あらすじ
「福岡に――いっしょに来てくれん?」体調を崩し倒れてしまったシノアキの付き添いとして福岡の実家へと向かった僕、橋場恭也。彼女が生まれ育った故郷を見て、家族と触れ合い、知らなかった一面を少しずつ知っていく。夜、連れてこられたのは彼女の亡くなったお母さんのアトリエだった。絵を描くことに向き合ってきたシノアキと家族との本当の関係性を知った僕は、一つの決断を下すことに――。大芸大では貫之、ナナコ、河瀬川、九路田、皆が一人一人で夢を追っていくなかシノアキを追い続けてきた斎川はとある異変に気付き……。青春作り直しストーリー、失ってしまったものを取り戻すための第9巻。【電子限定!書き下ろし特典つき】
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制作進行という仕事について、皆さんは知っていますか?
キャラクターデザインやシナリオといったいわゆる花形とは違う、人と人との関わり合いを含む多くの能力が求められる仕事、だけどいなければ仕事が進まない、絶対に必要なクリエイティブの職業。それが制作進行です。
「ぼくたちのリメイク」という作品は、その制作進行を担うことになる主人公がいます。
主人公、橋場恭也はゲーム会社勤務でしたが、その会社が大変なことになり、実家に帰ります。しかし、あるとき目が覚めると時代は10年前。大学に入る前に戻っていました。
大学では、なんと元いた時代に素晴らしい活躍を残していたクリエイターたちが同級生として眼の前に現れます…!
素晴らしいクリエイターになるはずの同級生を試行錯誤しながら導いていく主人公。調整に調整を重ね苦しみながらも進めていく姿には、読んでいる皆さんにも伝わるものがきっとあります。ぜひ読んで共感してください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
安定だけど凡庸を取るか、自分の全てを捧げて大成功を取るか。
通常の企業のサラリーマンと違って、クリエイターというのは、仕事をマニュアル化してしまうと質が下がり、その人らしさがなくなってしまう。
やはり労働環境とクオリティーは両立できないのか。
過労を防ぎたいという茉平さんの思想も痛いほどわかる。
Posted by ブクログ
物語もラストに向かって走り始めたのかなと思わせる展開でした。
それぞれが自分と向き合い、己の道を突き進んでいく、これが青春とも言えるのでしょうかね︎︎︎︎☺︎
面白いから一気読み
アニメの続きが知りたくて我慢できずに小説を購入。勿論、ガチャを活用してです。なんだろうか頁を捲る度に面白味が増して、気付けばタイトル通りに最新刊までを一気読みです。
最新刊まで読破すると橋場にはこのヒロインと結ばれないかなと作品作りまでの過程以外も楽しめます。買って損はないと思います。
シノアキの問題をどうやって解決するんだろうと興味深く読み進めていたら、結局は「命を削って頑張るしかない。それがクリエイター」みたいな半ば思考放棄みたいな落ちなのは残念だったが、それを受けて描かれた恭也の覚悟的な部分はわりと良かった。