沼野充義のレビュー一覧

  • 電脳の歌

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    遠い昔なのか遠い未来なのかわからないが、宇宙のどこかで、どんな要求をも満たす全能でサイバーな曲者マシーンを生み出す宇宙有数の“建造師”トルルルとクラパウツィウスの壮大な叙事詩というか冒険譚というか寓話というか法螺話というか。とになく意味がないけど意味ありげなお伽話でびっしりと埋められていて、正直読んでも読まなくても、飛ばしてどこから逆から読んでもかまわない。とにかくまじめに読む必要はないが、そこには量子力学だったり作者の豊富な科学的知識が詰め込まれていて、クスリ、ニヤリとさせられることも多く、作者スタニスワフ・レムが1921年生まれと考えると、何やらとても示唆的でもある。手元に置いて気が向いた

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    2025年08月07日
  • ロシア文学を学びにアメリカへ? 増補版 屋根の上のバイリンガル

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    ネタバレ

     著者の1980年代のアメリカ留学記だ。
     そんな昔の? というなかれ。 冒頭、著者も記すように、

    「海外で初めて見聞きする移民の姿やマイナー言語のあり方に心ときめかし、おもしろがった経験が本書には刻印されている。本書を支えているそのような若いころの感動は、古びることは無い」

     未体験の生活に好奇心を大いに刺激される日々が瑞々しく描かれていた。

     ロシア文学者として斯界の重鎮の著者をして、なぜアメリカ留学? と思うが、
    「反体制派のソルジェニーツィンや亡命作家のナボコフやブロツキーはソ連では当時読むことさえできなかったのだ」
     と、そんな理由を聞かされると、現代のロシア文学を研究しにアメ

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    2025年06月30日
  • ソラリス

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    確かに地球外生命のイメージといえば、人型で、人類と当たり前のようにコミュニケーションが取れる存在だったが、そうではない可能性ももちろんありると気付かされた。

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    2025年05月04日
  • ソラリス

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    良くわからないけど何か分かりそうだけど結局よく分からなかった話。なんなんだと思ったけど、長い間よく分からなかったモノが一人の人間がチョロっと探査に行ってる間に分かるようになるわけないもんなと最終的には納得した

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    2025年04月15日
  • ソラリス

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    ネタバレ

    「宇宙人は人間とは違った生き物であるが、人間が理解できるような体の構造や意思をもっている。」と私たちは知らぬ間に思い込みがちだけど、それって絶対おかしいよなと思ったことがある人にとっては、ある意味とても納得感のあるファーストコンタクトものだと思う。
    私自身の感想としては、この物語は「極限状態でのラブロマンス」と言うよりは「欠陥のある神の無邪気な遊びに翻弄される人間たち」というイメージが近かった。

    森見登美彦先生の『ペンギン・ハイウェイ』が本当に大好きで、『ソラリス』から影響を受けていると知って読もうと思ったのはいいけど、ハードすぎて読み終わるまでに半年ぐらいかかってしまった。
    途中までは、

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    2025年04月06日
  • ソラリス

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    これこれ!これが言いたかったんよ!
    地球外生命体とのコンタクトってこっちの理屈が通じる前提なのおかしいべ。少なくともこのぐらい意味不明なはず。

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    2025年03月07日
  • ロシア文学を学びにアメリカへ? 増補版 屋根の上のバイリンガル

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    著者が留学や旅で体験したこと、言語に関してこれまで考えたこともなかった、いろいろな視点からの話が興味深かった。

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    2025年03月02日
  • ロシア文学を学びにアメリカへ? 増補版 屋根の上のバイリンガル

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    1980年代にアメリカで
    ロシア文学を学んだという著者。

    まだ冷戦の時代
    そこに暮らしていたのは
    亡命者だったり、移民だったり
    彼らの2世だったり。
    「ソ連」という広い国土出身の
    人たちの話す「ロシア語」はひとつではない。
    昔のことを書いているようでも
    なんだか今にいたる根深い問題を感じる。

    ただ、全体としては「言語」を学ぶこと
    それも実際の話者から学ぶことの
    楽しさと大切さを語ってくれていて
    おもしろかったです。

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    2025年02月27日
  • ソラリス

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    比較的わかりやすいストーリーで面白かった。が、後半は解釈が難解。その後の訳者解説にて全体を理解することができた。
    本作は、人類が宇宙への進出をまさに進めている時代に描かれた。未知なるものと出会った時、どう行動するか?どう理解するのか?を描いたとのこと。ただのラブロマンスではない。
    中盤までサスペンス感があり、その流れは面白かったな。ミモイドの話は理解が難しい。なんとなくでしか理解できてない。

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    2025年01月20日
  • ソラリス

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    もう戻らない恋人との幻のように切なく淡い時間の話してくれるのかと最初はワクワクしてたけどどうも違ったみたい。
    この話はとにかく惑星ソラリスの生態記録がメインで、中盤からひたすらその説明パートになるんだけども登場人物の目の前で起きてることが想像力で補える範疇を超えすぎて途中から諦めつつあったので、現代の最新CGを使いまくった映像で見たい気持ちがあるな。
    ヒトと異なる生命体と、戦争するわけでも意思疎通するわけでもなくただそこにあるものとして共存する、それが海の形をしているのは、なんとなく良かった。海に対する印象って大体そんな感じだったから…

