ブックライブの書店員おすすめレビュー

書店員すず木のレビュー一覧

書店員すず木

年間読むマンガは2000冊以上!2005年より電子書籍サイトの仕事に携わる、この道10年以上のプロ書店員。
「面白いマンガを多くの人に読んで欲しい」をモットーに、オススメのマンガをご紹介します。
新作マンガを紹介する「月刊書店員すず木」特集を毎月更新中!
ブックライブ公式Xにマンガコンシェルジュとして降臨することも。

すべて のおすすめレビュー

  • この世に未練を残し地縛霊となってしまった死者に対し、国土から退去(成仏)してもらうように説得・交渉する部門、「国土交通省 幽冥推進課」。
    そこで働く事になった朝霧夕霞は、数々の地縛霊と出会い彼らが無念なく成仏できるよう邁進していきます。
    竹林七草さんによる小説『国土交通省国土政策局幽冥推進課』のコミカライズ作品です。

    地縛霊というモチーフながらホラー的な怖さや陰鬱さはなく、
    コメディタッチでどんどん読み進めることができます。
    それでいてどの物語もラストには思わず涙してしまうのです…。
    私も電車の中にも関わらず涙をこぼしそうになりました。

    幼少の頃、仕事が忙しく自分を構ってくれない母を困らせようと毎日泣いていた息子。
    そんな彼も自分が親となり、当時の自分の態度が母を苦しめていた事に気付くのですが、母は意識不明の状態で謝罪の気持ちを伝えることができません。
    一方、生霊となり動けなくなってしまった母もまた忙しさにかまけて子供と向き合えなかったことを悔いており、双方の思いを知った朝霧は二人の後悔の念を取り除くために奔走します。
    ラストの親子の対話シーンは悲しくも温かく、胸に迫るものがあります。

    様々な理由により地縛霊となってしまった死者達。
    ひとりひとりに真摯に向き合いその人達のために尽くす朝霧を、是非応援してあげてください!!

    2022年07月20日
  • 平凡な中学生・若葉が曾祖母から相続した洋館で出会ったのは、「あかずきん」を名乗る謎の少女。
    彼女が言うには、曾祖母は描いた絵を具現化する力を持つ「書の魔導士」だという。
    若葉はその能力を受け継ぎ、魔獣「あかずきん」と共に魔女たちの戦いに巻き込まれてゆく…

    凶暴で獣のような「あかずきん」ですが、文句を言いながらも若葉の危機を救ったり、敵のために動いたり、そこかしこに優しさを感じさせるシーンがあり、幼い少女という姿でありながらもカッコよさを感じます!!
    そんな「あかずきん」に翻弄される若葉ですが、純粋に向き合う事で信頼関係を築こうとしており、魔導士と魔獣というバディ関係も見所です!!
    1巻では魔導士による具現化能力も魔獣も多種多様である事が解りつつありましたが、「あかずきん」の真の能力は未知数で、今後が気になるところ。

    こういうファンタジーマンガが読みたかった!と思える、アツい王道少年マンガ。
    この躍動感は、是非アニメ化して欲しいです…!!

    2022年07月20日
  • 文明が水没し氷河期を迎えた滅びかけている世界、人類は限られた環境でなんとか生き延びていた。
    ユキはダメ人間なりに、血の繋がりのない家族であるリッカと共に生きてゆくため働くことを決意した!!

    人類が滅びかけた世界って聞くと、終末系SFかと思いますよね?
    でも絵柄を見ると、ほのぼの作品とも思えますよね。
    読み進めていくと、どちらの予想もいい意味で裏切られます!

    どのキャラクターも自然体で、とにかく会話のテンポが秀逸。
    セリフやコマの「間」が独特で引き込まれます。
    滅びかけている世界でも悲壮感はなく、普通に日常を送っていく姿に
    そうだよね、当たり前って大事だよね…!と思わせられるのです。

    中でも一番心に響いたのが、「第4話 ビールが飲みたい」で、
    自分が最も苦手とする仕事の担当にされてしまった登場人物が
    「向いてないけど仕方ない 仕事だからやらないと」
    となんとか頑張ろうとするのに対し、同僚が発した
    「いい人やめてはいかがですか」
    「自分を犠牲にするのも長くは続きませんよ」
    というセリフ。心にグッサリきました…。
    都合がいい人間を演じることで円満に回る事もある。
    そして、都合のいい人間である事を辞めるのは、それ相応に勇気がいる。
    現代の我々の仕事や人間関係を考えさせられる話でした。

    ダメ人間でもいいじゃない!
    ごはんは1日3食おいしくいただきましょう!!

