り起こされた2種類の迷走神経(副交感神経)、そこから展開される3段階の自律神経システム論が、心身の相関にとどまらず、からだ・こころ・社会のダイナミックな連関を呈示し、新たな臨床的アプローチへの途を切り拓く。
  • 緊張病
    -
    本書は、内因性精神病のみならず、精神病研究全般に大きな影響を与えた。これは精神医学の疾病論、精神病像をどのように把握すべきかという大きな問いかけであった。

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  • 稀で特異な精神症候群ないし状態像
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    1巻4,950円 (税込)
    精神科医としてはたしてどのくらい本書の症例を経験されるであろうか?「知らなければ赤子同然」。医師である以上は知っておかなければならない、稀で摩訶不思議な精神症候群や状態像の症例と治療法をまとめた。経験したこともない、しかし現に起こっている珍しい病態。臨床家にとって力強い1冊となる。
  • カタトニー論文集 精神医学の古典逍遥
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    運動障害と精神障害の関係を解き明かすかもしれないカタトニアは、今日的な意味をもつ重要な研究分野である。本書は、現在「言語の壁」によってめったに読まれることのないかつての優れたカタトニア論考を編者が選定。論文の数々から、病と格闘する医師の姿や、カタトニアの謎めいた症状の数々が生々しく浮かびあがってくる。カタトニアとはいったい何なのか? 今こそ再考を迫る珠玉の論文集。
  • 精神病理学とは何だろうか 〈増補改訂版〉
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    1巻4,180円 (税込)
    精神病理学という難解な領域を専門家以外にもわかるよう興味深く紹介する。一般的な解説だけではなく、精神病理学への批判、精神医療に果たしうる展望等も論じる。
  • 怒りで後悔しないアンガーマネジメント・プログラム
    -
    1巻3,960円 (税込)
    怒りのセルフコントロール・トレーニングのためのワークブック。基礎から学んで、主に20個のアンガーコーピングスキル(怒りで反応しないで対処する技術)を習得するプログラム。豊富なワークやエクササイズ、きめ細かい解説により、知識と実践の両輪で取り組めます。実践した方法を日常生活に取り入れられるようになると、穏やかで温かい人間関係が築けるようになります。怒りによってパワハラや暴力、人間関係のもつれなどで人生を台無しにしないために、他者も自分も傷つけないために、アンガーマネジメントを身につけましょう。本書は一人でも取り組めて、グループワークもできるように構成されています。指導者と共に取り組むのもおすすめ。教育関係者や司法関係者にも活用していただきたいプログラムです。
  • 統合失調症のノルアドレナリン説 開けゆく展望
    -
    1巻3,960円 (税込)
    統合失調症の生物学的本体は何か? この答えとして近年、海外ではノルアドレナリン説が注目され始めている。本書はこのノルアドレナリン説の我が国のパイオニアによる、平易な解説書である。ノルアドレナリン系の異常は様々な精神障害で見られるが、統合失調症の陽性症状、陰性症状はその最も激しい形といえる。本書では、こうした思想が、著者の臨床と脳科学の両面にわたる過去半世紀の研究史に沿って分かりやすく語られる。
  • 精神科臨床の星影 安克昌、樽味伸、中井久夫、神田橋條治、宮沢賢治をめぐる時間
    -
    1巻3,960円 (税込)
    惜しくも早世した若き精神科医、安克昌と樽味伸。著者は二人の面影を追い続ける。震災以降、外傷性精神障害の治療にのめり込んだ安の「魂のふるえ」。素朴で平易な言葉を慈しむように使った樽味の深い優しさ。さらに中井久夫、神田橋條治、宮沢賢治にまで射程を広げ、臨床家の生と死、臨床の言葉についての思慮深い考察が、柔らかい感性によって綴られる。野心的仕掛けによって芳醇な臨床世界を開示することに成功した好著。
  • 現代社会とメンタルヘルス 包摂と排除
    -
    現代の障害者福祉やメンタルヘルスの問題を考えるうえで「包摂」と「排除」が有効なキーワードとなっている。精神医療と心理臨床の領域で支援のネットワークからこぼれがちなテーマを取り上げて解説。ひきこもりやオタク、ホームレス、性犯罪被害、自然災害、薬物やギャンブルなどの依存症、DV・児童虐待、高齢犯罪者や外国人犯罪者など、現代社会の周縁にある現象に光を当て、排除されやすい人々を包摂へと導く道筋を探る。
  • 精神科薬物療法に再チャレンジ 豊富な症例と具体的な解説で学ぶ処方の実際
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    精神科薬物療法に自信をつけるために企画された本書は、各執筆者が自家薬籠中の物にしている薬物について、その使い方や他の薬物との使い分けのコツをわかりやすく解説している。いくつかの症例を記載し、具体的な増量過程や治療経過を紹介する。また薬物治療拒否や薬物変更(中止)に難色を示すなど、実際の臨床場面で悩む事柄に対して、豊富な臨床経験をもとに解説する。本書は、従来のテキストやガイドラインとはひと味違う,具体的な解説本となっている。
  • トラウマセラピー・ケースブック 症例にまなぶトラウマケア技法
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    持続エクスポージャー療法、眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)、認知処理療法など、数あるトラウマ心理療法の中からエビデンスのあるもの、海外では普及しているが日本では認知度が低いものなど10の療法を、経験豊富な専門家が症例を通してわかりやすく解説。各療法の共通点、相違点を理解するのにも有用な書であり、どれがその患者(クライエント)さんに有効・最適なのか検討・選択するのに大いに役立つ。各療法を学ぶためのアクセス方法も各Partに記載。代表的な10のトラウマ療法の概要と治療の実際が1冊でわかる待望の書。
  • 宮崎勤精神鑑定書別冊 中安信夫鑑定人の意見
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    幼女連続誘拐殺害事件被告人に対する、中安鑑定人による精神鑑定書全文を、ほぼ原文のまま収録。類似事件の続発する昨今の状況が、筆者に鑑定書の公表を決断させた。さらに解説として、この鑑定書についての講演録を併載。

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  • 精神科診療のヒント 先輩が後輩に語る
    -
    1巻3,850円 (税込)
    「精神科治療の目標は『幸せ度を上げる』ことに置くべきである」長年多くの患者を継続診療し、地域や司法とも深く関わってきた著者。その豊富な臨床経験を基に綴られる本書は、精神科医療を繋ぐ貴重なバトンである。精神科医に必要な知識・素養の他、生活行動と症状の関係、面接でわかり合うための表現等々、精神科臨床に携わる専門職なら心得るべき知見が満載。世代を問わず読み継ぎたい一冊。
  • 発達障害の精神病理IV-ADHD編
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    発達障害の臨床現場では、注意欠如・多動症(ADHD)の事例がますます重要性を増しているが、その精神病理学的な理解については極めて乏しいといえる。こうした問題意識のもと9人の精神科医がADHDの精神病理についてのワークショップを開催し、その成果を本書にまとめた。リサーチの最前線や革新的な精神病理学的考察など、ADHDの概念を立体的に論じ浮き彫りにする。大好評の「発達障害の精神病理」シリーズの第4弾!
