沼野充義のレビュー一覧

  • 新訳 チェーホフ短篇集

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    気持ちはわかるけど、思い入れが多すぎる かも でも面白く読めました。
    TOCKA 切ない、ふさぎの虫…etc
    この言葉深く胸に残りました

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    2011年02月16日
  • 新訳 チェーホフ短篇集

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    前から読もうと思っていたチェーホフをようやく読み始めました。虐げられた人等、弱者や平民の視点で描かれているなぁという印象。あっさりと、でも少し毒がある感じ。

    でも、訳がうるさいなぁ。原文のニュアンスを伝えようとしている訳者の努力はよくわかるのだけれども、やはり読んでいて気持ちが悪いのはどうしようもない。
    一作毎に訳者コメントがある本は初めて読みましたが、最後にまとめてあると忘れていたりするので、この点は良いと思います

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    2011年01月18日
  • かもめ

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    清水邦夫「楽屋」にかもめの台詞の引用がたくさんでてきたのでどんな話なのか気になって読んでみた。
    さらーっと読んだところだと、共感できるところは少なく、おもしろポイントを見つけにくかった。。登場人物が多くて(誰だっけ?ってなる)、この人が主人公!という感じでもなく、俯瞰気味だからかな。
    芝居として見るならまた個々のキャラや背景を想像したくなってきて違う感想になるのかも。
    母アルカージナがさっぱりしていて好き。なぜか脳内ではラプンツェルのゴーレムのビジュアルをしてた。
    読んだ後にネット検索で過去のお芝居のキャストを見たけど、トレープレフ坂口健太郎はちょっとわかるかも

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    2026年10月03日
  • ソラリス

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    SFの名作・古典として名高い作品であるが、私には少し合わなかったようだ。
    何だろう、まわりのことがほとんど全て信じられない、これまでの普通の常識が通じない世界に放り込まれた人間の物語という風に読んだけれども、

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    2026年09月21日
  • ソラリス

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    未知の生物?とのコンタクトを描いた作品
    意志があるのかないのかその行動や現象を全く理解できない未知の生物?である海にどんな解釈を主人公たちはするのかが一番の論点だったと思う
    海に影響されて起こる不思議な現象をどうにかして理解しようとする人間の姿が印象的
    本当に未知のものに出会った時、理解できないということはこういうことなのかなと思った
    もどかしさを感じる部分もあるし、主人公たちのすれ違いもあって、分からないものに向き合ったり諦めたりする姿がリアルだと思った
    ただ難しい部分とか表現が分かりにくいところもあった

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    2026年08月08日
  • ソラリス

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    ネタバレ

    高校生の頃に読んだ時と印象が違う。
    前半は謎解きホラー。先にソラリスに行った恩師ギバリャンは死んでいるし、スナウトは勿体ぶって何かを教えてくれないし、サルトリウスは部屋に引き篭もって出てこないし、ステーション内には得体の知れない巨体の黒人女性が徘徊しているし‥
    19歳で自殺した元カノ?妻?が出てきて、可憐で物憂げな感じなのに、少しでも離れようとすると人間離れした力で抵抗してきて怖いのでロケットに閉じ込めて飛ばす。翌朝目覚めるとまたいる。怖い。強い力で抵抗している時は本人は記憶が飛んでいて「私は癲癇なの?」とか猫被りか天然かわからないところも怖い。
    自分のオリジナルはすでに死んでいて、ソラリスの海が生み出した何かであることを知ってしまい、「どうせ私なんていても迷惑でしょうから」的な流れで液体酸素を飲んで自殺しようとするのも怖いし、あらゆる外傷が治ってしまうのも怖い。
    昔読んだ時は恋愛ものの印象だったが、改めて読むと「こええええええ!」の印象が強い。
    それ自体が人智を超えた知能、機能を持つソラリスの海は、「未知との遭遇はそんなに甘くない」とET的な宇宙人像を否定する。

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    2026年07月09日
  • ソラリス

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    「もう飛んでいるよ、ケルヴィン。それじゃ、気をつけて!」
    買ったきっかけは本編始まって2ページ目くらいにあるこの言葉で、宇宙の旅が始まるワクワク感でつい買ってしまいました。

    ただ、始まってみると内容は殆どワクワク感が薄く、閉鎖的でホラーみたいな印象を受けましたw

    まぁ多分、レムさんも未知なるものへのワクワク感は持っていて欲しいのだろうと、あとがきで何となく感じました。
    それならこのたった数ページのワクワク感で買ったのも、レムさんからは望まれている行動だったのかなと。


