あらすじ
僕、橋場恭也。大中芸術大学、映像学科の2回生。かつては十年後の世界でゲームディレクターをしていたが、もう一度、人生を作り直すチャンスをもらい、憧れの芸大に進学。課題制作に追われながらも日々が楽しかった。そして二年が経ち、いずれプラチナ世代と呼ばれるであろう皆が頭角を現し始め、僕は立ち止まる。どうやら、改めて自分自身を、これからのことを考える時が来たみたいだ。加納先生の提案を受けて、僕はとあるゲーム会社でバイトを始めることに。自分にしかできない“何か”を見つけるための第一歩を踏み出した――。いま何かを頑張っているあなたの為にある青春作り直しストーリー、それぞれの岐路に立つ第8巻。【電子限定!書き下ろし特典つき】
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制作進行という仕事について、皆さんは知っていますか?
キャラクターデザインやシナリオといったいわゆる花形とは違う、人と人との関わり合いを含む多くの能力が求められる仕事、だけどいなければ仕事が進まない、絶対に必要なクリエイティブの職業。それが制作進行です。
「ぼくたちのリメイク」という作品は、その制作進行を担うことになる主人公がいます。
主人公、橋場恭也はゲーム会社勤務でしたが、その会社が大変なことになり、実家に帰ります。しかし、あるとき目が覚めると時代は10年前。大学に入る前に戻っていました。
大学では、なんと元いた時代に素晴らしい活躍を残していたクリエイターたちが同級生として眼の前に現れます…!
素晴らしいクリエイターになるはずの同級生を試行錯誤しながら導いていく主人公。調整に調整を重ね苦しみながらも進めていく姿には、読んでいる皆さんにも伝わるものがきっとあります。ぜひ読んで共感してください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
3回生になり、それぞれが自分の選んだ道を歩み始める時期。みんなでものを作る機会が減ることから、みんなの出番が減ってきているのが少し寂しい。
その中で
・学びたければ人に教える。
・人と人が関わり合うのに、どちらかしかメリットがないなんてことはない。程度の差はあれどちらも得るものはある。
・教えるということは、教えられるくらい知識がある。
といった言葉は印象に残った
Posted by ブクログ
8巻なので基本構造は割愛。
主人公に焦点を当ててのサブタイトルが「橋場恭也」。
将来を見据えて行動を開始する主人公の話ではあるが、そこに焦点を当ててしまったが故に、物語が伝わりにくくなっている印象があった。
誰かを支えて、共に考えることで物語が浮き上がり、作品が締まり、プロデュースの仕事が分かって話が面白かった気がする。
色々問題は抱えるが、その問題は物語の主軸に来ず…。
そして主人公自身に課せられた問題も、話の軸には来ないで…。
そういうぼやけた感じの仕事がプロデューサなのかもしれないが。
興味深くはあるのだが、プロデューサーってこんな仕事という説明文になっている感が無きにしもあらず。
日帰り旅行をするくだりは、ストーリーには絡まないものの、感傷的な気分がにじみ出ていて悪くなかった。