【感想・ネタバレ】Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVIIのレビュー

あらすじ

池袋に再び忍び寄るストリート戦争の影。Gボーイスのキング・タカシに反目するナンバー2、ヒロトの黒い野望。このままではGボーイズは分解し、この街の危いパワーバランスも崩れる。伝説の殺し屋「影」も登場、池袋に揺さぶりを掛ける。タカシの危機をマコトは救えるか?(表題作)。振りこめ詐欺の犯人が助けを求めてきた…「要町テレフォンマン」、自宅に火をつけた少年が連続放火のカギを握る「バーン・ダウン・ザ・ハウス」他、全4篇収録のIWGP第7弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『要町テレフォンマン』オレオレ詐欺の足抜け援助。キングとサルの無敵ぶりに磨きがかかっているなぁ。この二人を見方につけるマコトはもはやちーと。キングのおれおれがかわいすぎる。
『詐欺師のヴィーナス』めずらしくヤクザも絡まず血も流れず、マコトひとりでかたずけた(?)あっさりエピソード。カモもヴィーナスも魅力・情ともに感じず印象薄いかも。
『バーン・ダウン・ザ・ハウス』
自宅を放火した少年、池袋の連続放火事件。マコトのあったかさはんぱない。お話としてはこのなかで一番すき。
『Gボーイズ冬戦争』キングに反旗を翻すナイト、裏世界の仕事人"影"、Gボーイズを襲撃する目だし帽、北関東ヤクザの企み、マコトの映画出演。
ファクターが多くて忙しいというか、3つくらいの小話に分けられたんじゃないってくらい。入り組んでいるようで、影とキングの無双回。雑魚の小者さが際立った感があるけど…キングとマコトの友情がまぶしくておなかいっぱいになれる話。

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2015年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【2024年76冊目】
電話弁慶の振り込め詐欺師、池袋のエウリアン、放火をしてしまった少年、そしてGボーイズのキングとナイトを巻き込んだ冬の大戦争に忍び寄る影。池袋ウエストゲートパーク第七弾。

池袋ウエストゲートパークシリーズは読んでると結構うるっと来ることがたびたびあったんですけど、「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は今までで一番泣きました。誠もこういう時泣いてるのが、またすごくいい。主人公と読者が遠くて近いみたいな絶妙な距離感なんだなと気付かされました。

もう一つ、今までも描写はあったけれど気づいていなかったこととしては、誠がものすごく考える人間だということ。名探偵のように調べ物をして、はい、事件の真相はこれです!とはならず、じっくりと考えて手を打つんですよね。一銭にもならないのに、誰かのために一生懸命になるその姿に惹き付けられるんだろうなぁと。私はあんまり考えたりしない人間だなと思ったので、誠を見習わねばと思ったりしました。

表題作は誠とタカシの友情物語ということでわくわくしながら読みましが、良かっ…た…!1人で警護に来てくれるタカシ、かっこよ…。ますますこんな人間おらんやろ、できすぎやろ、みたいな気持ちが高まると共にタカシの魅力にどっぷりと浸かっていっているような気がします。誠というかけがえのない存在がいるからこそ、光る気もするというか、互いに互いを光らせるというか。めちゃくちゃいい友情過ぎる。

今作ばっかり読んでるのもあれかなと思いつつ、やっぱり手を出してしまう。次作も続けて読もうかな。

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2024年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ初期のころに比べたら、残酷な、またはグロテスクな事件はなくなり、日本社会の縮図のような事件がメインとなっている。

今回は振り込め詐欺、キャッチセールス、放火。
社会の閉塞感、学校での疎外感、家庭での圧迫感。
少年たちを取り巻く環境は過酷であっても、どの少年たちも、自分の足で歩きだそうとするところで終わるのがいい。

そして最後の中篇。
表題作は、Gボーイズの内紛がメインなので、割と暴力シーンも多かったけれど、読後感はとてもいい。
それは殺伐とした世界に身を置きながらも、変わることのないマコトとタカシの友情が前面に描かれていたから。

本当に危険なことにはマコトを巻きこみたくないと思うタカシと、安全な時だけ一緒につるんで危険な時は知らん顔なんて友だちじゃないだろうと言うマコト。
熱い男マコトとクールなタカシの友情が、実にいいんだよね。

「骨音」で挫折しなくてよかった。

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2016年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズものの良さは、作品にすんなりと入っていけること、登場人物に親しみが持てること。そして読んでいる側も慣れてくること。
 最初は随分と遠い世界だなぁと思っていたGボーイズや池袋裏世界のことも、マコトのおかげで慣れてきました。
 今回は特に痛々しいシーンも少なく、読みやすい巻でした。表題の『Gボーイズ冬戦争』では改めてマコトとタカシの友情も見せてもらったし、面白かったです。

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2016年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

きろく

Gボーイズ冬戦争の黒幕はシリーズ2作目の4話目、「水の中の目」に出てくるアキラの弟。

水の中の目の物語覚えてなくて、慌てて読み返した。こういう時本棚から引っ張り出してページめくらなくてもいいから電子書籍めっちゃいいわ〜

Gボーイズの王様タカシとマコトの友情劇。
タカシのキャラクターがめちゃくちゃ好きなんだけど、今回珍しくガッツリ登場してくれてさいこー!
マコトとのやり取りがだいすき。
最後2人が握手したシーンはグッときた〜

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2020年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

安定して面白いのだけど、
なんか物足りない感じがしたのは、自分だけかな。

とりあえず、タカシはどうして収入を得ているのかが不思議。

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2015年02月28日

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