白河桃子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ女子学生向けの、就職に関する本やセミナーはたくさんあるかもしれませんが、就活・就職と、結婚・妊娠・出産を一緒に考えよう、と呼びかけている本は、本書と「女子のキャリア(海老原嗣生著)」ぐらいではないでしょうか。
そういう意味で、大変重要な視点を提示している貴重な本だと思います。
また本書がいいのは、女性のみならず皆が働きやすい世の中にならなければならないと述べつつも、単なる社会批判や愚痴に陥らず、逆に女子学生の中にも夢を見ているみたいな将来像から脱却しなければならない人がいるのだという指摘や、社会を恨んでばかりいてもしょうがなく自ら現状を理解しつつ主体的に生き方を考えなければならないという指摘もなされていて、書かれていることにバランスが取れていることだと思います。
具体的な内容について言えば、冒頭の「0時間目」に出てくる「働き方は結婚・出産とリンクしているのに、皆バラバラに考えがちである」というテーゼがあまりにも大事かと思います。また別の言葉では、1時間目に、「女性には『結婚』、『出産』、『子ども』という上るべき山が3つある」と述べれられています。
私なりに言い換えれば『結婚や子どもについての希望も一緒に考えなければ、自分に合った働き方は分からないはず』ということでしょうか。また結婚して子供を持つことを拒否しない限り、結婚、妊娠・出産、子育てをある程度見通さなければ、後々後悔する可能性がある、ということではないでしょうか。
ですから、本書でも述べられているように、就職してからゆっくり結婚や、家庭、子どものことを考えようというのではなく、若い頃から、できれば就職を決める前から考えておくことが必要なのだと思います。
これは共働きがごく普通になってきている現代では、若い男性も考えるべきテーマです。自分と将来のパートナーは今後どういうライフステージ、ライフイベントを経なければならないのかということを知ってほしいと思います。また当然若い方々を受け入れる(雇用する)側の人間にも考えていただきたいですね。
ということで、本書は、女子学生のみならず男子学生の皆さんや、親御さん方に是非読んでいただきたいですし、企業や団体の経営・運営をする側の大人にも読んでいただきたい本です。
ただし就職や進路選択のノウハウを獲得するために読むのはお勧めしません。ちょっと小手先のテクニックに陥っている記述や、若干能天気な将来展望の提示などもあります。個々の記述を見れば、十分な社会のスクリーニングを経ていないと思われるものも散見されます。
あくまで、「目先の就職・進学のことだけ考えていればよいのではなく、その後のライフステージ、ライフイベントもある程度念頭に置いたうえで進路を考えよう、という視点の提示」として有用なのだということでご理解ください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ働いてみてわかったことがたくさん書いてあって、こういうことを学生のときに知りたかったと思うから、女子大生に読んでほしい。大学を卒業して数年はバリバリ働いて、専門的な技能を身につけ、出産しやすい企業に転職。それが理想的なのかも知れない。専業主婦になるなんて無理って早くみんな気付いて!!
企業には新卒で入るのが一番簡単だろうと思って会社員になり、公務員試験受けて転職なんて考えていたけれど、そう簡単にいかないと自分の経験でわかったので、転職先を企業にも目を向けて探してみたいと思う。
出産と育児があることが仕事をする上でこんなにネックになるなんて、女子って損してるという思いと、なんでこんな社会なんだろう(子どもを生んでくれる女性がいなければ男性は父親になれないのに)。
ついついこの手の本を読むと、仕事でうまくいかないことを「女子だから」のせいにしてしまうけれど、文句を言う前に、自分ができることを考えよう。 -
Posted by ブクログ
女子学生向けの本ではあるが、
“先が見えない30代”女子の私にも、面白く読めました。
もしかしたら、この本は高校生ぐらいに一回読んでおくと良いのかも。
書いてある内容は、私自身が大学を出て丸10年働いてみて、体感したり、気付いたり、教えてもらったことが、プロの視点でデータや実在する人のエピソードと共に語られていた。
早く知っておきたかった〜。自分が学生の時に読んでいれば、人生変わってたと思う。もっと計画的に生きる決意をしたであろう。
本当に、日本の女の人が働いていくのは大変なこと。
仕事もプライベートも両立させて、自分の満足できる人生を送るには、“戦略的に”日々過ごしていかなくては実現できないものなのだなぁと、改めて思った。
私たち薬剤師は、この本の話の中心である文系大学出身の人たちよりは、結婚・出産を経ても働きやすいとは思う。でも、だいたいが元の職場というよりは、調剤薬局やドラッグストアなどでのパートとして復職するキャリアダウンのケースが多いように思う。
(子育てが落ち着けば、正社員へ戻ることもあるだろうが)
