あらすじ
水波を奪還し、今までの日常に戻りつつある達也と深雪。しかしそれはつかの間のものでしかなかった。
USNAのエドワード・クラークは焦りを覚えていた。達也を無害化するための謀略に対する達也の警告。このままではUSNA内での立場が危うくなり、それを回避するには達也を斃すしかないと。
そして、新ソ連のベゾブラゾフも復讐の機会をうかがっていた。二度にわたる達也への攻撃が失敗に終わり、自身の戦略級魔法のためのCADまで破壊され、この雪辱に執念を燃やしていた。さらにもう一人の戦略級魔法師も達也へ狙いを定める!
それぞれの思惑は巳焼島で交差する――。
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これで良いです。
以前の巻でも前振りはありましたし表紙で何となく予想もできちゃってましたが、深雪もついに戦略級魔法師です。加えて分解が通用する相手に対しての達也の反則的な強さも、前巻を上回り既刊の中で最高、というくらい発揮されてしまっていて、ファンの求めるニーズを完璧に満たした展開でした。リーナもようやく・・・。これだけ主人公が強くて30巻以上も続いているのに、未だに戦闘において「まだやってない、ファンが見たかった展開」というのでわくわくできるのがこの作品の本当にすごいところですね。(同級生が達也の本当の力?を見た初めての巻です。)
一方では達也の抑止力としての決意が世界に広まったことで、単純な武力以外の面での苦戦は今後もますます高まっていきそうな展開です。次巻も待ち遠しいです。