  • 発達障害の精神病理III
    -
    『発達障害の精神病理』シリーズは、精神病理学を中心にさまざまな領域の専門家が集い、議論を深めたワークショップの記録である。発達障害をめぐって鋭い考察が繰り広げられる一方で、「自分」とは、「普通」とは、社会性とは何なのかといった問いかけがなされる。今世紀に入り急速に広がった「発達障害」の概念に対し、各論考が鋭く多彩な光を当て、新鮮な視点をもたらし、臨床の現場にも多くの示唆を与えてくれる。
  • 発達障害の精神病理 II
    -
    発達障害の概念は、精神医学のパラダイムを覆すほどの影響をもたらし、発達障害や、特に自閉症スペクトラム障害(ASD)に関する研究は、精神病理学の中でも大きな柱をなす重要な領域となっている。臨床知を集積し、発達障害の本質を見極めるという問題意識のもと総勢17人の専門家が集い、相互討論ワークショップを行った。本書には、そこでの徹底した議論を踏まえ書き下ろされた9編の論考が収められている。単にひとつの疾患概念の出現ということを超え、精神医学のパラダイムに深甚な影響をもたらした「発達障害」の精神世界を探究する。
  • 発達障害の精神病理 I
    5.0
    発達障害の概念は、精神医学のパラダイムを覆すほどの影響をもたらし、発達障害や、特に自閉症スペクトラム障害(ASD)に関する研究は、精神病理学の中でも大きな柱をなす重要な領域となっている。 発達障害の概念が精神医学に与えた大きな影響を目の当たりにした精神科医や児童精神科医や心理学者など総勢18人が、2018年3月、相互討論ワークショップを行った。 本書には、そこでの徹底した議論を踏まえ書き下ろされた9編の論考が収められている。単にひとつの疾患概念の出現ということを超え,精神医学のパラダイムに深甚な影響をもたらした「発達障害」の精神世界を探究する。
  • 臨床精神薬理 28巻12号〈特集〉個別化医療に向けたゲノム情報活用の現在と未来
    NEW
    -
    1巻3,630円 (税込)
    精神科領域におけるゲノム情報活用の最新知見を網羅した特集 近年、ゲノム情報に基づく個別化医療は急速に浸透しつつある。本特集では、精神科医が知っておきたいゲノム医療の最新知見について、精神科領域における研究の進捗状況、臨床実装の現状、意思決定を支えるエビデンスなどを網羅し、その臨床応用の可能性と課題を第一線の専門家が解説した。
  • 臨床精神薬理 28巻11号〈特集〉精神科薬物療法における患者・市民参画(PPI)の現在とこれから
    -
    1巻3,630円 (税込)
    精神科薬物療法における患者・市民参画の現状を整理し未来を展望する特集 患者・市民参画(PPI)の歴史的背景と現状を整理し、精神科領域における当事者主体の創薬の可能性や医薬品開発に関する患者・市民向けの情報発信、診療ガイドライン作成におけるPPI、成人期の神経発達症や認知症患者または子どもの薬物療法における自己決定など、様々な視点からPPIの課題と未来への展望を第一線の専門家が概説した。
  • 臨床精神薬理 28巻10号〈特集〉健常対照群に向精神薬はどのような影響を与えるか?
    -
    1巻3,630円 (税込)
    向精神薬の影響に関するエビデンスを総括し、向精神薬の特性を新たな視座で考察する特集 向精神薬は精神疾患の治療に使用されるが、健常者に使用した場合にどのような影響が生じるかを把握しておくことは、その作用機序や有害事象への理解を深め、処方の際の判断にも寄与するだろう。本特集では、健常者における各種向精神薬(抗精神病薬、抗うつ薬、リチウム、ベンゾジアゼピン系薬剤、抗てんかん薬、精神刺激薬、抗コリン薬)の影響に関するエビデンスを第一線のエキスパートが解説した。
  • 臨床精神薬理 第28巻09号〈特集〉薬物療法の開始前に留意すべき診断面接のポイント
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    1巻3,630円 (税込)
    精神科臨床で薬物療法開始前の診断面接における留意すべきポイントについて解説!! 様々な精神疾患や状態像において、薬物療法を開始するか否かをどう判断するのか、薬物療法を開始するにあたって考えられる病態や鑑別診断、代替治療の有無等の説明など、実際に治療を開始する前の診断面接のポイントを第一線の専門家が紹介した特集。
  • 臨床精神薬理 28巻8号〈特集〉スポーツ・運動と臨床精神薬理
    -
    1巻3,630円 (税込)
    スポーツ選手(アスリート)が向精神薬を服用する場合のアンチ・ドーピングの知識や、向精神薬服用 中の患者が行う日常的な生活動作、レクリエーションとして行われるスポーツ、治療的に行われる運動 療法、自動車運転などにおける注意点、そして向精神薬(抗精神病薬、抗けいれん薬、睡眠薬、ADHD治療薬、リチウム)が運動機能にどのような影響を与えるのかを第一線の専門家が解説した。
  • 臨床精神薬理 第28巻07号 〈特集〉薬物療法を上手く行うためのちょっとしたコツ
    -
    1巻3,630円 (税込)
    薬物療法を上手く行うためのちょっとしたコツをエキスパートが紹介!! 日常臨床において、エビデンスに基づいた診療が望ましいことは間違いない。しかし、エビデンスには現れないが薬物療法を上手く行う上で知っておいた方が良い「ちょっとしたコツ」が実は存在する。薬物の1日1回投与の可否、新しい剤型を導入する際の当事者への勧め方など、様々なトピックについてエキスパートがそのコツを紹介した。
  • メタ認知トレーニングをはじめよう! MCTガイドブック
    -
    1巻3,630円 (税込)
    「メタ認知トレーニング」(MCT)は、認知バイアス(認知的偏り)を明らかにし、それを介入対象とすることで精神症状を改善させる精神療法・心理教育のプログラムである。 本書では、「基礎編」でMCTと認知行動療法の基礎、統合失調症やうつ病、その他の各疾患への導入について、「実践編」で日常臨床における実践法を解説。入院・外来・デイケアなど、様々な医療場面における工夫も紹介している。 より一層寄り添った支援が可能となる「MCT」を一から学ぶ入門書。
  • 精神科診療のポイント 59症例の治療過程を徹底解説+Q&A
    -
    1巻3,630円 (税込)
    精神科診療においては、単に症状に頼って病名を付け、ガイドラインに沿って薬を処方するだけではうまくいかないことも多い。本書では、一歩踏み込んだ対応により改善が認められた症例の簡潔なレポートと治療のヤマ場におけるポイントをわかりやすく解説する。ヤマ場での対応のいかんで慢性化したり、快方に向かったりするからである。著者が経験したさまざまな疾患59症例が紹介され、付録では100問近い患者・家族からの質問に著者が真摯に答える。
  • 自閉症の心と脳を探る 心の理論と相互主観性の発達
    -
    1巻3,630円 (税込)
    自閉症では、他者の心を推測する機能「心の理論」や相互(間)主観性が発達するのかどうか、心理学、脳科学、現象学などの知見や理論に基づき、きめ細かく且つ大胆に探究した書。初めに、心の理論の意味と健常の子どもたちの発達がどうなっているのかが述べられ、感覚過敏、ミラーニューロン、脳内模倣などをわかりやすく紐解きながら、著者らが関わった興味深い症例なども示し、徐々に自閉症の心の謎に迫っていく。自閉症の心の世界を知るうえでまさに欠かせない一冊。
