白河桃子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「働き方改革」が叫ばれて久しいが、現在様々な会社が失敗している。
(失敗までは行かないが「効果が出ない」ことも含めると、とても成功とは言えない)
この本では、これらの失敗事例を挙げて「どうすればうまく行ったのか?」も紹介。
これだけのノウハウがたまってきて、こうして様々な本も出版されていけば、社会全体の雰囲気も変わってくるだろう。
しかし確実に言えることは、「トップ自らが変わらないと、現場は変わらない」だ。
これは「意識改革」だけ話ではない。
トップ自らが「新たな働く仕組み」を取り入れ、実践して行くのか?
この実践が、継続的に機能するためには、「新たな働く仕組み」が、そもそも「循環されるような -
Posted by ブクログ
4月からパワハラ防止法が施行される、
社内の女性社員からの声もあり、
ハラスメント研修の企画を進めるなかで
手に取った一冊です。
研修用のDVDを見て、外部セミナーにも行ったんですが、基本的なことはもちろん変わらず。
本書でメモしたのは下記です。
『セクハラをする人には3つの共通した特徴があると述べている。3つとは、①共感力の欠如、②伝統的な性別の役割分担を信じている、③優越感・権威主義だ。』
『それは「業績はすべてを癒す」という考え方があったからです。』
『パワハラの判断は、両者の関係性、行為に至る経緯、行為の期間、回数、表現、(指導)目的との関連性、行為の具体的状況といった客観的 -
Posted by ブクログ
”働きかた改革”に関する、どちらかというとバランス感覚のある感じの本。タイトルからは、ありがちな”ダメな働き方改革をぶった切る”ようなものを想像しますが、そんな内容ではありませんでした。安倍首相が音頭を取る”働き方改革”がどのような経緯で進んでいるのか、何を目指そうとしているのか、そのへんの事情を知るのには役立ち一冊。著者は実際に少しでも政策を動かそうと政府の起ち上げた会議などに参加しシステム内で頑張っている人のようです。とても真っ当な感じの内容で、それだけにあんまり面白くはない。紆余曲折を経てきたが、経済成長も見込めず労働人口の減っていく日本で、上司が「俺は長時間労働でここまでのし上がってき
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Posted by ブクログ
とにかく総合職正社員で働き、結婚後もリスクを考えて職を手放してはいけない!ということ。
書かれていることには概ね同意。
ただ、著者の主張ありきでデータやインタビューが解釈されているような…
また、子育てをしていると、ほんとうにどうしようもなく退職しないといけない場面に遭遇することもあるだろうし、そこから得られるものもあるとは思う。
とにかく専業主婦としての幸せよりも、その先にあるかもないかもしれないリスク(主に経済面の)を考えさせる書かれ方だった。
著者の主張は現代の日本をリスク回避して乗りこなすには必要なことだけど、問題はそこじゃなくて子育てや介護と両立できる働き方ができる世の中にしないと -
Posted by ブクログ
もしあなたが年収400万なら同等以上の男は4人に1人、600万以上なら100人に1人です。
主夫はマイノリティ、と言われてギクッ。たしかに差別意識もなく、普通に疑問視してしまう。マイノリティとしてもまだ市民権がないような超マイノリティ。人種とか性別と違って自ら選んでいるので本人の肩身の狭い思いはどこまでかわからないが、周りの意識はたしかに低い。私含め。
女性の働きやすさを考えるのと同じように、男性は外で働くものという固定観念を柔らかくしていけるだろうか。
小島慶子と著者の対談は暴走、おしゃれなイクメンが娘と表参道で観客のいない親子恋愛劇場⁈失礼だろうが!でもVERYで実際、そっちの方向に行くな -
Posted by ブクログ
ファザーリングジャパンのスピンオフ的に派生している専業主夫の秘密結社?の顧問となっている著者。
彼らの主催するイベントや講演に参加しつつ、それらの紹介や分析、また「専業主夫」という男性の役割のあり方について、一般的考察されている。
「主夫」でも「主婦」でも、基本的にはなにも変わらない。家庭内のことを主にする人である。
たまたま、今は家庭のことを主にしている、でもこの先は分からない。
「専業主婦になりたい女たち」同様に、家庭内のことも家庭外のことも代替可能であるような夫婦関係が望ましい。
そして、自由に行きつ戻りつができるような職業社会であるべきだ、という結論もまた変わらない。