白河桃子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
働き方改革の政府委員も勤めた著者による、企業の中間管理職の問題点について述べた本。企業の改革を阻止しようとする粘土層と呼ばれる中間管理職が、会社経営の害となっているが、単にこれを排除しても問題は解決しないため、この粘土層の再教育、再登用が大事であると述べている。この構図は理解していたが、あらためてデータを基に、考え方を整理することができた。
「2020年3月時点ですでに170万人が「初テレワーク」を体験していた」p4
「多くの経営層が政府に対して「解雇要件をゆるくして自由に社員を辞めさせられるようにして欲しい」と望んでいます」p6
「「みんなで渡れば怖くない」ではなく「みんなで渡らなけらば怖くない」とばかりに変化を拒んできました。その中核にいる抵抗勢力、粘土層と呼ばれる人たちが「おじさん」なのです。変化を拒む層は「同質性の塊」で、そのままでは様々なリスクをもたらします。同質性とは多様性の反対にあるもの。多様性がイノベーションの条件であることはよく知られています」p7
「同質性の最大のリスクは「集団的浅慮」が起きることです。これは集団が個人の総和よりもレベルの低い意思決定をしてしまうことを意味します」p8
「「いかに長時間戦って勝つか」から「いかに労働生産性を高めて勝つか」の勝負」p41
「オンラインでは「空気を読む」という行為ができないので、結果、「空気を読まない発言」が増える。これがとてもいいなと思っています」p52
「高度成長期に発展した、45歳以上の男性が多い会社を、私は「昭和レガシー企業」と名付けています。ミドルシニア社員の働き方について課題を抱えているのは、ほとんどがこのタイプの会社です。変化を促す仕組みやルールを導入するとき、最大の抵抗勢力になるのもこのミドルシニアたちです」p63
「出版社にAとBという2人の編集者がいたとします。Aは8時に出勤し、夜10時まで働きます。昼食も自分の席でとり、仕事に励みます。しかし頭が固くて、いい本を生み出せません。一方、Bは朝10時ぐらいに出社したかと思えば、すぐにスタバへ出かけて誰かとおしゃべりします。そのままお昼を食べに出て、会社に戻ってきません。夜は6時になったら飲みに行き、自宅に直帰します。でも、たくさんの人に会ってアイデアをもらうので、ベストセラー本を年に3回は出します。あなたが出版社の社長なら、AよりBを評価して高い給料を払うでしょう。これが「サービス産業モデル」における生産性です」p74
「同質性の高い組織は、不祥事が起こりやすいという特徴があります。全員が上に忖度する、上意下達が大好きなカルチャーでは、「これはちょっとまずいんじゃないか」と思う人がいても、それを口に出せない空気が醸成されてしまうからです」p76
「同質性の高い組織では、本当に優秀な人材は出世できません。心理的安定性が低く、一度でも失敗すると上に行けない組織では「チャレンジもしないし、上に対して異論も反論も言わない」という、ことなかれ主義の人が出世するからです」p81
「(キャリア資本)1.ビジネス資本(知識・スキル) 2.社会関係資本(人的ネットワーク、コミュニティ) 3.経済資本(いわゆる経済力)」p98 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世間では、女性雇用の拡大だとか、女性が輝く日本だとか、なんだか歯の浮くようなことばかり言ってるけど、実際は、一度専業主婦になった女性の再就職への道は遠くて険しくて、例え再就職できたとしても、仕事と家事と育児の両立に根を上げてしまう女性は少なくないのです。
だって世間の働く主婦に対する理解がなさすぎるから。だって旦那の働く嫁に対する理解がなさすぎるから。
この身近な二つの問題が解決されない限りは、女性は永遠に専業主婦を夢見るし、女性の雇用拡大なんて無理じゃね?ソーリ。
みたいなことを思いながら読んだ一冊でした。