    2022年07月20日
  • 恋に仕事に婚活に…毎日一生懸命生きる29歳女子4人のリアルを描く!!

    不倫経験ありのバリキャリOL沙代、
    同棲中の彼と結婚に至れず「このままでいいのかな?」と思っている看護師美晴、
    高嶺の花であるため、自信もプライドも高い社長秘書 茜、
    自分に自信がなく流されやすい、セフレ体質の金融OL美和。

    各キャラクターごとに展開されてゆくのですが、
    どれもあるあるが散りばめられています。

    「私は普通の男でいいって言ってんのよ」
    このセリフは婚活女子ならば誰しも抱く思いだと思う。
    でも「普通」って一番難しい。

    それぞれのちょっとしたエピソードがグサグサ心にきます…
    女性ならこの4人のうち誰かには共感できるのではないでしょうか。

    あまりに心に刺さるので、婚活中の女性は心を強くもって読んでください!!

    2022年07月20日
  • 突然、父が通り魔に殺された。
    そんな父の葬式に現れた、愛人と噂されている風俗嬢。
    最初は財産狙いかと疑ってかかり、
    「同じ女として信じられない 穢らわしい」
    と吐き捨てた加奈だったが、ある事をキッカケに徐々に心を通わせてゆく。

    絵柄は独特であり、その可愛らしさからメルヘン作品のように思えますが人間の闇を描いており、かなりヘヴィーな内容となっています。

    他人が見ている姿は、その人のほんの僅かな一面でしかない…
    同じ人でも、見る角度が違えば全くの別の印象を持つ。
    この物語の根底にはそういった事がある。
    人間は真の意味では分かり合えないかもしれない。それでも、少しでもお互いの幸せを願い合えたら、自分自身も幸せになれるのかもしれません。

    次から次へと物語が展開してゆき、ラストの予想だにしない展開に衝撃がはしります!!
    是非、その衝撃を味わってみてください。

    2022年07月20日
  • 昨今、セックスレス夫婦や不倫の物語はよく見かけますが、アンハッピーな物語が多いですよね…。
    そういったドロドロ・アンハッピーな物語に疲れた方におすすめしたいのがこちら!
    リアルな夫婦の問題を描きながらも、どこか突き抜け過ぎていて笑える(笑うしかない?)物語です!!


    妻の過去の性体験を知り自分より経験豊富だったことに劣等感を抱き、それ以来EDに悩まされている高遠敦28才。
    夫との性生活が上手くいかない事を解消しようと、妻・優が考えた手段は、なんと「自分がペニ○ンを付けて夫の前立腺を攻める!」という事だった!

    見事に敦の局部は元気になったが、中々その先の「優を満足させる」までに至れない敦。
    性行為は男性側が女性を導くものだと思っていた敦にとって、自分が妻に責められる事で満足感を得られるという事は受け入れ難い現実であった。

    そんなある日、酔いつぶれた会社の後輩・加持を家に連れて帰った敦。
    酔いから覚めた加持は放置されていたペ○バンを発見してしまう。
    それだけに留まらず、「先輩の嫁」が加持が学生時代に色々な性体験を仕込んだ元カノだった事が発覚!!

    そんな事を露とも知らず、敦は優とのセックスに成功するものの自分が攻められない事に物足りなさを感じる事を加持に相談してしまう…。


    「怖かったものの、自分がEDだからせめて嫁のやりたいように…」
    と、優に攻められる事を受け入れた敦のけなげさに思わず胸を打たれるものの、
    次第に「嫌じゃない…」と快感に目覚めて開花していく敦の姿は、まるでメス堕ち。
    BL好きはグっとくるのではないでしょうか。

    また、プライド故に素直になれず
    「EDになった理由だって、今本当にして欲しいことだって、俺は言えないんだ」
    と悩む姿は、男性なら「わかる!!」と思うのではないでしょうか。

