運動部の中でもかなりマイナーな競技である「薙刀」に挑む女子高生たちの物語。
主人公の旭は何の取り柄もない高校1年生。競技人口の少ない薙刀なら、未経験者でも活躍するチャンスがある!という先輩の口車に乗せられ入部するも、根っからの鈍臭さのせいであっという間に置いてきぼりに。それでも誰より努力して、少しずつ自分の特技を見つけてゆく…!
と、非常に王道のストーリー展開のようですが、本作の真の見どころは、主人公を含め登場人物のほとんどが「性格にやや難あり」なところ。ひとクセありすぎるチームメイトやライバル達に苦労している内気な旭ですら、実は超が付くほどの野心家。隙あらば皆より抜きんでて活躍してやろうと、常にチャンスをうかがっています。
先輩・後輩・指導者と、立場に関係なく口汚い罵りあいが展開されるのに、不思議と芯の部分では仲間同士で支え合っている。仲がいいのか悪いのか。女同士とは、それが一見わからないくらいの関係が面白いのかもしれません。
感情タグBEST3
薙刀団体戦の面白さと怖さが良くわかりました。この時の将子ちゃんと旭の関係が後々に効いてくるのだなと、何度読んでも深い巻です。
みんな過去を抱えて、それに打ち勝とうともがいているんだなと思いました。けっきょく、しっかりとむきあえたひとだけが次に進むことができるのですね。
部活の日常に戻った所でこの漫画の長所が見られると思う。とても地に足の着いたスポーツ漫画で綺麗事で片付けしようとしない所が逆に清々しい。自主トレも昇級昇段審査も地味と思われるだけど大切に扱われて作者の拘りを感じる。
Posted by ブクログ 2012年06月19日
寧々が悲しかった五巻。そうじゃない、そうじゃないんだよ。群れるのと高め合うのとは違うんだよ。人間としての成長は対話あってこそだもんな。そういう意味では、寧々は幼いんだなと思った巻。
将子の過去の話も、自分にもあった、十代の頃のずるさを許せない潔癖さをなんとなく思い出させられて痛かったけど、それを受...続きを読むけ止めてあげられる旭は優しくて大事なところで包容力のある子なんだなと思った。普段はあんまりそんな感じはしないんだけどな。結構いっぱいいっぱいな印象がある。
とにかくみんなひたむきで、一生懸命なんだなぁ。薙刀をやってみたくなって困る。
Posted by ブクログ 2012年06月03日
昇級昇段審査かぁ...。(自分も剣道で経験したなぁ)
で、5巻では、他にも新たなライバルキャラの登場、八十村の過去などが取り上げられています。
東京武道館(綾瀬にあるようです)での昇段・昇級試験で出てきたひろ美さんも、いずれまた本編で出てきそうでしたね。あちらはいわゆるお嬢様女子校のようですが。
この巻では剣道から転向してきた将子さんをめぐる諸事情とかが出てきて、ああなるほどという思いはしましたね。
野上部長は調整役としての能力も高いので、...続きを読む他のメンバも彼女が部長に向いていると判断したのかも、でしょうし。
まぁまぁ良いので、続きはサンデーうぇぶりで読みますかね。
ひろ美、なんだろうこの既視感。
「スラムダンク」の河田弟かよ。
将子が剣道から薙刀に転向したのは本当にライバルが少ないからだと思うけどな。
剣道だと混合だったりもするし、団体戦は薙刀でもあるし。
Posted by ブクログ 2015年03月02日
二ツ坂高校薙刀部1年生の旭たちにとって初の公式戦である新人戦がやってきた。自分も団体戦に出られると知った旭が稽古に励む中、団体戦を巡り意見が対立する、部長の野上と将子。旭はどちらが正しいのか答えを出せずにいた。