    この本の翻訳自体はとても読みやすく訳されていて良かったのですが、未知なる物体を説明するのにあえて地球にあるもので姿を例えたりせずに、細かいディテールでそれがどんなものかを伝えるやり方をする箇所が所々あるのですが、それがまぁ難しく、自分なりに頭に思い浮かべても「何これ」にしかならず、それが本当にレムさんが伝えたかった見た目なのかなとか考えたりして、中々モヤモヤしながら読んでいたかもしれません。
    あと、科学用語?とかで難しい言葉が多くて私のような馬鹿にはちょっとレベルの高い書籍でした。


    それでも楽しめた部分もあったし、この本を全てが分からないなりにも読み切った経験は、今後の海外SF小説を読むのに少し解像度を高めるものになったような気がします。
    もう少し他の本を読んで想像力が鍛えられたら、もう一度読んでみたい小説でした。



    この小説で出てきた好きな言葉
    『縁切りロケット』『思考する海』
    どこかで使える場面ないかな〜w

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    2026年06月17日
  • ソラリス

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    面白かったけど好みじゃなかった!文章というか、構成というか、情報を読者に開示したり心情描写したりするタイミングが私に合わなさ過ぎた。

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    2026年04月23日
  • ソラリス

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    架空の星ソラリスの風景描写がしつこく、現実離れしているので読んでいて疲れた。
    正直な話、よくわかりませんでした。

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    2026年04月18日
  • ソラリス

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    ネタバレ

    想像以上にハードSFでした。
    軽い気持ちで読むと置いていかれるので、少し読みづらさもあるので「読むぞ!」って気持ちで読まないといけないですね。

    冒頭は薄暗い雰囲気のなか何が起きるのかホラーテイストですか、中盤からはハードSFとラブロマンスも交えながら哲学的なテーマへと移る。

    今までの未知の存在とのコンタクトとは異なり楽しめました。惑星ソラリスの描写も想像しながら読むのがワクワクして楽しかったです。

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    2026年04月07日
  • ソラリス

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    全体的に文章が難解な箇所があって、少し他人にはおすすめしにくいかなぁ…
    それでも惑星ソラリスの景色と生物が作る、美しさと静けさと、何とも言えない恐怖感の描写は見事としか言いようが無い

    序盤にホラーな雰囲気があって、ホラーが苦手なので少し評価低めですが、素敵な作品だと思います

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    2026年02月01日
  • 電脳の歌

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    遠い昔なのか遠い未来なのかわからないが、宇宙のどこかで、どんな要求をも満たす全能でサイバーな曲者マシーンを生み出す宇宙有数の“建造師”トルルルとクラパウツィウスの壮大な叙事詩というか冒険譚というか寓話というか法螺話というか。とになく意味がないけど意味ありげなお伽話でびっしりと埋められていて、正直読んでも読まなくても、飛ばしてどこから逆から読んでもかまわない。とにかくまじめに読む必要はないが、そこには量子力学だったり作者の豊富な科学的知識が詰め込まれていて、クスリ、ニヤリとさせられることも多く、作者スタニスワフ・レムが1921年生まれと考えると、何やらとても示唆的でもある。手元に置いて気が向いたときに適当開いたところを2〜3ページ読むくらいがちょうど良いのではないか、いい意味で。

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    2025年08月07日
  • ロシア文学を学びにアメリカへ? 増補版 屋根の上のバイリンガル

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    ネタバレ

     著者の1980年代のアメリカ留学記だ。
     そんな昔の? というなかれ。 冒頭、著者も記すように、

    「海外で初めて見聞きする移民の姿やマイナー言語のあり方に心ときめかし、おもしろがった経験が本書には刻印されている。本書を支えているそのような若いころの感動は、古びることは無い」

     未体験の生活に好奇心を大いに刺激される日々が瑞々しく描かれていた。

     ロシア文学者として斯界の重鎮の著者をして、なぜアメリカ留学? と思うが、
    「反体制派のソルジェニーツィンや亡命作家のナボコフやブロツキーはソ連では当時読むことさえできなかったのだ」
     と、そんな理由を聞かされると、現代のロシア文学を研究しにアメリカに渡るのも頷ける。

     ロシア語を中心とした語学を通じて、周辺諸国の言葉、ユダヤ人のイディッシュ語、エスニック・ジョークなど、様々な話題を振りまき、飽きることなく読める。
    特に、今なら、下記の記述で、今年(2025)の米アカデミー賞を席巻した映画『Anora』の舞台背景に思いを馳せることができる。

    「1970年代にソビエト政府が国内に住むユダヤ人の一部に出国を認めたために起きた現象で、ソ連を出たユダヤ人の多くが最終的にはニューヨーク近郊に流れ着き、特にブルックリンのブライトン・ビーチBrighton Beachという町を中心に一大コミュニティを形成している。」