    敦から相談される加持も、裏を知りながらも何も知らないフリをして「おもしれ―!!」と火種を撒きまくるので、悪役のようであるのですが、
    自分が優に捨てられたという事を受け入れきれていない故だと思うと、なんだか憎めないんですよね。

    自分の黒歴史そのものである加持との再会によって、今の幸せが壊れるのではないかと気が気ではない優。
    この危機的状況をどう乗り越えるのか!?
    どのキャラクターも、本来の自分の一部を隠しながら生きており、その隠している部分とどう向き合うかがポイントになっています。


    なんと作者の松田環さんは今作が初の単行本なのだそうですが、
    話のテンポが良く、次から次への展開にひたすら翻弄されること間違いないです!!
    私、ラストの加持のセリフには「え!?ちょっと待って!?」と思わず声が出てしまいました。

    色々な要素を盛り込んだ作品ですので、女性でも男性でも楽しんでいただけるのではないでしょうか。
    この先どうなってしまうのか気になってしょうがない、波乱だらけの夫婦コメディ、是非読んでみてください。

    2022年07月20日
  • SFというと、ディストピアやサイバーパンクやスチームパンクを思い浮かべがちですが、この作品はそれらと一線を画しています。
    地上と宇宙を繋ぐ「東京軌道エレベーター」なるものが開発された世界で、エレベーターガール・伊奈と「東京軌道エレベーター」を訪れる人々の、優しい物語。

    この物語に出てくる人々は宇宙へ行くことよりも「東京軌道エレベーター」に乗る事が目的である事が多いのです。それほど、「東京軌道エレベーター」は魅力的という事なのだと思います。
    (もちろんそこは、エレベーターガールの伊奈さんあってこそ!!ですが。)

    己の業績を悔い罪に苛まされている老人や、宇宙人がいる事を信じている子供、テロと対峙する各国の要人など、訪れる人々はそれぞれ事情を抱えているのです。

    1話完結のオムニバス形式で進んでいきますが、中盤から干渉者の存在や多次元宇宙であることが明かされ、よりSF感が増してゆきます。

    個人的には、「東京軌道エレベーター」は片道どれくらいの時間乗っているものなのだろうか、長時間なら食堂などがあって宇宙食など食べる事ができるのだろうか?もしそうなら、グルメジャンルとしてもいけるのでは…などと妄想が膨らむばかり…


    SFであり、日常系であり、ヒューマンドラマであり、ミステリ要素もある今作、今後の展開が楽しみです。

    2022年07月20日
  • 同級生から絶望的なイジメを受けている主人公優馬。
    どんなイジメも「ハガキ職人として有名になり、放送作家になる」という夢に希望を抱き、受けて流してきた。

    しかしそんなある日、雨里 涼という救世主が現れた。


    彼は優馬をイジメる同級生に対し
    「次、俺の優馬に手ェ出したら殺すよ」
    と、撃退するのです。

    面白くないイジメる側。
    更にイジメる側には、人を痛めつけるのに躊躇しない西野というヤバい奴が…!!


    何故、雨里は優馬を助けてくれるのか…
    正義感が強い訳でも、哀れみでもなく、自分の身を危険に晒してまで優馬を助ける理由が全く解らない所に、えも言えぬ不気味さを感じます。

    読み進める程、イジメる側の西野と守る側の雨里のどちらがよりヤバイ奴なのかが解らなく…


    原作は『ドリィ キルキル』の蔵人幸明。漫画を担当しているのは、『今夜は月が綺麗ですが、とりあえず死ね』の榊原宗々という、最強タッグの今作。
    この二人ですから、更なる衝撃と恐怖の展開が待ち受けているに違いありません!!

    2022年07月20日
  • ダイエットは永遠のテーマですよね…。
    かく言う私も、万年ダイエッター。
    何故痩せないのか…。

    そう!食べているから!!

    では何故「痩せたい」と思いながらも食べてしまうのか。

    So!これ位は良いだろうとすぐ油断するから!!

