あらすじ
ライブハウスを熱狂させる“世界で一番速い音”と、続発するホームレス襲撃事件の関係は? 夜のショッピングセンターで本を読むやせっぽちの小学生と、その母・グラマー連れ出し嬢の運命は? 池袋に誕生した地域通貨「ぽんど」を偽造する奴らの狙いは? 緑の最凶ドラッグ「スネークバイト」の謎とマコトの恋のゆくえは……。ストリートの青春をリアルに描き、日本のミステリーシーンに新しい世界を切り拓いた、ご存知IWGP第3弾! ますます快調のTV化話題作。
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Posted by ブクログ
久しぶりのIWGPと真島誠。今回も誠の熱いハートが池袋を闊歩する!4つの短編だったが内容は充実。1つは誠の母親が登場。子どものために身を売るヒロコがヤクザのシマで働きにくくなる。誠の母親が町内会を使いシュプレヒコールを上げる。最後には誠、Gボーイズのタカシ、サルがヤクザを撃退!スッキリした。最終話、ゲリラライブでクスリを売るイッセイを探し出し、イッセイを殲滅させたい誠。Gボーイズとともに追い詰める。誠の大活躍で殲滅させる。義足のボーカルのトワコと誠のラブストーリー、ラストはに誠らしさがにじみ出ていた。
Posted by ブクログ
相変わらず、ぶっ飛んだ人間がたくさん出てきて癖になる笑
「骨音」「西口ミッドサマー狂乱」がスリリングでとても面白かった。
音楽への行き過ぎた探求心が恐ろしい。
Posted by ブクログ
まだたったの第3弾だというのに、ずいぶん遠くまで来てしまった気がする。
最初から殺人事件とかあったけれども、それは人の心の行き違いとか思惑の捻じれだったりと、事件の引き金を引くのは人の心だったような気がするけど、今回は殺人事件がないのに読んでいてうすら寒く感じるのは、マコトと人のつながりが希薄になってきたような気がするから。
もしかするとマコトは変わっていないのかもしれない。
「西一番街テイクアウト」の香緒に対する態度。
弱いものは徹底して守ってやるってところは、「少年計数機」の頃と変わっていない。
いやむしろ、思わぬキングの優しさにびっくりだったが。
でも「少年計数機」の時の、お互いを思いやるからこそ距離を置かなければならない切なさみたいなものが、今回はない。
マコトの恋も、まあ、ちょっとよくわからない。
レイヴで盛り上がっていたからとか、見た目が好きだからとか、そんな感じにしか取れなかったなあ。いくら言葉を尽くしたところで。
マコトは人と心の交流をして何ぼなのだから、派手な事件じゃなくていい。
そこのところをきっちり書いてほしいと思った。
だから「西一番街テイクアウト」のマコトとキングとサルの3人が、それぞれに何かを背負いながらタッグを組んで、体一つで勝負する話がよかったな。
お母さんや商店街の人たちもよかったし。
自分たちの相手にだってそれぞれの正義ってものがあって、今回はこっちが次回は向こうが勝つってことでいいだろうという、やらせではなくて、本気だからこそのそういう棲み分けが書かれているところも良し。
キングはさておき、タカシは結構好きかも。
Posted by ブクログ
『骨音』ドラマではライブに乗り込み自らの骨を砕こうとするマコトとキングが印象的だけど、原作はまた違う味付けでキングの冷厳さが際立つ静かな巻く引き。浮浪者のボスとも仲間になるマコトの、人間性が染みる一行が多くて好きな話。池袋が好きで、人が好きで、世の中をまっすぐ見て、その中に在る自分と他人のあるがままを平らに受入れることができるマコトの言葉はいつもやさしい。
『西一番街テイクアウト』夜のショッピングセンターで一人読書する少女カエと、西池袋の連出しパブ街でヤクザに殴られる母ヒロコ。ヤクザとタイマン張る元高トリオの活躍と、マコト母の本気。トリオと少女との交流があたたかく、友人として戦うキングの人間味が見れてうれしい話。決闘後のキングのセリフは、彼の行動理念を端的に表すいい言葉。
『キミドリの神様』タカシの紹介でNPO代表オコノギが持ち込んだの池袋ぽんど偽札事件。池袋の通貨を守るためGボーイズ大活躍。
『西口ミッドサマー狂乱(レイヴ)』レイヴとドラッグ。ドラッグマニアのエディとスネークバイト製造売人ウロボロス。義足の歌手トワコにマコト二度目の恋。
くどかんのゆるい解説もよかった。