  • 認知療法入門
    -
    認知療法は、実証研究によりその治療効果が立証されている極めて有効な治療技法である。本書は、認知療法の中心人物フリーマン氏が日本の治療者向けに書きおろした臨床的入門書である。
  • トラウマセラピーのためのアセスメントハンドブック
    -
    1巻3,300円 (税込)
    本書は、PTSDをはじめ何らかのトラウマを抱えている人をいかにアセスメントするか、様々な角度から見直すことを目的につくられた。公認心理師の研修ガイドラインの骨格をなす医療、福祉、司法、教育、産業保健の5つの基本領域から始まり、ホットで重要なトピックが続々と連なる。その分野でわが国を代表する執筆陣によって、トラウマ臨床のためのアセスメントが横断的かつ縦断的に網羅されており、医師、心理士のみならず、福祉、司法、教育、産業保健に携わる関係者にも役立つ待望の書。
  • 精神科治療学 第40巻11号〈特集〉中学生を診よう 一般精神科医における中学生診療の基礎知識
    NEW
    -
    1巻3,190円 (税込)
    なぜ中学生なのか! 一般精神科医にとって、小学生以下は、ハードルが高い。中学生は、成人診療の応用がぎりぎり可能であり、超えられないハードルではない。本特集は、中学生の心理的発達やカルチャー、メンタルヘルスの問題から、実際の診療のポイント、疾患・症状ごとの注意点など、一般精神科医が中学生を診るために必要なテーマを網羅。この特集を読めば中学生の診療に一歩を踏み出すことができる。
  • 精神科治療学 第40巻10号〈特集〉こころを支えるさまざまな器―精神科の治療環境を考える―
    -
    1巻3,190円 (税込)
    空間や環境は、精神科治療に匹敵するか 病棟や診療室の構造が治療に与える大きな影響を治療者は日々実感している。本特集では、病棟設計や診療室の工夫、感染症対策、災害時の役割まで、多彩な視点から「こころを支える器」を解説。精神科治療の効果を上げるのは、薬でも技術でもなく器かもしれない。まずは特集の目次を見てほしい。これらの論文を読まないでいられるだろうか。
  • 精神科治療学 第40巻09号〈特集〉症例報告から学ぶII
    -
    1巻3,190円 (税込)
    前号に続き、症例報告について学ぶ。今号の特集IIは、臨床精神薬理学、神経心理学、児童思春期等さまざまな分野別、また、精神科専門医試験や精神保健指定医取得といった目的別の、症例報告の書き方を解説。さらに、症例報告を書く際に常に気を配らなければいけない同意取得についても取り上げた。症例報告を書く際に役立つ特集。
  • 精神科治療学 第40巻08号〈特集〉症例報告から学ぶI
    -
    1巻3,190円 (税込)
    症例報告を学ぶことは、エビデンス重視の時代には軽視されがちだが、臨床家としての洞察力や問題発見能力を養ううえでも重要。本特集は2号にわたり症例報告の意義を取り上げた。今号の特集Iは、「アンネ・ラウ」「ライナー」「ビーチャム」「サッスーン」「ねずみ男」「アウグステ」などの有名症例を取り上げ、なぜそれらが現代まで評価されてきたか、その意義を解説。一例を精緻に分析することから重要な精神医学的知見が導かれることがわかる特集。
  • 精神科治療学 第40巻06号〈特集〉語り、ナラティブ、物語-その精神科臨床における機能と効用-
    -
    1巻3,190円 (税込)
    エビデンスの時代に「語り、ナラティブ、物語」の必要性・効用を探る。患者さんとの対話から、生活が見えてくる。そして、訴える症状の背景を捉えることで、適切な診断や治療に結びつく。精神科臨床のさまざまな場面・局面において「語り」を考えてきた専門家が、独自の切り口で語る。「語り、ナラティブ、物語」の重要性を再発見する特集。
  • 精神科治療学 第40巻07号〈特集〉精神科領域のガイドラインの作り方と使い方
    -
    1巻3,190円 (税込)
    精神科領域の様々な診療ガイドラインを紹介。精神科の臨床では多様な患者背景や症状を踏まえて個別に対応する必要があり、ガイドラインの利用には工夫が求められる。本特集では、主なガイドラインを取り上げ、それらの意義を整理するとともに、患者に合わせて柔軟に活用するにはどうすればよいかを解説。最新のガイドラインを適切に使いこなすための特集。
  • スキーマ療法入門 理論と事例で学ぶスキーマ療法の基礎と応用
    4.5
    伊藤絵美が書き下ろす渾身の入門書。本書を通して、伊藤絵美と共に学び、実践する仲間になる。 スキーマ療法とは,米国の臨床心理学者ジェフリー・ヤングが提唱した認知行動療法(CBT)の発展型である。認知の中でもより深いレベルにあるスキーマ(認知構造)に焦点を当て,CBTを中心に力動的アプローチほか非常に統合的な心理療法を組み合わせてスキーマ療法を成した。本書は入門テキストと事例集の二部構成となっており、特に日本でスキーマ療法を習得し,治療や援助に使いたいという方に向けて書かれた待望の書である。
  • 認知症診療連携マニュアル 日本総合病院精神医学会治療指針8
    3.0
    高齢入院者における認知症の割合の増加が重大な問題になっている。本書では、認知症患者さんへの治療がスムーズに進むように、医師、看護師をはじめとするすべての医療者に向けて、認知症に関する基本的な解説、認知症やそれが疑われる高齢患者さんへの実践的な対応、地域連携等を前提とする退院へのフォローなど、具体的なマニュアルを紹介する。 コンパクトな判型なので、医療現場での疑問等にも即座に対応できる。
  • IPS就労支援プログラム導入ガイド 精神障がい者の「働きたい」を支援するために
    -
    アウトリーチを基本とした個別就労支援プログラム「IPS」(Individual Placement and Support:個別就労支援とサポート)について、実践現場において豊富な経験を持つ著者が記した導入ガイドの日本語版。IPS導入において必要となる様々な情報を解説したほか、日本におけるIPSの運用方法や実践例を紹介。精神障がい者の就労支援に日々頭を悩ませる支援者に必携の1冊。
  • 私の歩んだ児童精神医学の道
    NEW
    -
    1巻2,970円 (税込)
    自閉スペクトラム(AS)上にあると自認している精神科医がつづる著者個人の歴史、自閉症をめぐる歴史、精神医学の歴史。 精神医学も、自閉症の診断概念も、時代の激動とともに揺れ動き、変遷してきた。そんな背景のなか、AS特性をもつ医師が児童精神科医の道を選び、どのような人生を歩んできたのか。医師となってから半世紀を超えた今、自身が歩んできた道程を振り返る。英国留学でのユニークな経験、PECS(絵カード交換式コミュニケーション・システム)を使った臨床など、興味の尽きない話題がちりばめられ、読み応えのある一冊。
  • 精神科臨床 スキルアップのための覚書
    -
    1巻2,970円 (税込)
