あらすじ
大学を去った貫之を取り戻すために僕、橋場恭也はナナコと共に貫之の実家がある川越へと向かうことに。足跡を辿ってどうにか貫之と再会することはできたがそう簡単に行くはずもなく……。一方、大阪では学園祭の出し物を相談している美術研究会の一同。新たに仲間に加わった斎川の提案によりコスプレ喫茶をすることになったがなぜか成り行きで河瀬川も巻き込まれて!? 川越と大阪、二つの舞台で繰り広げられる動画制作課題の行く末は――。いま何かを頑張っているあなたの為にある青春作り直しストーリー、再生と変化の第6弾! 「僕たちに必要なもの。それは――物語だ」【電子特典!書き下ろし短編付き】
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制作進行という仕事について、皆さんは知っていますか?
キャラクターデザインやシナリオといったいわゆる花形とは違う、人と人との関わり合いを含む多くの能力が求められる仕事、だけどいなければ仕事が進まない、絶対に必要なクリエイティブの職業。それが制作進行です。
「ぼくたちのリメイク」という作品は、その制作進行を担うことになる主人公がいます。
主人公、橋場恭也はゲーム会社勤務でしたが、その会社が大変なことになり、実家に帰ります。しかし、あるとき目が覚めると時代は10年前。大学に入る前に戻っていました。
大学では、なんと元いた時代に素晴らしい活躍を残していたクリエイターたちが同級生として眼の前に現れます…!
素晴らしいクリエイターになるはずの同級生を試行錯誤しながら導いていく主人公。調整に調整を重ね苦しみながらも進めていく姿には、読んでいる皆さんにも伝わるものがきっとあります。ぜひ読んで共感してください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
貫之が戻ってきてよかった。貫之が戻ってくることを見越しての1つ目の動画作品だったわけだから大きな賭けだったな。
動画作品もそうだけど、貫之父の過去のことも含め、恭也の何手も先を読んだ根回しの凄さには驚かされる。
ただ、「計算ができすぎる人間はどこかで大きく道を踏み外す」「人の過去や中身を探る行為はいずれ信頼を壊す」という言葉は深いなと思った。それだけ恭也がやっていることは常に破滅と隣り合わせということなんだろうな。
面白かった
厳しい父親だけど息子のことを大事に思っている事が伝わってくる感動的なストーリーでした。ツラユキ父が言っていた人の心に無遠慮に入ると、という不安な言葉が心配です。