    意志を強く持つってとても大切ですよね。
    よく「我慢するダイエットは続かない」と言われますが、そもそも我慢をしないでいたから今こうなってるんだよ!!と思うのです。
    そんな、痩せる方法は解ってる。でもダイエットを完遂する自信がない方にこそ、是非読んでいただきたい。

    幼少期から太っていた作者は、それ故に色々な事から目を反らし、太り続けた結果体重が100kgを超えるまでに…!!
    そんなある日、仲良くなった男友達から「痩せろ」と言われるのです。
    その男友達のセリフが凄い。
    「努力もしてない奴が努力する前からウジウジ言うな!!!」

    おっしゃる通りー!!!
    心臓にグサグサ突き刺さりました。

    更に、頑張ってもどうせ報われない!と言う作者に対し言ったセリフがこちら。

    「勝っている人間は何も辛くないのか?
    何も努力していないのか?
    勉強していないのか?」

    自分が恥ずかしくなりました。
    よし、ダイエット頑張ろう。

    作者もそうしてダイエットを始めるのですが、紹介されている運動や食事は自分でもできそう!と思えるものばかりです。
    更に、男友達のスパルタ指導を見ていると、「そうか!ここまでやらなければいけないんだ!今までここで諦めていたけど、それがいけなかったんだ!!」と自分に喝が入ります。

    しんどいながらもダイエットに励む作者でしたが、次第に男友達に対する恋心を自覚し始め…

    作者のダイエットと恋がどうなったかは、是非読んで確かめてみてください!!

    2022年07月20日
  • え?これ、本当にジャンプマンガなんですか!?

    主人公は正義感の欠片もなく、己の欲望に忠実なデンジ!!
    食パンにジャムを塗って食べるような普通の生活に憧れを抱くほどのド貧乏。

    そんなデンジはある日、弱った悪魔・ポチタを見つけ、助ける代わりに自分を助けるという契約を交わす。
    そのおかげでデビルハンターとしてなんとか生き繋いで来たデンジだったが、ある日罠にはまって殺されてしまう。
    その時だった。ポチタがデンジの心臓となりデンジを生き延びさせたのだ。

    胸から生える紐を引くと…体からがチェーンソーが生えた魔人に変身!!!
    その戦い方は、非人道的かつ、凄惨!!
    正に悪魔的!!

    こんなぶっ飛んだ主人公で本当に大丈夫!?と思いつつも、あまりに素直なデンジがたまらなく魅力的!!

    デンジは能力を買われ、軽い気持ちで公安デビルハンターとなったが、その生活を維持することはできるのか!?

    人間は、恵まれていても夢を見てしまうもの。
    デンジの更なる夢は叶うのか…?

    2022年07月20日
  • みんな私の中身なんか知りもしないし興味もないくせに。

    そんな空虚感を感じながらも、
    一週間に一回、彼女は誰かの「彼女」になる。
    そうして、都合のいい女を演じる。

    「幸せな家庭」を手にすることができなかった雪。
    将来に何の望みも抱けず、メイクで火傷の痕を消し、己を偽る事で生き延びてきた。
    そんな彼女の選んだ仕事は「彼女代行」。

    最初は雪の客として出会った壮太だったが、次第に雪に夢中になってしまう。
    しかし、家族に愛されて育った壮太に対し、雪は分かり合えないという実感だけが強くなってゆく。

    偽りの関係、偽りの存在から発生した想いもまた、偽りなのか。

    人と人との関係と男女の恋愛感情。
    必ずしも深い関係だけが良い訳ではない。
    心の距離について考えさせられる、ダークではなくビターな物語。

    2022年07月20日
  • 数学はお好きですか?
    私は好きではありません…。
    好きではないというよりも、苦手意識が強いのです。
    そういった、ある種の「数学アレルギー」の方、多いのではないでしょうか。

    この物語は、京都の名門大学・吉田大学理学部に入学した、秀才 横辺建己の物語。
    実は彼、高校までは天才と持てはやされ、果ては物理学者になってノーベル賞を期待されるほどであったが、大学の高度な数学の授業に全くついていけず…
    わからないことがわからない状態に。

    何故なら数学というものは
    ①数学的な概念の定義を学ぶ
    ②その概念に対する命題や定理の証明を理解する
    ③その命題や定理を使って具体的な問題を解く
    という段階を経る(らしいのです)。

    高校までは③を重点的に行うが、大学では①と②がメインとなるため
    数学を理解せず問題を解くことしかできない横辺はものの見事に躓いたのであった。(合掌)

    数学が苦手な人間からすると、横辺が理解しようと挑み、打ち砕かれる姿がなんとも滑稽であり、共感を覚えるのです。
    そして、理解する数学というものが新鮮に感じられ始めます。
    数学ってこんなに面白いものだったんですね…!!