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    2025年01月09日
  • ソラリス

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    内容は面白かったが、文章が非常に読みづらい。
    役者あとがきによると原文の通りらしいが、気が付いたら違う場面になっていたりして困惑しながら読み進めました。

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    2024年07月17日
  • ソラリス

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    スタニスワフ・レム2作目で傑作、古典とされる
    ソラリスを読んだが、、
    一作目同様、私にはかなりハード。

    言葉の意味する映像を想像できない
    けれど、想像力を使い切って、読み切った感。
    理解するには、一度では無理かも。
    でも、小説として、理解するより
    興味深く読めた。

    未知とのコンタクト、
    それは、ここに書かれてるようなものかもしれない

    私たち人間中心に考えて、
    私は人間でしかないから、
    人間視点で考えることしかできないけど
    宇宙には、何が、どーなってるのか
    わからないのだから
    わけわからんものとコンタクトありだよねー。

    それこそ、象の背中を蟻がはう、
    アリのような人間なのかもね。

    ちな

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    2024年05月21日
  • 火星からの来訪者

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    全作、当時のレムの置かれた背景からか
    戦争の影響を強く感じる
    かつ
    終わり方がどれも詩的、抽象的なので
    面白いからどうかと言われると
    面白くはない
    でも深く読むと、深く読める文章なんだと思う
    そこまで深掘りできなかったけど。
    ソラリスを積読してるので
    読めるかなー、、と少し不安になる
    初期の作品ということで
    レムを知りたい方には
    いいと思う。

    以下は自分の備忘録として。

    火星からの来訪者
    そのものの想像がちょっとつきにきくかった
    人物の特徴もちょっとはっきりしないとこもあり
    面白くない
    けど、最後までどうなるか気になる作品

    ラインハルト作戦
    この作品と、ドクトル・チシニェツキの当直は、

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    2024年04月16日
  • ソラリス

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    かなり想像力が試された感のあるSF作品だった。
    意志のある海の描写が最初はホラーチックで不気味だったのに最後には何故か愛おしいと感じられた。
    作者が医師だからなのかソラリス学なるものを始めとした惑星ソラリスに関する学術的な記述が詳細でその世界観に引き込まれた。
    「人間は地球外知的生命体(ファーストコンタクト)に何を求めているのか?」という根源的な問いとその考察にはハッとさせられ、人間という一つの生命体について俯瞰で考える事ができた。

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    2024年03月20日
  • 地球の平和

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    (SF)どうせ自分には読み取れないよくわからないと覚悟しつつも、世界観に浸りたい欲望で手に取り、やっぱり難しかった。というか頭が情報処理をしないんだよな。 でも他の作者の作品に比べると読み側への愛情?気配りは感じられる。

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    2024年02月27日
  • かもめ

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    劇中の人物達がそれぞれほとんど一方方向的に恋をしている。またその対象が、それほど多くない劇中人物の中で完結しているのが面白い。
    それだけ沢山の恋(チェーホフ曰く「五プードの恋」)の物語であるから、喜劇の予感がしたし、チェーホフ自身が喜劇と言っているんだけれど、やっぱり結末のシーンの印象が大きくて、「本当に悲劇じゃないの?」って疑ってしまう。

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    2023年10月03日
  • 火星からの来訪者

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    WW2という時代背景の不条理さが非SFを含めてレムらしさを堪能

    日本人は勇敢な人々だが、ただそれだけなので尚のことだ。「桜の花に包まれた鉄の拳。」この世の物事よりもあの世の物事に近い宗教、つまり個人の品性を高めはするが、民族にとって大きな害となる世界観。

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    2023年07月23日
  • 文庫で読む100年の文学

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    ネタバレ

    帯「ポケットに世界文学全集を!」の通り、手に入る文庫本をセレクト。
    このコンセプトはいいのに、セレクションが微妙で、そして文章も短く不足。
    なんともいたしかゆしなブック・ガイド・ブック。

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    2023年07月10日
  • 文庫で読む100年の文学

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    まだまだ読めてない本があるなぁとペラペラと眺める。
    巻末の文庫化して欲しい本、が興味深く、こちらを見ていても、読みたい本がまた積み上がっていく…。

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    2023年06月18日
  • 新訳 チェーホフ短篇集

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    映画「ドライブマイカー」と「愛を読む人」で立て続けにチェーホフが出てきて、この映画の本質を理解するにはチェーホフ読まないとダメなんじゃ?と思い、初ロシア文学。なので解説付きのこちらを手に取った。やはりロシア文学、独特のいいまわしが難しい。あと、なんとなく悲しい終わりのものが多い。ねむい、ワーニカ、牡蠣はかわいそうな子どもの話だった。チェーホフが子ども時代に辛い体験がおおかったからそう言う内容が多いと。知らなかった。
    いたずら、はちょっと軽いタッチで伝えたい本質も伝わった。かわいい、は、それってかわいいの?と意を唱えたくなるが、男性目線から見れば自分がなく好きな人にひたすら染まる女はかわいいのか

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    2023年01月04日