名称未設定さんのレビュー一覧

ミリタリ関係の知識に疎いので、空母艦内の描写が興味深かった（まさか土産物屋まであるとは）。
雪花の新ヒステリアモードはそう来たかという感じ。

「クロクロクロック」と「少女妄想中。」の後日談。
前者については未読だが、特に問題なく楽しめた。
大切な人を想うことによって自分が今生きている立ち位置を確かめるお話。
この著者ならではの柔らかくナイーブな文体に浸れる。

物語の動きが遅く、前半は若干退屈と言えないこともない。
だが才能や努力、能力と平等といったテーマが、「魔法」という現実には存在しない力によって考察されることによって、逆説的に現実世界を照射しており、興味深く読めるものとなっている。
「考えることを止めたとき、
　人は、自らの意思を放棄する。」
は至言。

薄いし浅い。
ヒロインのセリフに「おままごとをしてるよう」「自分はまがいもの」といった感じのものがあるが、まさにこの作品を言い表している。
イラストは悪くない。

アイデンティティの確立と自己肯定感というのはきっと表裏一体の関係にあるのだろう。
そして正しい自己肯定は自己の未熟や過ちを見据えた先にこそある。
その有無がスバルと暴食達との違い。
塔の各所で繰り広げられるバトルは読み応えがあった。

史実なのか伝説なのか怪しい名刀についてのよもやま話より、刀自体の技術史、武器としての技法史的な部分が面白かったので、そっちの分量をもっと多くしてほしかった。
合戦における日本刀の有用性（致死率）が石つぶてにすら劣っていたというのはちょっと驚き。

アニメを見てストーリーは分っているので、細かい部分がよりいっそう楽しめた。
特に七草会長のいい性格っぷりと、あーちゃん書紀のいじられっぷりが良かった。

進展しないままダラダラしつつも楽しく愉快で微笑ましいハーレム生活が続くかと思いきや、ジオルドがなかなか思い切った攻めに出てきたのは意外だった。
次の展開が楽しみ。

双子の誕生祝いの話、基本ドタバタコメディではあるが、自己中なまでに大切な人のことを想う、というこの作品のキャラの行動原理がよく表れている。
オメガの話はぜひ続きが読みたい。

どうせ仮想の感覚なんだから別の仮想の感覚で上書きしてしまえばいいという解決策はいかにもVR世界らしくて面白い。

間接キス的なものをして意識し合う描写が良い感じ。
二ノ曲先輩は純情なのか気が多いのか。
触手が出てくるといよいよ本領発揮かとつい期待してしまう。

そろそろまとめにかかっている感じ。
動機はともかく、おばちゃんの言ってることはそんなに間違ってないと思う。
いくら頭使ったって幼稚園児があんな高度なことは言えないだろう。亜人なみにありえない。
オーバーサイズの服を来た佐藤先生が可愛かった。

興味深くはあるのだが、プロデューサーってこんな仕事という説明文になっている感が無きにしもあらず。
日帰り旅行をするくだりは、ストーリーには絡まないものの、感傷的な気分がにじみ出ていて悪くなかった。

感動した

１１歳になりましたのコマの姫ちゃんが最高に可愛い。
内容の面白さもさることながら、やはりこの漫画の最大の魅力は姫ちゃんが可愛く描かれていたことだったと思う。
アニメED曲のフレーズを引用した演出は泣けた。

鈍さと勘違いというラブコメ主人公らしい武器を存分に振るって周囲を振り回し魅了するカタリナに読者もまた魅了されること請け合い。

他陣営のキャラもそれぞれに魅力的だしサイドストーリーは興味深いが（特にアナと襟ドナの出会いとか）、やはりスバル陣営の話が一番読んでいて楽しい。

鬼作

「たとえぼくたちの青春ラブコメがまちがっていたとしても、」どれだけ間違おうと決して前に戻ってやり直すことができない一回限りの現実の生において、読み返しさえすれば何度でも同じ場所に戻れる虚構作品の意義とは何なのかを問う、心に重く響く傑作。ラノベ作家多しといえど、こんな短編を書き得るのは著者ぐらいだろう。
葉山が迷走する話もわりと好き。
４冊のアンソロシリーズでは今巻が全体的に一番レベルが高かったと思う。

アニメ同様面白い。

ヒロインであるカタリナのすっとぼけっぷりが楽しくも愛らしい。
ハーレム物が面白くなるか否かは主人公の魅力によるところが大きいが、その点でこの作品は文句なし。