【感想・ネタバレ】ほまれの指 小料理のどか屋 人情帖17のレビュー

あらすじ

親が子の跡を継ぐ!?

何かを始めるのに遅すぎることはない!
女房子供を捨てて出奔した浮世絵版木彫りの名人。
江戸に戻って目にしたのは、大工修業中の息子が遺した大火で焼け焦げた鉋…。

侍を捨て料理人となった時吉とおちよの、旅籠付き小料理屋のどか屋を手伝うおしんは、出奔中の父を両国橋で見かけた。声をかけたが逃げ去られた。父は浮世絵版木彫りの名人だったが、故あって家を捨てていた。おしんの弟は大工修業中に大火にあい、亡くなっていた。江戸に戻った父が目にしたのは、十七歳で死んだ息子が遺した、焼け焦げた鉋(かんな)だった。鉋を懐にした父は……。

《本書に登場する小料理》
・鯵のなめろう ・甘藷の胡麻揚げ ・謎の豆腐汁 ・茸の炊き込みご飯
・夫婦雛玉子 ・源氏柿 ・蛸大根 ・蓮根の海老はさみ揚げ ・牡蠣飯
・宿直(とのい)弁当 ・伊勢海老の具足煮椀

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涙が……

いくつになっても学ぶことはある。何かを始めるのに、遅すぎるということはない。その言葉に、背中を押され、叶えられなかった息子の夢を、父が代わって叶えてやろうとする。涙……涙……泣かされた。

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2021年04月25日

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