それにしても20代独身男子たちの本音の座談会、読んでてムカついたわ。
専業主婦に育てられた20代女子より、専業主婦に育てられた20代男子の考え方の方が、よっぽど問題ありって感じでした。 -
Posted by ブクログ
ドラマ 逃げ恥 のシーンを思い出しながら、ドラマのテーマであった共同経済がわかりやすくイラストや統計で書されている本。
本の中にドラマの登場人物の言葉もあり、平匡がどれだけ希少な男かもわかる笑。
いま、まさしく私も結婚、転勤を期に専業主婦4ヶ目、相手は国家資格を持ついわゆる高所得の部類に入る仕事で、子なしと思うと、平匡みくりカップルと似たよった生活で、ふむふむと読み進めていた。
子どもができたら、また読み返したいとも思ったが。難しいあれこれは私には分からぬが、何にしても、互いが納得して心身健康に過ごすことのできる家事・仕事であれば良いのだと思う。それって難しく希少なんだろうな、と本をデータを見ながら感じた。みくりのように、相手に思いを伝え、2人のように定例会議を家庭内で開くことは真似たいと思った。
さて、私はもうすぐ復職予定。パートなのか正規なのかも決まってない。お金も大切だし、お互いが幸せでいられる道を選びたいと思う。 -
Posted by ブクログ
お金、結婚、子育て、キャリア、マイホーム、親の介護、自分の老後… 30代の女性が抱える漠然とした不安を、主人公のナヤ美と友人のキャリ子が、専門家に教わりながらひとつひとつ考えていく実用コミック。
冒頭、友人の結婚式の後、ちっともたまらない通帳を見て、彼氏とうまくいかない… 自分の人生これからどうなるの?不安になって泣きたくなるナヤ美。でも「泣いたって何ひとつ変わらない!自分の人生の後半戦を生き抜いてやる!」という姿勢に共感して読み進められた。
登場人物も、バリキャリ志向、育休中、専業主婦志望などバランスよく多くの30代の参考になると思う。
私自身はもう30代後半で出産、住宅購入などは経験済みだけど、この本の「とにかく変化に備えよ」「仕事はやめるな」「資産を増やせ」「自分自身を見つめよ」というメッセージには大きくうなずいた。介護費用や世帯分離などについても書いてあったのはこれからの参考になりそう。
マンガ形式で気軽に読めて情報量はしっかりあるので、買って損のない一冊。
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Posted by ブクログ
近年、#MeTooムーブメントを境に、ハラスメントにおける考え方や意識が変化してきているのを感じたため、職場での女性社員との接し方を見直すためにも読んでみた。
セクハラがある職場の傾向として、40代以上の男性が多く、バブル世代の働き方の慣習になっていることが分かった。うちの職場は若い社員が多い分、ハラスメントが起きにくい方だと感じた。
セクハラの加害者になりやすい特徴として、①共感力の欠如、②性差別的な考えがあり、③権威主義の3つがあげられていた。まずは、自分がこの特徴に当てはまらないようにしていくことが大事だと思う。
セクハラのない職場というのは、女性のためだけではなく、男性の働きやすさにも繋がるはずなので、ハラスメントの境界線には気をつけていきたい。
女性差別や性的な内容を思わせる広告などは炎上していく傾向があり、軽率な発言も差別的な考え方になっていないか、気をつけなければならないと思った。 -
Posted by ブクログ
「婚活」時代という著書を記し,「婚活」という言葉を作って伝えたかったことは2つ。
・自ら動かないと結婚できませんよ
・「昭和結婚」から脱却しなければ結婚は無理ですよ
2つ目のメッセージが届かなかったために本書は作成された。
ただし,この2つのメッセージはメタ的に見ると困難な要求をしているようにみえる。
つまり,「望むものを手に入れたいならば自ら動かないとだめ。だけど,その望むものが高望みにならないようにね。」というメッセージである。
望みの意味をどう変容していけるか。結婚の意味あるいは価値をどう考えていけるか。
ここら辺が鍵なのだろう。