     映画の中で描かれていたアメリカにおけるロシア人の暮らしが、当時の記録ではあるが、裏どりが出来た気分。

     巻末の解説が、奈良倉有里というのも頷ける。というか、連綿たるロシア文学研究の伝統が受け継がれていっているように感じられて、良き。

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    2025年06月30日
  • ロシア文学を学びにアメリカへ? 増補版 屋根の上のバイリンガル

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    著者が留学や旅で体験したこと、言語に関してこれまで考えたこともなかった、いろいろな視点からの話が興味深かった。

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    2025年03月02日
  • ロシア文学を学びにアメリカへ? 増補版 屋根の上のバイリンガル

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    1980年代にアメリカで
    ロシア文学を学んだという著者。

    まだ冷戦の時代
    そこに暮らしていたのは
    亡命者だったり、移民だったり
    彼らの2世だったり。
    「ソ連」という広い国土出身の
    人たちの話す「ロシア語」はひとつではない。
    昔のことを書いているようでも
    なんだか今にいたる根深い問題を感じる。

    ただ、全体としては「言語」を学ぶこと
    それも実際の話者から学ぶことの
    楽しさと大切さを語ってくれていて
    おもしろかったです。

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    2025年02月27日
  • 火星からの来訪者

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    全作、当時のレムの置かれた背景からか
    戦争の影響を強く感じる
    かつ
    終わり方がどれも詩的、抽象的なので
    面白いからどうかと言われると
    面白くはない
    でも深く読むと、深く読める文章なんだと思う
    そこまで深掘りできなかったけど。
    ソラリスを積読してるので
    読めるかなー、、と少し不安になる
    初期の作品ということで
    レムを知りたい方には
    いいと思う。

    以下は自分の備忘録として。

    火星からの来訪者
    そのものの想像がちょっとつきにきくかった
    人物の特徴もちょっとはっきりしないとこもあり
    面白くない
    けど、最後までどうなるか気になる作品

    ラインハルト作戦
    この作品と、ドクトル・チシニェツキの当直は、
    他の長編の一部ということで、(解説より)
    登場人物もその中ででてくるのだろう
    あまり、人物についての説明もなく
    この部分だけ読むと、登場人物が多く
    読みにくい

    だが、当時の様子がよくわかる内容だった

    異質
    戦争に対する悲しみがひしひしと伝わる最後だった
    1番心に残った

    ヒロシマの男
    これも、最後をどう捉えていいか
    わたしには今わからない
    基本的に、どの話も、戦争が
    よくないことをはっきりではないが
    強く書いていると思う。
    この話も、題名からして戦争の話だけれど
    日本人でも、アメリカ人でもない立場ではなく
    原爆についていい悪いの論理的立場でもなく
    ヒロシマの原爆を描くなら
    こうなるんだろうと思う。
    この結末しかないのだろうとも思う
    原爆の描写が、私たちのよく読むような
    ものより、ずっと想像的に描写で
    わたしたちの固定観念でよむと
    わかりにくい

    わたしは異質が1番せつなく、
    わかりやすかったと感じた。

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    2024年04月16日
  • 地球の平和

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    (SF)どうせ自分には読み取れないよくわからないと覚悟しつつも、世界観に浸りたい欲望で手に取り、やっぱり難しかった。というか頭が情報処理をしないんだよな。 でも他の作者の作品に比べると読み側への愛情?気配りは感じられる。

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    2024年02月27日
  • かもめ

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    劇中の人物達がそれぞれほとんど一方方向的に恋をしている。またその対象が、それほど多くない劇中人物の中で完結しているのが面白い。
    それだけ沢山の恋(チェーホフ曰く「五プードの恋」)の物語であるから、喜劇の予感がしたし、チェーホフ自身が喜劇と言っているんだけれど、やっぱり結末のシーンの印象が大きくて、「本当に悲劇じゃないの?」って疑ってしまう。

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    2023年10月03日
  • 火星からの来訪者

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    WW2という時代背景の不条理さが非SFを含めてレムらしさを堪能

    日本人は勇敢な人々だが、ただそれだけなので尚のことだ。「桜の花に包まれた鉄の拳。」この世の物事よりもあの世の物事に近い宗教、つまり個人の品性を高めはするが、民族にとって大きな害となる世界観。

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    2023年07月23日
  • 文庫で読む100年の文学

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    ネタバレ

    帯「ポケットに世界文学全集を!」の通り、手に入る文庫本をセレクト。
    このコンセプトはいいのに、セレクションが微妙で、そして文章も短く不足。
    なんともいたしかゆしなブック・ガイド・ブック。

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    2023年07月10日