あらすじ
「七福神は呪われている」明邦大学を震撼させた連続怪死事件以来、その研究はタブーとなっていた。しかし、棚旗奈々の後輩・貴子は兄の遺志を継ぎ、論文を完成させようとする。そして新たな事件が!? ご存知、桑原崇が歴史の闇に隠された「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす。大人気シリーズ第2弾!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
シリーズ中で個人的に一番好きな話であり、QEDシリーズを人に勧める際に一番最初に読ませるのがこの「六歌仙〜」である。○○に見せかけて実は・・・といった仕掛けの施し方は、後の東照宮〜にも通じる。乳鉢を使う上で常識の話も化学関係者には心当たりがあるはず。オススメ。
Posted by ブクログ
「七福神」を題材にした論文を書くために旅に出た後死んだ兄の遺志を継ぎ論文を完成させようとする貴子。貴子の先輩・棚旗奈々は京都での研修後、桑原崇と共に貴子の調査に協力するが…。崇たちの母校で続いて起きた殺人事件。佐木教授が謎の毒物で殺害され、教授の助手も殺害された。
今回も事件よりも七福神と六歌仙の話が面白い。ただ今回は事件の方も良い感じで進んでいくので楽しく読める。こういう作品を読むと色んな事を調べたりしたくなる。六歌仙の在原業平や小野小町とかは興味があるな。
Posted by ブクログ
七福神と六歌仙。
神と人との対応はいいとして、数が違うではないかとの声を力技でねじ伏せる博覧強記。
分析とこじつけのコラボレーションに、頭がくらくらしてくる。(いい意味で)
明邦大学では「七福神」の研究をすると不審死を招くことから、その研究はタブー視されていた。
その時点で、大学の姿勢って、研究者の矜持って何よと思うが。
しかし兄の遺志を継いで七福神研究をしたいという貴子が、棚旗奈々を通じて桑原崇とともにその謎を追う。
という建前の割に、これから卒論の準備をするという、まだ研究の端緒にも立っていない状態というのを差し引いても、貴子の知識がほぼなくて、桑原崇が一人で畳みかけてくる。
異論をさしはさませることなく、「~とはこういうことだ」「~だからこうなる」「つまりから~だ」という断定の連続。
ああ、このスタイルがそもそも呪(しゅ)なのだな。
しかし、一族の秘密を守るために家族をも手にかけてしまうというのは、なんてすさまじい呪、呪いであるのか。
しかも、その秘密ってのがさあ…。
京都弁の、裏の意を含んだ柔らかい表のことば。
それはすなわち、平安の時代の人たちが、人を呪ったり魔を避けるために日常的に使っていた生活の知恵なんだろう。
と思うと、時代を重ねてあることの重さ、というものが強く感じられる。
少なくとも「ぶぶ漬けいかかですか」と言われたら「あ、どうも、ご馳走になります」とありがたくいただいてしまう道産子には、思いもよらないくらいの重さなのだろう。
Posted by ブクログ
面白いのか。そう問われると微妙な気もするが、知的好奇心を多々満たされる。ミステリーとしてのストーリーより七福神と六歌仙から導かれる日本の歴史がとても興味深くて面白い。
本来ならば古今和歌集を片手に読み進めたいところだ。それができない時間的・精神的余裕が無いことが非常に残念。
さて、ミステリーとしてのラストは不満が残る。専門用語で言うならば、なんだかなぁ。である。やはり歴史ミステリーに力が行ってしまったため、彼女らの運命は救われなかったのかもしれない。