    世界的に著名な精神科医ステファン・ストールの著書『ストール精神薬理学エセンシャルズ』を翻訳し日本に紹介した仙波純一先生が、これまでに「精神科治療学」誌と「臨床精神薬理」誌に執筆した30論文をそのまま収録。日々の臨床をスキルアップするために必読の論文集。
  • 精神科臨床の走り 現象学・虎気質・中井久夫
    -
    1巻2,970円 (税込)
    著者の論文やエッセイを「看護の現象学」「病跡学」「暦時間」「中井久夫」の4章にまとめた著作。看護師へのインタビューをもとにした現象学的分析から「看護の現象学」を掘り下げる。「病跡学」では、「虎気質」という概念を提示。「暦時間」では、精神疾患における時間体制とうつ病との関連について考察。最後に、「中井久夫」についての文章を集めた。 長年の臨床と研究から導かれた視点を、著者ならではの筆の走りで記した一冊。
  • スキルアップ 双極性障害の診療
    -
    1巻2,970円 (税込)
    「精神科治療学」誌と「臨床精神薬理」誌にこれまで掲載された双極性障害関連の31論文を収録。現在は品切れとなっている号の論文を含め、貴重な論文をそのまま掲載。臨床技術を高めるための必読論文が満載。
  • エリック・バーン 心理療法としての交流分析 その基本理論の誕生と発展
    5.0
    本書は、交流分析の創始者エリック・バーンの原点、待望の本邦初訳である。交流分析によって、心理療法をどううまく進めるか? その重要なポイントが、著者の精神科病棟のグループ治療や個人治療の経験と観察から具体的に語られており、心理療法の初学者・学びを深めたい人ともに必読の書である。「親」「子ども」「成人」のキーワードを軸に、あらゆる人間関係の問題を、縦横無尽に取りさばくバーンの真骨頂。
  • 学校で知っておきたい精神医学ハンドブック 養護教諭,スクールカウンセラー,一般教諭,スクールソーシャルワーカーのための心身医学,精神医学
    -
    1巻2,970円 (税込)
    精神医学的問題、心身医学的問題を抱える子どもたちに学校で遭遇したときに、どのように支援したらよいか。疾患ごとに、症状や治療法、学校でできること(保健室、教室、相談室、学校全体でできること)、ピットフォール(落とし穴)についてなど、コンパクトに解説した。学校で子どもの様子や行動が気になったときに活用したい、子どもの精神医学事典。 養護教諭、スクールカウンセラー、一般教諭、スクールソーシャルワーカーはもちろん、子どもに関わる全ての方におすすめの一冊。
  • 精神科臨床の自由 記述・暦・病跡学
    -
    1巻2,970円 (税込)
    著者のライフワークである「記述」、および「暦時間」構造について論じた著。音楽療法士へのインタビュー、正岡子規や岡本太郎の作品を通じた臨床論などから「記述」について掘り下げる。さらに既存の時間論から脱却して生活感覚に根差した「暦時間」構造を見出したことで、より豊かな臨床の理解を目指す。長年の経験を経て改めて回帰した自らの原点と新たに発見した視点とを包括し、著者ならではの自由な筆致で記した一冊。
  • ポジティブ精神医学の活用 10年後の精神医療はこうして変わる!
    -
    1巻2,970円 (税込)
    人生100年時代の健康と幸せのために精神医療ができることは? 従来の薬物・精神療法を補強して治療効果を高めるために,ポジティブ精神医学でウェルビーイングを強化するコツを紹介。ポジティブ精神医学の実践プログラムや,臨床現場での活用法など事例が満載。疾患の治療だけにとどまらず,リカバリーやトラウマ後の成長,疾患の一次予防と健康増進,上手な加齢,地域の活性化にも強い関心を持つ,精神医療の未来を担う人々へ。
  • せん妄予防のコツ 静岡がんセンターの実践
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    1巻2,970円 (税込)
    静岡がんセンターでは、せん妄対策について方針を明確化し、院内での普及に取り組んできた。それらの実践を通して、入院場面におけるせん妄の減少および軽症化が確実に進みつつあり、これまで“起きて当然”と思われていたせん妄の多くが予防可能もしくは軽症化できるようになった。  本書は、静岡がんセンターでの取り組みを詳細な実例とともに記し、せん妄にかかわる全国の病院スタッフが現場で活用できるよう、ノウハウやコツをわかりやすくまとめた実践書である。
  • 精神に疾患は存在するか
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    1巻2,970円 (税込)
    「精神現象に疾患が存在する」ことは当然の事実なのか? 環境との相互作用の中で機能不全を呈するようになった心理状態は,はたして疾患なのだろうか。 本書では, 40年にわたり精神科診断学の研究に携わる著者が,心理状態の正常・異常を区分する根拠を探り,心理状態の病理性の確認方法や診断方法の弊害について考察する。疾患ではないが心理的不調を抱えた人々を個としての尊厳を守りつつ援助するという本当の精神科医療を追求すべく,今,精神科診断について改めて批判的考察を投げかける。
  • 社交不安症における認知行動療法 基礎研究から臨床実践まで
    NEW
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    社交不安症の有病率は高く,認知行動療法における寛解率も40%程度であり,解決しなければならない多くの課題が残っている。本書は,社交不安症における認知行動療法の基礎研究から臨床実践まで,多方面からの新しい知見を余すところなく紹介する。近年では,新しい精神病理の捉え方や,新しい治療アプローチが開発され,また,AIを活用した研究も急速に進展している。社交不安症に悩む方々や,研究・臨床に携わる方々にとって,きわめて有意義な一冊。
  • 発達障害のある学生を支援するプログラム・マニュアル ともに「気づき」「学び」「成長」するために
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    本書は、発達障害のある大学生が自分の特性を理解し、大学生活をより良く送るための実践的支援マニュアル。ピア・サポートを中心とした計11回のグループワークを通じて、対人関係や就労準備などの課題に取り組み、自己理解と行動変容を促す。支援者が現場で柔軟に活用できるよう各回のプログラムの進め方をわかりやすく解説。ワークブック(別売)と併せ、多くの支援機関に活用していただきたい一冊。
  • 改訂新版 基本から学ぶSST
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    1巻2,860円 (税込)
    前田ケイ先生が伝えたいSSTの本質と技術が詰まった一冊が大幅改訂! SSTの対象、方法が一層多様化したこの十数年の進化と変化を反映させた待望の最新版。日本へのSST導入と普及に中心的な役割を果たしてきた著者は、常に「当事者の希望をつなぎ、実生活に役立つSST」を探究し、研鑽を積み重ね続けている。認知行動療法に基づくSSTの理論をわかりやすく解説しながら、長年の実践で工夫し、効果を実感している技術の数々を、豊富な実例とともに、基本から丁寧に、楽しく伝授。SSTを学ぶすべての人に。