    数学好きはもちろん、数学に躓いた人、躓きそうな人、数学アレルギーの方にも読んで欲しい作品です。

    2022年07月20日
  • うぶめ石を割った事から妖怪の子供を預かり守る仕事をすることとなった少年・弥助。
    盲目の養い親・千にいと共に、子預かり屋をするが、知らなかったでは済まされない、妖怪の世界。
    何をどうすれば良いのか解らず、手探りでぶつかってゆく。

    大人気お江戸妖怪ファンタジー待望のコミカライズ作品!!

    夜な夜な現れる妖怪たちは皆個性豊かで、どこかワケアリそう…
    そんな妖怪たちに真摯に向き合う弥助の姿にほっこりしつつ、どこか不安を感じる。
    何かこのあと良からぬことが起きるのではないだろうか…
    妖怪との触れ合いは、一筋縄ではいかないのではないだろうか…
    しかし、弥助のまっすぐな心と千にいがいれば、どんな難題も熟せるのでは!?と思える。

    妖怪たちに振り回されながら、がんばれ弥助!!

    2022年07月20日
  • タイトルを見た瞬間、頭に「?」がいっぱい浮かびました。

    『雪女と蟹を食う』ですよ!?
    一体どんな内容なの!?って気になりませんか?気になりますよね?
    ジャケ買いならぬ、タイトル買いです。

    はて、グルメマンガかな?
    と、読み始めてまた吃驚です。

    1人の男が自宅のアパートと思われる一室で首つり自殺を図ろうとする所から物語はスタートします。

    (全然グルメマンガじゃなかった―――!!)


    死のうとするも中々思いきれない男は、死ぬ前に有り金を使い切ろうと思い至ります。

    さて、何に使うか。
    人妻デリヘルを呼ぶか…しかし…
    そういえば、27年生きてきて一度も「蟹」食ったことない。
    蟹食わないまま死ぬのか……


    そう、男は人生最後の日に、人妻よりも北海道で蟹を食べる事に決めたのです。


    しかし北海道に行くには手持ちが足りない。
    そこで、見かけたセレブ妻の後をつけ強盗を企てますが、まさかの体狙いと勘違いされ…
    何故か人妻と北海道まで蟹を食べに行く旅がスタートするのです。

    目的はただ「北海道に蟹を食べに行く」というだけなのですが、
    妙に抒情的なのです。
    まるで純文学を読んでいるような感覚になります。
    それでいて、画面から湿度や温度を感じられ、艶めかしく思えます。

    何故「蟹」なのか?何かのメタファーなのか!?
    ワケアリそうな人妻の謎の部分も気になるし、主人公の男も過去にワケアリそうで、気になる事づくめの1巻。

    じっくりと読める、注目の新作です。

    2022年07月20日
  • 昇進がかかったプロジェクトを成功させるべく、地元に出向することになったエリートサラリーマン・村本一也。
    しかし、そこにいたのは小学校時代の天敵・倉田由紀子!!
    イジられまくった子供の頃とは違うと思いつつ、どうしても由紀子に逆らえない一也だが…
    プロジェクトを成功させることはできるのか?そして二人の関係はどうなる…!?!?

    一也の事を「ゆでエビちゃん、食べちゃいたいわぁ」と、まるで女王様のように迫る由紀子。
    迫る由紀子も迫られる一也も表情が生々しく、エロスを感じさせ、ドキドキが止まりません!!

    由紀子に触れられると、電気が弾けるような感覚の一也。
    その感覚が何なのか気づく時、二人の絶妙な距離感がどう変わっていくのか気になります…。

    困惑と喜悦の新感覚ツンデレコメディです!!

