あらすじ
義手の幻痛に悩まされ続けていた患者・木村さんの痛みの原因を、手を失うきっかけとなった事故で息子を助け切れなかったことに対する自責の念にあると判断したコトー。そこで彼は、真ん中を鏡で仕切った箱に患者の手を入れさせ、手が写っている鏡を見ながら、息子が事故時に着ていたシャツを引っ張らせるという独自の治療を試みることに…。
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不幸を絵に描く
淡々と不幸を絵に描いていく。主人公もヒロインも、それぞれの過去を引きずりながら、また新しい不幸に足を取られる。正直、将来が見えないマンガは面白くない。
・「ぼくはいつも医者として、病気を診ずに人を診るんだ、と思っていました。
でも木村さんを初めて診た時、ぼくの専門外だったこともあって、幻痛という病気にしか目がいきませんでした。
木村さんが、人を診なきゃ医者じゃないということを、ぼくに身をもって教えてくださったんです」