MRさんの話も出てきたけど、女性MRさんはみんな若い女の子だもんね。ごくたまに見かけるちょっとベテランっぽい女性のメーカーさんは、ほとんど呼ばれて同行している学術さんだもんね。
今の子たちの考えは分からないけど、私たちが学生の頃は、
「卒業後は2〜3年病院で働いて、寿退職して、調剤薬局でゆるく働きながら出産・子育てをしていく」
というのが、理想像だったなぁ。
今、ウチの病院の薬剤師の世界は、女性が長く働けない環境。
過去には、結婚・妊娠をきっかけにたくさんの女性の先輩が辞めていった。
その結果、うちにいる女性は、
薬局長:50代前半。既婚、子ども無し。
先輩:30代後半。未婚。
私。
私と同じ年の中途採用2年目:既婚、現在産休中。
以下、20代の女子がたくさん。
(ひとり既婚の子がいるが、家が遠いので妊娠したら辞めてしまいそうな雰囲気)
近所の他の病院を見ても、30代以上の女性はなかなか残らない傾向。
好きな時間でそれなりの収入が得られるような働く場所があれば、そりゃあそっちに行くよねー。
No.2の男性は福井県出身なので、地元を参考に何とか頑張って欲しいところ。
自分は、結婚も出産もしたくないのと、親の面倒とおひとり様の老後を考えると、「細く長い働き方」で「定年までゆるキャリ」を選択して、上手くやっていく必要がある。
そのためには、「男性とは絶対に闘わないこと」という本書にも書いてあった金言を心に留めつつ、上手にスルーする力を身に付けて、のんびりやっていけるようにしたいと思った。
そして今の私の仕事は、あくまでもライスワークであり、ライフワークではない。
うすうす感じはじめている本当のライフワークへの道を探りはじめようと思う。
プロボノという言葉を初めて知ったので、この辺のことも調べてみよう。 -
Posted by ブクログ
タイトルの通り、就・妊・婚がすっきりまとまっていたし、事例も多く載っていてリアリティもある内容。一気に読みました。
これから就活をする女子学生は読んだらいいと思うけど、一方で、就活する時に知ったんじゃ遅いって話でもある。
こういう類のことは、私が大学生の頃からもやもや考えてる問題の1つでもあるんだけど、社会や企業が変わらなければいけないし、教育で意識を変えていかなければならないと思う。
就活の段階で、仕事と家庭(女性としての生き方)について考え始めて、「こんなはずじゃなかった」と思っても後戻りできないし。そのためには、高校とか大学とかの進路選択の時点から、先を見通して色々考えることができる仕組み作りが必要。単に女性管理職の数を増やそうとか、保育施設の数を増やそうとかそんな「点」のはなしじゃなくて、もっとトータルに変えていかないと、変えようとしていかないと、根本的には何も変わらない。
本の感想から離れて長くなってしまったので、この辺で。。 -
Posted by ブクログ
女子でもなければ、就活をしているわけでもなく、独身なので子供もいませんが、読みました。
twitterでこの著者ふたりをフォローしていることもあって、考え方のまとめになるかな、と思って。
で、読んでみて、すべてに賛同、というわけではもちろんないけど、考えてみるきっかけとしては必読なのかな、と思う。
特に学生にとっての未知の「就活」、これは社会人からしたらある程度わかりきった話であったりもするけど、導入としてはいいと思う。
そして、後半の妊娠(というか、女性の人生設計について)。
子育ては若いほうが有利、確かにそう思うし、いろいろ考えると確かになー、と思うことも多々。
でも、それができないのが今だったりするわけで、これからの人はぜひそうあってほしいけど、今30歳を超えた未婚の人(男女問わず)には厳しい内容ですね。(ま、実態厳しいんだろうけど)
20代で仕事にまい進する、というのが片一方ではいいこと、とされる世の中で、なかなか結婚や子育て(もっと言えば、その手前の恋愛)に労力が向かない世の中なのも事実。
なので、今こうあるべき、というのは分かるんですが、そうしていくためにどうすべきなのか、それを考えていかないといけませんね。 -
Posted by ブクログ
白河桃子先生の著書読書会と講演会参加のために読みました。
「婚活」という言葉を提唱した先生の最新著書は「妊活」がテーマ。仕事(就活)や結婚(婚活)に次いで子どもも、今では意識的に行動しないと手に入らない時代…と説いています。
決して結婚や妊娠をゴリ押しする本ではありません。
女性の社会進出が進み、キャリアプラン確立や「お嫁さん候補」思考の崩壊から晩婚化の傾向が強まっている。気づけば妊娠適齢期をすぎ…と、ひずみの元は明らか。
女性ひとりひとりがその問題を真摯に受け止めてライフプランニングを、という正面からの解決もあれば、事実婚やシングルマザーといった別のアプローチで出生率を高めた海外の例も紹介しています。日本ではかなり難しいと思うけれど、理解や補助が高まれば、後者による対策もありでしょうか。
世の未婚男性陣にお聞きしたい…。もしも恋人や知り合いの女性が、この本を読まれていたらどう思うんでしょう。
(一読者としての願いもありますが)あからさまにヒいたり変なプレッシャーを感じたりするのではなく、理解を示してくれるようであれば、少子化対策の未来は明るい気がします。