  • ナラティブ・エクスポージャー・セラピーの理論と実践
    -
    1巻2,860円 (税込)
    ナラティブ・エクスポージャー・セラピー(NET)は,PTSDに対する効果的な短期心理療法であり、複雑性PTSDに対しても有力な技法である。エクスポージャーの原理を用い、人生史をたどる作業を行うとともに、人権を守り回復するという目的が明記されていることが特徴である。本書は、日本で初めてのNETの論集であり、日本の第一人者による最新の理論的解説とQ&A、そして日本のエキスパートによる児童・成人の医療・福祉領域における実践例が詳しく解説されている待望の一冊。
  • てんかんから始める精神医学 精神科医が脳を見失わないために
    -
    1巻2,860円 (税込)
    精神科医にとってのてんかん診療はどうあるべきか? 本書は、精神科におけるてんかん診療の視点から、医師が身につけたい技能、リエゾン場面において必要とされる知識など、著者ならではの豊富な臨床経験によって導きだされた実践的内容の論考を収載。てんかんをサブスペシャルティとして担う方はもちろん、この領域の臨床に関心をもつすべての人に向けて、てんかん診療のスキルを身につけることの魅力を存分に伝える。
  • SPIRiTS:リカバリーのための性犯罪治療マニュアル 再犯防止と再出発のための支援スキーム
    -
    性犯罪は、年齢や学歴、地位に関わらず誰にでも発生しうる犯罪のひとつである。福祉施設でも性に関する問題行動が散見されているが、障害のある加害者への介入は困難であった。SPIRiTSは地域のニーズを踏まえた専門家による非専門家のための性犯罪者介入プログラムである。全20回のグループワークを通じて正しい性知識の獲得や加害行動への認識変容を促し、再犯防止と社会統合のパーソナル・リカバリーを支援するためのスタッフ用マニュアル。ワークブックとセットで使用。
  • アディクションとしての自傷 「故意に自分の健康を害する」行動の精神病理
    -
    1巻2,860円 (税込)
    自傷は、苛酷な状況を生き延びるための行動であるが、皮肉にも、繰り返されるたびに少しずつ死をたぐり寄せてしまう。著者は、自傷に関する豊富な臨床経験と研究知見にもとづいて、従来、演技的・操作的行動とされてきた自傷概念を否定し、「アディクションとしての自傷」という新しい作業仮説を提唱し、自傷に対して積極的に介入することの重要性を主張してきた。本書は、多くの援助者に自傷と向き合う勇気を与えてくれるであろう。
  • 自分でできるスキーマ療法ワークブック Book1 生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻そう
    4.8
    1~2巻2,860~3,080円 (税込)
    自らの生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻そう! スキーマ療法とは、認知行動療法では効果の出ない深いレベルの苦しみを解消するために米国の心理学者ヤングが考案した心理療法である。 認知行動療法では、頭に浮かぶ考えやイメージのことを認知と呼ぶ。浅いレベルの認知を自動思考と呼び、深いレベルの認知をスキーマと呼ぶ。 スキーマ療法は、心の深い部分の傷つきやずっと抱えてきた生きづらさなど深いレベルの認知に働きかけ、認知行動療法の限界を超えて、大きな効果をもたらす。 本書は、治療者やセラピストがいなくても、自分ひとりでスキーマ療法に取り組めるように作成されたワークブックである。本書でスキーマ療法に取り組むことにより、自らの生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻すことが出来る。Book1は、本格的にスキーマ療法に取り組むための助走。
  • 嘔吐恐怖症・会食恐怖症の臨床 当事者が語る“食べることに対する2つの恐怖症”の実際
    4.0
    嘔吐恐怖症は、自身の嘔吐、嘔吐場面や吐しゃ物の目撃、他者の前で嘔吐することを過度に恐れる。会食恐怖症は、他者と同席の食事に強い不安感・緊張感を抱え、会食場面を回避しようとする。さまざまな背景を抱え、こうした苦しみに耐える人々は少なくない。 本書は、漫画や対話形式で、有効な対処法やVRを利用した最新治療を紹介し、当事者の声も多数取り上げる。医療現場でも認知されがたい恐怖症をわかりやすく解説した類のない書。
  • 子ども虐待としてのDV 母親と子どもへの心理臨床的援助のために
    -
    家庭という閉ざされた空間のなかで、子ども虐待の背後にDVが、DVの背後には虐待が複雑に絡み合い、潜在している状況があるが、DVに曝される子どもたちは支援のはざまで置き去りにされている。本書では、DVのある家庭で起きている暴力と支配の関係性をとらえ、子どもが被るさまざまな影響を理解する。そして、子どもと母親、母子関係への包括的な援助をめざす、画期的な心理臨床アプローチを提示する。
  • プレゼンティーイズム その意義と研究のすすめ
    -
    1巻2,860円 (税込)
    近年,わが国でも病気を持つ労働者の増加によりプレゼンティーイズムへの関心が高まってきている。本書は,プレゼンティーイズムを「健康問題を持ちながら出勤している状態」と広く捉え,この状態が労働者個人やその家族,企業,社会にとってどのような意義を有するのか,という広い視点からみることを提唱する。そして,これまでの主に欧米の研究をわかりやすく紹介しながら,プレゼンティーイズムの意義とわが国での研究の必要性を具体的に説く。プレゼンティーイズムに関心をもつすべての人に。
  • 子どものこころの診療ハンドブック 日本総合病院精神医学会治療指針7
    4.0
    本書は、児童精神科を専門としない医療関係者が,子どもを診療する必要に迫られたときに役立つハンドブックである。診療する前に,必要な部分だけ拾い読みして調べたり確認できるように編集されている。 外来で出会う発達障害や摂食障害ほか、さまざまな疾患をもつ子どもへの対応のポイント、家族・児童相談所・他科などとの連携のコツや療育手帳や特別児童扶養手当など有効なツールの利用方法などをわかりやすく解説。身体疾患で入院している子どもや被災害児の心のケア、被虐待事例の初期対応にも活用できる実践ハンドブック。
  • 実践&実戦 rTMS療法うつ病編
    -
    1巻2,750円 (税込)
    従来の治療法で良くならない長引くうつ病への新たな治療の選択肢として注目度が高まっているrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法。rTMS療法は、頭に密着させた専用の器具から磁場を発生させ、特定部位の神経細胞を繰り返し刺激して、うつ病による症状を改善させる治療法であり、2019年に保険適用となっている。本書はrTMS療法の豊富な経験をもつ著者が、その魅力や効果をさまざまな症例を紹介しながら興味深く解説した待望の書である。精神科医はもとより、この新たな治療選択肢に興味を抱く当事者、家族、そしてうつ病の問題に関わる全ての方々に!
