あらすじ
乳癌と戦う星野は、まずは古志木島の診療所で3か月間の化学療法を受けることに。苦しい治療期間も、毎日のように島の人々が見舞いに来てくれたおかげで無事に過ぎ、彼女は改めてこの島で生まれたことに感謝しつつ、コトーと共に本土へ渡っていく。そこで診察した鳴海から「あなた一人で執刀するのか」と尋ねられたコトーは、知り合いの医師に手伝ってもらうと答えて…
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どんどん
どんどん、訳あり名医の活躍物語から離れていく。やはり、過疎化から逃れようのない僻地での医療行為は絶望的、という色が濃くなってくる。
・「木村さんはもしかして、心のどこかで、この痛みが治らなくてもいいと思っていませんか?
ぼくには、その痛みを一生背負っていくことで、息子さんへの償いをしているように思えます。
木村さん…でも本当にそれでいいんでしょうか。
…辛いでしょうけど、事故のこと、もう一度思い出してください。
事故直後、座席に挟まれた息子さんは、痛みをこらえて、まずお母さんを気遣って、ごめんなさいと謝ったんですよね?
そんな優しい息子さんが、お母さんが手首を失った上に、一生辛い痛みを抱えていくことを、本当に望むでしょうか?
木村さん、治しましょう。亡くなった息子さんのためにも、この病気、治しましょう」
・幻痛:切断して、存在しないはずの手や足に痛みを感じる。
この感覚は、脊髄と脳、または切断した断面近傍が原因で生じるといわれている。
特定の短い時間だけ痛みが生じる。
痛みを緩和する方法として、まず義足や義手が適切なサイズか確認する。
他にも、内服治療やカテーテル治療など。
鏡を使って、残っている反対側の手足を見ながら、
脳に『幻痛は無傷である』という情報を受け取らせるミラー療法がある。