作品一覧

  • 精神科医という仕事 日常臨床の精神療法
    5.0
    1巻2,772円 (税込)
    筆者は,子どもから大人まで診るベテラン精神科医として知られる。その四十年以上にわたる臨床経験から,クライエントの生活を支援するための支持的な面接を中心に,本書には「筆者の考える精神療法の基本」が述べられている。 筆者は支持的精神療法について,「その人の生き方・考え方を変えようとするのではなく,『今,一生懸命に生きている,その人を支える』もの」であると述べる。そして,経験に基づいた面接の定石から,日常臨床で遭遇するピットフォール;落とし穴,思わぬ危険,さらに精神科臨床では不可欠な,クライエントの症状の把握から病名・診断の過程,薬や環境調整の考え方まで,日常臨床に応用可能な精神科医としてのtipが全編で語られる。

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  • ぼくらの心に灯ともるとき
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    舞台は、瀬戸内の小さな街のジャズバー。さまざまな事情で孤立したり、行き詰まったりしている人たちが入れ替わり、マスター相手に自分語りを始める。なかには、まったく話さない人もいたが、やがて……。思春期・青年期精神医療で著名な精神科医・青木省三による初の小説。人と人とのふれ合いやぬくもり、絆への希望を生み出してくれる、素朴な祈りのような作品。
  • 思春期の心の臨床[第三版] 日常診療における精神療法
    -
    1巻4,158円 (税込)
    著者は,時代とともに変容する家族,学校,社会を視野に入れながら,時を経ても変わらざる子どもや若者の心性に寄り添ってきた。本書には「思春期臨床は,クライエントの現実の〈人生の質・生活の質〉を向上させるものでなければならない」との思いが貫かれ,児童・思春期臨床四十余年の臨床経験が凝縮されている。  今回の第三版では,従来の章の加筆修正に加えて,発達障害やトラウマ,チーム・アプローチや薬物療法などの10章を新たに追加,大幅な改訂増補となった。クライエント一人ひとりの個別性を尊重し,次につなげる道筋が見えてくる,心理療法面接に関する臨床的知見の宝庫といえよう。

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  • 発達障害の精神病理 II
    -
    1巻3,740円 (税込)
    発達障害の概念は、精神医学のパラダイムを覆すほどの影響をもたらし、発達障害や、特に自閉症スペクトラム障害(ASD)に関する研究は、精神病理学の中でも大きな柱をなす重要な領域となっている。臨床知を集積し、発達障害の本質を見極めるという問題意識のもと総勢17人の専門家が集い、相互討論ワークショップを行った。本書には、そこでの徹底した議論を踏まえ書き下ろされた9編の論考が収められている。単にひとつの疾患概念の出現ということを超え、精神医学のパラダイムに深甚な影響をもたらした「発達障害」の精神世界を探究する。
  • ぼくらの中の「トラウマ」 ──いたみを癒すということ
    3.7
    1巻880円 (税込)
    どんな人にもトラウマはある。まずはそのいたみを自覚し、こじらせないことが肝要だ。明日も無事に生き延びるため、トラウマのメカニズムやいたみに向き合いながら和らげる術を豊富な事例から紹介する。
  • ぼくらの中の発達障害
    4.4
    1巻880円 (税込)
    人とのやり取りが苦手だったり、こだわりが強かったり、発達障害とは病気なのだろうか? その原因や特徴、対処法などをよく知れば、誰のうちにもそれらがあることに気づくだろう。
  • 心理療法の基本[完全版] 日常臨床のための提言
    -
    1巻3,410円 (税込)
    「本書には,読んではっと気づくという即効性もあるが,時間の中で熟成し自分がいくらか変わるという遅効性もある」(青木) 「心理療法に「天性」などということは殆ど関係なく、この道を志し、歩み入ったならば、自分の中の知見(これはただの暗記でなく、自分の経験と知識に照合し、自分の中を潜らせて、自分のものとして納得し、使いこなせるものになっている)を豊かにするべく不断に努め、安易に自分の生の感情に自分を委ねるのではなく、考える、その結果生じる感情を大切にする、という態度を磨いていくことが求められていると思われるのです。」(村瀬) 初級者からベテランまで,治療者のセンス・資質・心理療法に求められる基本的条件を二人の卓越した臨床家が論じる。「村瀬嘉代子の心理療法」を読み解くための最適な副読本であり,心理療法家をめざすすべての人に。