  • クリニックで診るアルコール依存症 減酒外来・断酒外来
    5.0
    1巻2,750円 (税込)
    危険な飲酒をしている“アルコール依存症予備軍”も含めた患者に「酒をやめなくてはならない」と気づかせ、回復へ導く減酒外来と断酒外来について解説した外来治療マニュアル。30余年の治療経験を持つ著者が、アルコール依存症の基礎知識や、減酒外来および断酒外来の具体的な進め方、家族へのアドバイスをわかりやすく著した。アルコール依存症の治療に悩む医療関係者だけでなく、患者本人や家族にも大いに役立つ知恵が詰まった一冊。
  • 「キレる」はこころのSOS 発達障害の二次障害の理解から
    -
    1巻2,750円 (税込)
    怒りを爆発させ、「ふざけんな!」「殺すぞ!」と暴言を吐き、攻撃性が顕著に表れる“キレる”子どもたちに向き合い続けてきた児童精神科医が、豊富な診療経験と発達障害の二次障害の研究から“キレる”子どもの支え方を導き出した。興奮状態の子どもへの介入方法と支援の仕組み、発達障害を持つ子どもへの対応の仕方,支援者の燃え尽きを防ぐためのセルフケアなど、具体的な支援方法を紹介する。支援者の悩みや疑問に答えるQ&Aを併載し、キレる子どものためのSSTプログラム、ペアレントトレーニングなど付録資料も充実。教育機関や福祉施設ですぐに役立つ実践的内容。
  • 精神科医の戦略&戦術ノート 精神科救急病棟で学んだこと
    -
    1巻2,750円 (税込)
    長年の精神科救急の経験から得た知恵やコツ、後輩医師や研修医に話してウケがよかった話などを戦略、戦術という視点からまとめたユニークな覚え書。精神科の特に急性期の医療に求められていることをまず明らかにし、そのニーズに沿って戦略を立て、個々の患者さんの抱える問題に戦術を用いて対応していくという流れとなっている。また、著者がいろいろなことを教えてもらった印象深い患者さんたちが紹介される。 手軽に読める、臨床や病棟運営のノウハウが満載の書。
  • サルトグラフィ入門 漱石とマンガからポリヴェーガル理論とポジティヴな人生を学ぼう
    -
    かつてのパトグラフィ(病跡学)が芸術家・歴史的人物・天才の病的な側面に焦点をあててきたのを改め、サルトグラフィは、〈彼らがメンタルヘルスの課題を抱えながら、どのようにして健康を維持しながら、どのような言動をなし、どのようにして創造的活動を行ったのか?〉についてのポジティヴな人生の物語を語り直すための新しいアプローチである。本書では、漱石研究とマンガ研究(『ブラック・ジャック』『ゴールデンカムイ』『絶望に効くクスリ』『ブルーピリオド』)で、このサルトグラフィを試み、極めることによって、これまでの精神医学モデルに替わる、新しいメンタルヘルス・サービスモデルを提出する。
  • 脳と心の摩訶不思議 脳科学で説明できたこと、できなかったこと
    -
    1巻2,640円 (税込)
    統合失調症の研究者、また臨床家という二刀流の著者が、心の科学に携わってきた約30年の生涯を振り返った一冊。 ミクロの世界へ降りていく手法とは全く逆に、目の前の患者さんをまるごと感じとろうとする姿勢を大事にしてきた著者が、心と脳が織りなす数々の難問に向き合った研究と臨床を詳しく述べる。
  • 治療関係がセラピーを有効にする エリクソン,ロジャーズ,ポリヴェーガル理論の交響
    4.0
    心理療法において治療関係が有効なことは言うまでもないが、有効な治療関係とは何か? ミルトン・エリクソンは「こころ」と「からだ」の交わりから効果的な治療関係を追求し、カール・ロジャーズは「こころ」の側面からさらに磨き上げた。近年ポリヴェーガル理論は、「からだ」の側面から神経学的に洗練させつつある。エリクソン×ロジャーズ×ポリヴェーガル理論という一見意外な組み合わせから、果たしてどんな化学反応が起きるのか。心理療法における治療関係の意義を問い直す新たな一冊!
  • わが魂にあうまで
    5.0
    本書は、ビーアズ自身の悲惨な入院生活を原体験として、精神病者の処遇を改善し、精神疾患の予防運動を開始するために書かれたもので、アメリカ精神衛生運動の歴史的原点となった。
  • 認知行動療法カウンセリング実践ワークショップ CBTの効果的な始め方とケースフォーミュレーションの実際
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    認知行動療法を学ぶ人の多くは、「認知療法・認知行動療法カウンセリング初級ワークショップ」を読んでCBTの初歩を学ぶ。そして「その続きを学びたい」「初級の次のステップに進みたい」という多くの声にこたえてワークショップ実践編が行われた。本書は、そのワークショップ実践編を書籍化したものである。 初級編をおさらいしつつ、CBTの要である「導入」「アセスメント」「ケースフォーミュレーション」をテーマに、セラピストがCBTを安全に開始し、効果的に進めていくために必要な考え方や実践方法を学ぶ。アセスメントシート活用の具体例や参加者とのデモンストレーションなどを通じ、ワークショップの臨場感をそのままにCBTの理解をより深めることができる。
  • 学校で適切に対応したい児童・生徒の困りごと 55 続・学校で知っておきたい精神医学ハンドブック
    -
    1巻2,640円 (税込)
    学校でどう対応したらよいのか迷ったときに活用したいハンドブック。児童・生徒のさまざまな行動の背景にある困りごとに,学校で適切に対応するにはどうしたらよいか。考えられる疾患や,学校内で配慮・実践すべきことなど,具体的な支援方法を解説。養護教諭,スクールカウンセラー,一般教諭,スクールソーシャルワーカーをはじめ,子どもに関わる方に,『学校で知っておきたい精神医学ハンドブック』と併せて活用していただきたい。
  • もっと知りたい解離性障害 解離性同一性障害の心理療法
    5.0
    かつては「多重人格障害」と呼ばれた病は,誤解を招く用語であるとして現在の世界的な診断基準では診断名として「解離性同一性障害」(略称:DID)と呼ばれていますが,その性質からいまだに非常に多くの誤解を持たれがちであると言えるでしょう。本書は,解離性同一性障害の豊富な臨床経験をもつ著者らが,当事者やご家族のために,主人格や人格交代などの専門用語を使いながらも,事例を交え,時には脳のメカニズムにも触れながらわかりやすく解説しています。解離性障害の患者さんにこれから出会う方々や,これからどのように治療していこうかと思案されている治療者の方々にも役に立つでしょう。
  • ポリヴェーガル理論への誘い
    5.0
    1巻2,640円 (税込)
    本書は、ポリヴェーガル理論の、わが国の第一人者の著者による第二弾。軽快な筆致でわかりやすくポリヴェーガル・ワールドのエッセンスを紹介する。生物が社会性を備えるにいたる過程を私たちの身体に刻みこまれた神経と器官の億年単位の歴史からひもとく。他に例をみない精確な描写によって読者は知らず知らず現代のトラウマ臨床の課題へと導かれていく。新たな自律神経システム論から導き出された著者ならではの洞察は、専門家ばかりでなく当事者や多くの人に「トラウマの時代」を生き抜く知恵を与える。
  • モヤっとを上手に活かす多職種連携 医療事例から紐解くレシピ集
    -
    医療現場での専門職間の連携において,誤解,すれ違い,見解の違いが生じることは日常茶飯事かもしれません。「それならそうと言ってくれれば…」と「モヤっと」することなどよくありそうです。そして,そんなモヤっとが,やがて対立から紛争にまで発展してしまうことだってありえます。本書は,こうした「モヤっと」を正しく扱い,対立に発展させず,よりよい連携を築くためのきっかけにする方策を事例とともに示したレシピ集です。
  • 外傷性ひきこもり 日本的な複雑性PTSDへの支援と治療
