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舞台は、瀬戸内の小さな街のジャズバー。さまざまな事情で孤立したり、行き詰まったりしている人たちが入れ替わり、マスター相手に自分語りを始める。なかには、まったく話さない人もいたが、やがて……。思春期・青年期精神医療で著名な精神科医・青木省三による初の小説。人と人とのふれ合いやぬくもり、絆への希望を生み出してくれる、素朴な祈りのような作品。
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Posted by ブクログ
不安定な頃を脱したひとりの女性から教えてもらった一冊です。 仕事を通して出会ってきた人たちの顔や背景が浮かんでくるお話でした。 生きにくさの背景は様々ですが自分が持つ特性や育った環境が複雑に絡み合って苦しい状況の中で過ごしてきた人たち。でも、暮らす街の中での繋がり、人との出会い、関わりによってその人...続きを読むにとっての生き方や生きやすい居場所を見つけていく。 人と人との繋がりは、安らぎや癒しにもなる。また、その反対もしかり。 そんなことを思いました。 そう言った揺らぎのなかであってもその人にあった居場所があることでバランスを取ってその人らしく生きていけるのではないかなと思いました。 生きにくさを抱えたマスターが商うジャズバーはそんな人たちの居場所になっている。 街の中にひっそりとある木の扉を私も開けてみたくなりました。
仕事がら、病んでいると言われている人たちと関わることが多いですが、たしかに、病んでいるのは、彼らなのか、私なのか、はたまた、社会なのかわからなくなることがあります。それを改めて考えさせてくれました。
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青木省三
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