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  • 精神科医という仕事 日常臨床の精神療法

    Posted by ブクログ

    【目次】

    序にかえて――「こんなふうに考えてみたらどうだろうか」

     第一部 精神科面接の基礎になること
    支持的な面接のピットフォール
    精神科医として自戒していること
    貧困と孤立とこころの臨床
    思春期・青年期を診る精神科医としての私の課題と難題
    社会の中に生きる,「自閉症」のある人たち
    小児期の発達障害支援の原則
    就労支援という精神療法

     第二部 大人の発達障害としてのトラウマの臨床
    大人の発達障害と精神療法,そして森田療法
    精神病状態を反応性という視点から考えてみたらどうだろうか――統合失調症と自閉スペクトラム症
    大人のトラウマの臨床から見えてくるもの
    精神科臨床における大人の愛着障害

    0
    2024年05月04日
  • 精神科医という仕事 日常臨床の精神療法

    Posted by ブクログ

    青木先生の書くものは、読むことがそのまま読む者を癒しながら、他者を癒やすための道を示す。
    直接お話をする機会を頂いたこともあるが、常に謙虚で、柔らかな雰囲気でありながら、しかも揺るぎのない人格の芯も感じさせる稀有な精神科医である。

    0
    2024年01月21日
  • ぼくらの中の発達障害

    Posted by ブクログ

    発達障害であっても、そうでなくても、人とのかかわりの中で大切なことを気づかされたというか、そうだよね、と改めて思い出させてもらえた。
    どんな相手であれ相手を尊重し、理解しようと誠実に向き合うことができたら、より良い関係を作ることができるのにな。
    これは、障害あるなしに関わらずなかなか難しい。

    発達障害の特徴のマイナスである部分が、状況によっては全く逆の作用をもたらすという文章にハッとした。
    コミュニケーション能力のみに惑わされず、その人の持つ本質を感じることができる人になりたい。

    0
    2020年08月07日
  • ぼくらの中の発達障害

    購入済み

    素人が発達障害と断定する愚かさ

    近々著者の講演会に参加するため、予習のために読みました。
    最近理解不能な行動をするひと達の事を、安易に発達障害と表現する事が増えてきているように思います。
    著者は長年発達障害の患者さんに向き合ってきました。
    不器用で懸命に努力しながらも、現代社会に上手く溶け込めないひと達を、自分達より劣ると決めつけるのではなく、医者として温かく見守り支援します。
    時にはその純粋さを、定型発達の人々より気高いとさえ表現しています。
    家族が発達障害の私としては、その一文に涙せずにはいられませんでした。

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    2018年10月18日
  • ぼくらの中の発達障害

    Posted by ブクログ

    久々のこういう関連の本での良書だと思いました。
    私の息子は「広汎性発達障害」と言われています。
    でも親バカですが、とても素直でかしこく、やさしく
    人の痛みもわかっている気がするような、とてもいい
    子どもです。
    この本は、自閉症や発達障害の人の立場で書かれてあって
    とても参考になると思います。
    本人にもぜひ読んでもらいたいと思います。
    この本にも書かれてある通り、連続性(誰もが程度の差はあっても同様の悩みや感覚を持っている)と異質さ(その特性で生きづらくなった時はどうしようもなく深い痛手になること)の双方を持っている特性だと思います。自分にも”社会性の障害””コミュニケーションの障害””こだわり

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    2015年09月04日

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