    -
    1巻2,640円 (税込)
    ひきこもり当事者の育ちについて聴取を重ねた著者が、「親の不適切なしつけによる発達性トラウマから複雑性PTSDが生じ、一部の人がひきこもりに移行する」という仮説を展開する。トラウマの基礎知識に始まり、親の不適切なしつけにみられる意外な側面、ひきこもりのなりやすさ、ひきこもりの人への関わり方や専門的治療を外傷性の視点から解説した21世紀の日本人論。ひきこもり中の人、家族、支援者など、ひきこもりに関わるすべての人に。
  • 認知療法・認知行動療法カウンセリング 初級ワークショップ
    4.4
    1巻2,640円 (税込)
    かねてより大好評の著者主催のワークショップを完全収録。認知行動療法の基本をしっかり身につけるのに最適。認知行動療法の基本モデルの分かりやすい説明、アセスメントシート活用の紹介、実際のセッションの進め方の解説、参加者を交えた実践的ロールプレイなど、これから認知行動療法を学ぶ人たち、臨床で実践したいという専門家にとってたいへん参考になる教材である。DVD版では本書の基になったワークショップを完全収録。
  • 病気じゃないからほっといて
    -
    「私は病気ではない!」と治療をこばむ統合失調症をもつ人に、どうすれば治療を受け入れてもらえるのか。その答えが新たなコミュニケーション技法LEAPである。LEAPとは、Listen(傾聴)、Empathy(共感)、Agree(一致)、Partnership(協力関係)の頭字語である。治療をこばむ人の話を傾聴し、共感を示し、同意し一致点を見つけ、協力関係をつくることで、治療を受け入れてもらえるようになる。本書は、LEAPの用い方を詳しく解説する。LEAPにより、治療を拒否する人も、必要な治療や援助を受け入れ、その人なりの人生の目標に向かって歩むことが可能になる。本書の初版は、2000年に米国で出版され、2004年に日本語訳が出版された(『私は病気ではない』星和書店刊)。本書は、初版の内容を大幅に充実させた10周年改訂版の翻訳である。重度の精神疾患をもった人への我が国における治療と支援の取り組みが充実し、再入院が減少し、ご本人やご家族の目標達成に役立つことを願って本書が翻訳出版された。
  • てんかん診療ガイドブック 日本総合病院精神医学会治療指針10
    -
    患者の日常生活に大きな影響を与えるてんかんに対して、統一されたアプローチをとるための参考資料となる一冊。「A:てんかんの鑑別診断を担当する」「B:てんかんの『発作』の治療を担当する」「C:てんかんの『併存精神症状』の治療を担当する」「D:てんかんの『社会的サポート』を担当する」の構成で、総合病院精神科に期待される役割を詳細に解説。 包括的な治療や支援を実践するための道しるべとなる必読の書。
  • わかりやすい「解離性障害」入門
    3.8
    交代人格(多重人格)、自分が誰だかわからなくなる健忘、現実感覚の喪失と自傷など、多彩な症状を呈する解離性障害は、近年急速に注目を集めている。本書は、数多くの事例をもとに、症状の現われ方からその理解の仕方、治療法までを幅広く解説する。解離をめぐるトピックスや最先端の治療スタイルについて紹介したコラムなど、幅広い視点から「解離性障害」にスポットを当てる。患者さんとそのご家族だけでなく、治療に関わるスタッフと専門家、すべての臨床家にも読んで欲しい一冊。
  • 精神障害者雇用のABC
    -
    精神障害者の雇用に取り組む企業の経営者や採用に携わる人事関係者、同僚として精神障害者と一緒に働くすべての人たちに向けて、企業と精神障害者の双方に利益のある働き方を提案する一冊。精神障害者雇用を成功に導く人材戦略や様々な精神疾患の特徴、雇用に関する法律・制度・合理的配慮、支援者の活用方法などを、支援者や採用担当者が実体験をもとに解説。精神障害を正しく理解し、企業と精神障害者が二人三脚で働くための方策を示す。
  • 月経前不快気分障害(PMDD) EvidenceとExperience
    -
    1巻2,530円 (税込)
    DSM-5において、抑うつ障害群の下位診断名として独立した疾患となった月経前不快気分障害(PMDD)。欧米ではありふれた疾患という認識があるが、わが国ではPMDDを診たことがないという精神科医も少なからずいる。 本書は、PMDDの基礎知識―歴史・疫学・原因(仮説)など―、診断、鑑別診断、治療、何科が診るべきか、などについて治療ガイドラインの作成にも関与してきた著者が、エビデンスと臨床経験を交え、明快に解説する。 PMDDを、PMS(月経前症候群)や精神疾患の月経前の悪化ときちんと鑑別し、適切な治療を行うために必携の1冊。
  • メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服 心を見わたす心と自他境界の感覚をはぐくむアプローチ
    4.9
    MBT(メンタライゼーションに基づいた治療)をやさしく学ぶ! 外傷的育ちとは、子どものころに身体的、心理的、性的な虐待を受けた体験、心や脳にダメージを与えるような養育体験とその影響を意味する。 本書では著者の豊富な臨床経験に基づき、いわゆる毒親、虐待などの外傷的育ちから生じる種々の心理・行動特徴について幅広く解説。適切なミラーリングと分離、メンタライズ力の成長を軸に、患者に安心感を与え心の成長を促す治療や支援方法を紹介する。 境界性パーソナリティ障害に対して効果が実証されていて、近年注目を集めているMBT(メンタライゼーションに基づいた治療)を平易に学べるよう構成された入門書。
  • ADHDタイプの大人のための時間管理プログラム:スタッフマニュアル
    -
    本書は『ADHDタイプの大人のための時間管理ワークブック』を使ってグループセラピーを実施したい方のためのガイドブックです。ワークブックと合わせて,本書を手引書として使うことにより,質の高いグループ運営がめざせます。「ADHDタイプの大人のための時間管理プログラム」は, ADHDをもつ人やその傾向のある人が,上手に時間管理ができるようになる方法を学ぶためのものです。本書では,各セッションにおける目標,進行例,つまずきがちな点と対処法 Q&Aをまとめました。全8回のセッションはワークブックの各章に対応していて参照しやすく,スタッフが知りたい情報がこまやかに解説されています。
  • 働く人のための時間管理ワークブック
    -
    働く人にとって時間管理は必須です。時間管理のスキルを身につけることは,心にゆとりある充実した生活を送ることにもつながります。このワークブックに取り組むことで,時間管理にまつわる多様なスキルを身につけることができます。「複数の仕事を同時進行できない」「苦手な仕事を先延ばししてしまう」「仕事が溜まって締め切りに間に合わない」といった問題を感じている方「,在宅ワークで自己管理したい」「上手にスケジュール管理をしたい」という方など,より効率的に快適に仕事をしたいというどんな方にも適しています。 個人で取り組みたい方にはもちろん,就労支援や復職支援のプログラムとしてグループで活用していただくのにもおすすめの一冊です。
  • 大空への夢 日本で初めて、自ら操縦するジェット機で世界一周旅行に挑戦
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ジェット機の免許を取り、ジェット機を買い、著者自ら操縦して世界の空を飛び回った、感動に満ちた大冒険。極寒の国から常夏の国へひとっ飛び。世界各地の訪問記も旅行ガイドなどよりはるかに面白い。 カナダから飛び立ち、ヨーロッパ、中東、インド、東南アジアと20か国以上を飛び歩く。 本書は、まるで自分がジェット機を操縦しているかのような錯覚を読者に与える痛快な実話である。さあ、エンジンを始動し、世界の空へ旅立とう!!
