あらすじ
盗賊「般若の千吉」現る。
尾張の悪VSのどか屋!
二人の千吉の勝敗は?
和気あふれる「のどか屋」に、剣呑な知らせが届いた。
たちの悪い盗賊が江戸に!
お国訛りを手がかりに、見事、お縄にできるか!?
のどか屋の万吉とおひなはそろって寺子屋に通うまでになり、母猫のこゆきは出産を待っている。穏やかな新年、なじみとなった越中富山の薬売り衆もやってきた。そんなのどか屋に万年同心・万年平之助が知らせてきたのは盗賊が江戸に流れ込んだという話。しかも、その名は「般若の千吉」。「親子の十手」にかけても捕縛の役に立ちたい千吉とのどか屋の面々に緊張が走る。
※本書登場の小料理※
《鰤の照り焼き》
鰤の切り身を平たい鍋で照り焼きにする。
しみでた脂はていねいに拭き取り、濃口醤油二、味醂二、酒二の割りに砂糖を足したたれを投入。
汁気がだんだん少なくなってきたら鰤を裏返し、煮汁をからめながらつややかに焼きあげる。