    2022年07月20日
  • 毎回やることなすこと裏目に出て、エッチなアクシデントに見舞われる女の子達。
    スライムに捕らわれて、あんなことこんなこと…
    って、男のロマンですよね。

    そんな理想的シチュエーションを描きつつも、主人公の紳士的な対応とツッコミが秀逸で、ただのエロではなくエロコメとして非常に高い水準で楽しめました。
    女の子も天然・ツンデレ・お嬢様系・体力系と幅広く、各キャラクターが生き生きとしており、話のテンポもよいので、読んでいて全く飽きることがないのです。
    正に、痒い所に手が届いた異世界ファンタジーエロコメ。おすすめです!!

    2022年07月20日
  • 双子の姉サクラは子供もいて幸せそう。
    一方、妹のウメは子供ができにくい体質と言われ…。
    妊活を頑張るも、なかなかうまくいかない。

    そんな中、姉が子供を連れて出戻ってきた。
    あんなに幸せそうに見えたのに、離婚をしたいという。
    子供のために離婚は踏みとどまる方が良いのでは?という話が出た矢先、サクラが夫から暴力を受けている所を目撃してしまうウメ。
    この状況が「幸せ」だとしたら歪んでる!!

    サクラがそんな状況の中、ウメにも不妊治療の限界という辛い現実が待っていた。
    それを知ったサクラから、離婚に協力してもらう代わりに卵子提供をするという提案を受けたウメだが…


    妊活・不妊治療・子育て・DV・離婚・浮気…
    既婚女性をとりまく、あらゆる問題が詰め込まれた本作。
    結婚が幸せなのか、子供がいたら幸せなのか…本当の幸せについて考えさせられる。
    次から次へと不安要素が出てきて、この双子の関係どうなってしまうのか…!!

    2022年07月20日
  • 自分の顔は好きですか?

    自分の顔を「ブス」と言ってくる人がいる。
    その言葉に傷つき、自信を失っていく著者。

    「いつまでこの顔でいればいいのだろう…」

    整形をして可愛くなれば、服も似合うし、自分に自信が持てるかもしれない。
    とにかく、今の顔から変わることができる。
    その思いを胸に、整形を決意する。

    しかし、整形を決意すると「整形するほどじゃないのに」と言われるように。
    それはとてもありがたい事だけれども、結局は「自分がどう思っているか」が問題なのだ。
    彼女はどうしても、自分の顔を好きになることはできなかった。

    必死の思いで整形を行い、生まれ変わった著者。
    自分に自信を持てるようになり、生活が一変した。
    そんな中、次第に感じる違和感。
    綺麗になっても、自分の中のコンプレックスは消えていなかった…!

    自分の人生を誰かのせいにしてはいけない。
    不幸に負けてはいけない。
    コンプレックスを手放して、どう生きるかが大事だったのだ。

    TV番組「ビューティー・コロシアム」に出演し、整形を行った女性の実体験エッセイ。

    2022年07月20日
  • 読み始めた時は「いじめ」が題材のマンガかと思っていました。
    しかし、その予想は裏切られ、まさかの展開に…!!
    いじめられっ子を守る、正義感の強い人気者の先生が実は自作自演のストーカー。
    いじめられっ子もまた秘密を持っており…

    いじめ/偽善/ストーカー/マザコン/共依存/肉体関係

    パワーワードのオンパレード。
    登場人物、全員おかしいっ…!!

    絵柄もストーリーも人物描写も、どれも人間の生々しい「裏」の部分を描いています。
    それでいて、どこかコミカルな部分があり、そのアンバランスさがより不気味さを感じさせるのです。
    読み進めれば読み進める程ゾっとする、サイコ・ラブ・サスペンス、おすすめです。

    2022年07月20日
  • 中世っぽい街並み、魔女・魔術師・魔獣・騎士団…
    ゴシックな世界が好きな方には是非読んでいただきたい作品!!
    描かれた線にゴシック感が宿っており、どことなく陰鬱な夜のような世界がたまりません。

    魔道の頂点に君臨する「魔女」
    それは、人間を苦しめる悪しき存在。
    その最強の力に対抗できるのは、天敵である「ギド」の真の姿!!
    しかし、魔女の呪いをかけられたギド。
    呪いをかけた魔女を見つけて呪いを解くことができるのか!?

    ※注意※
    悪い魔女を倒す正義のお話ではありません。
    主人公二人共、割と極悪です。

    (余談ですが、アシャフが、まるで某映画にでてきたジャレッド・レト演じるジョーカーっぽいと思うのです…)

    2022年07月20日