  • 日常診療における成人発達障害の支援:10分間で何ができるか
    4.0
    経験豊富な臨床家が,有効な短時間診療のエッセンスを紹介する『10分間シリーズ』。第3弾は成人発達障害の診療と支援を取り上げ,18名の専門家が臨床経験から導き出した様々な工夫を教えてくれる。日常診療で患者さんにどのような態度で接し,何に着目し,どのように支援していけばよいのか。信頼関係の築き方や生活上の困り事をあぶり出す問診法,診断名の告知の仕方などを詳述。成人発達障害の診断と支援の勘どころがよくわかる一冊。
  • 摂食障害入院治療 超低体重と多様性
    -
    摂食障害の治療には確立されたプロトコールは存在せず治療が行き詰まるケースも多い。本書では、摂食障害の治療経験の豊富な執筆陣が23の症例を提示。神経性やせ症や回避・制限性食物摂取症など、多様な摂食障害症例を通して、個々の特性に合わせた対処法を学べる。ベストの結果が得られた症例だけでなく、治療に難渋した症例を主に紹介した。マニュアル本では得られない対応策が詰まった摂食障害症例の集大成。
  • うつ病診療における精神療法:10分間で何ができるか
    -
    1巻2,420円 (税込)
    『日常診療における精神療法:10分間で何ができるか』に続く「10分間シリーズ」第2弾。本書では,うつ病と持続性抑うつ障害に対象を絞り,短い時間でも実践できる精神療法的アプローチについて解説。 豊富な知識と経験を持つ執筆陣が,普段の挨拶や態度,患者の心に響く伝え方,投薬に添える言葉,日常生活に対する助言など,日常診療で行える様々な工夫をまとめている。 多様化・難治化するうつ病治療のヒントを得られる一冊。
  • 日常診療における精神療法:10分間で何ができるか
    3.0
    1巻2,420円 (税込)
    ― 限られた時間を有効に活かす精神療法的アプローチ ― 一般的な精神科の外来診療においては、1人当たりの患者に費やす時間は、数分から長くても20分ほど、平均すると10分程度に過ぎないのではないだろうか。このような時間的制約がある中でも、優れた臨床家は患者の回復を促す技法を自然と身につけている。例えばそれは挨拶や態度であるかもしれないし、投薬に添える言葉かもしれない。本書では、主だった精神疾患ごとに、限られた時間でも行える精神療法的アプローチを示す。
  • 精神鑑定への誘い 精神鑑定を行う人のために、精神鑑定を学びたい人のために
    3.0
    1巻2,420円 (税込)
    精神鑑定は他人事だと思っている精神科医に、ある日、依頼の電話がかかってくるかもしれない。 精神鑑定が行われる件数は、毎年増加し続けているため、これまで精神鑑定に携わってこなかった医師たちにも精神鑑定の依頼が来る時代になってきた。 本書には、精神鑑定の依頼の受け方から鑑定面接の仕方、鑑定書の書き方まで、精神鑑定を行うための必要十分な知識が分かりやすく解説されている。また、内容も面白く、やさしい記述で、精神鑑定がどのようなものであるかを小説を読むかのように楽しく理解することが出来る。精神鑑定をこれから行う医師にとっても、心理士やPSWなど精神鑑定に携わる方にとっても極めて役立つ心強いガイドブックである。一般の方にとっても、裁判員に選ばれる可能性のある現在、精神鑑定を易しく理解できる最適の書である。

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  • 開かれている病棟
    -
    1巻2,392円 (税込)
    一人の精神科医と十人余の看護者が閉鎖病棟のない全開放病棟だけの精神病院「三枚橋病院」を建てて十年。現在に至るすべての歩みを本書に紹介。本書の感動を一人でも多くの読者へ!
  • 静脈血栓塞栓症予防指針[改訂第2版] 日本総合病院精神医学会治療指針2
    -
    精神科医療における静脈血栓塞栓症の解説と予防法を網羅する本指針の第2版では、エキスパート・コンセンサスによる指針にとどまらず、国内外の臨床研究を抽出して注意すべきリスクの再検討を行い、またアンケートにより全国総合病院における予防とその実態を把握した。各医療機関が自らの実情に合わせて、予防プロトコールをより使いやすく、有効なものへとアップデートするために参考にできる最もふさわしい最新のガイドライン。
  • アダルトチャイルド物語
    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    親のアルコール依存やギャンブル依存、子ども虐待などの機能不全家庭で育ったアダルトチャイルドのために、心の傷の癒し方や立ち直りの方法を物語を交えてわかりやすく述べる。
  • 精神科における予診・初診・初期治療
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    外来診察用手引きとして多くの人に読まれてきた名著が、大幅に加筆訂正され復刊。著者流の診察における配慮やコツが、具体的に平易な言葉で述べられている。「客観的」手法が優勢である今日、それに偏らず、診察で人間の全体をとらえ、治療に繋ぐ作法をわかりやすく説いてくれる類のない書。
  • 統合失調症治療イラストレイテッド
    -
    1巻2,200円 (税込)
    統合失調症の当事者や家族、治療に関わる多職種のスタッフに向けて、疾患の情報をわかりやすく、短時間で伝えるための1冊。千葉大学精神医学教室で蓄積された経験・知識をまとめ、実際に使用している情報提供ツールや最新の知見を余さず紹介。当事者にわかりやすく情報を提供するために、多職種のスタッフと共通の認識を持つために必読の書。統合失調症の治療に向き合い、悩む人たちに、「これで治療がうまくいく」という解決策を示す。当事者やご家族にとっても納得の1冊。
  • 過食症短期入院治療プログラム 精神科のスキルを生かして摂食障害治療に取り組もう
    -
    4週間で行う過食症の入院治療プログラムを紹介。患者の自助努力を援助する「ガイデッドセルフヘルプ」の理論をはじめ、患者自身が症状を記録するワークブックの指導や、心理教育による効果的な治療内容を詳細に解説。精神科医だけでなく、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士、管理栄養士などがチームでかかわるプログラムであるため、多職種に役立つ情報が満載。

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