樋口美沙緒のレビュー一覧
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ネタバレムシシリーズ8作目にしてついに、というかやっと念願かなって、マヤマヤのお話を読むことができました。
いろいろと意外なことばかりでした…!驚きもありつつマヤマヤの気持ちに共感できるものがあって…
何が意外かって、真耶の相手があの央太だったことですよ~
翼と仲良しで、甘えっ子で泣き虫で、パパとかママとか言ってた央太がこんなキラッキラなハイスペック攻様に変身するとは…!!
でも、これはスジボソヤマキチョウからツマベニチョウに突然変異したという生物学的理由があってですね…
美しすぎるマヤマヤにとってはまさにお似合いの相手となったわけだけど、央太がどんなにすばらしい男になったとしても受け入れられない苦 -
購入済み
いやこの二人は無理だろう
こじれにこじれて、読んでる途中でそう思いました。真剣に。
付き合ってもいないうちからすれ違い過ぎて疲弊し、突破口が見つからない。
離婚寸前の夫婦みたいで。これはこれで楽しかった。 -
購入済み
英国好きには◎
現代ものですが、違和感なくパブリックスクール独特の伝統や貴族感で構成されています。
全体としては、終始続きがどうなるのか勿体なくて読み進めるのにわざと時間をかけるほどでした。
一点言うなれば少年時代とだんまり生活にもたつく気もしますが、それがあってこその展開かなと思います。18,19世紀英国という単語に反応する人、いちゃいちゃラブラブよりストーリーを追いかける人はぜひ。個人的に主人公が気弱ひ弱、の割に押し付けがましい頑固さ(無自覚)で苛つきましたが(笑)、上回る魅力的な攻めだったのでこの評価です。 -
購入済み
精神的な虐待
結構Mっ気があっても(笑)イタイ初めの1・5冊。エドには愛情があるんでしょうと予想(期待)しつつも礼の境遇があまりにも酷くね?って思っちゃう。最終的に報われるんだとしても、ねぇ。実際は大魔王かと思われたエド自身もおしん(古っ。笑)かってくらいの「耐え忍ぶ愛」でしたが。でも樋口さんの筆力ですね、結構展開キッツイのに読むの止められなかった☆これは名作〜♡
と前回読んだときにレビュって今回再読しての追記(しつこい。笑)。このシリーズは最低2回読み返すべき、初読みで見えなかったものを再読した際にその一々の現場に「嗚呼っ」となりますから。英国貴族の誇りや縛られた世界観も2回目には「ですよね」とストンと -
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ネタバレこんなBLがあったとは。という嬉しさ。
何気なく買ってみたこのシリーズですが、結局この最終巻まで夢中で読んでしまいました。
むしろ途中からもったいなくて読めないくらい。
この巻はいらなかったかも、という感想もありますが、個人的には読んで良かったです。
8年後にようやくすべてが礼とエドの中で飲み干せた、そんな感じ。
エドのひたむきな努力に涙。
なんというか、うまく言葉にできないけれど、愛すること愛されること、互いにどちらもしているから後半特に胸がいっぱいになりました。
最後に礼がパブリックスクールでのことを振り返るシーン。12年間を本当に一緒に体験してきたかのような懐かしみが湧きまし -
ネタバレ 購入済み
読者は生殺しで。早く楽にし〜。
この番外編読むために久しぶりに本編読み直してまた泣きながらも一遍読み返して番外編を続けて読んだなう。
お願い。樋口先生、早く私を楽にしてぐださい。は、早く二人の気持ちを、と云うより二人のお互いの認識をカチッとスキっとピッチリと!咬み合わせてくださいよおーー。(泣)
本編③のラストでやっと両想いになった?気がしたんですが、なんかちょっとビミョーにズレたままな気がして心配してたんですが、番外編読んで、危惧していたことがホントだったと知って愕然としましたよ。これでやっと二人の認識が無事に合致して読者としてホッと出来るかと思ったのに、二人視点のまま、皮一枚で寸止めで、もう蛇の生殺しですよおおお。
もし -
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ネタバレもう……っ!もうなんなんですかね!!!!
もともと商業BLはなんだか軽すぎてむやみやたらと致してる()シーンが出てきて、やたらハーレムで「いやいやいや……!!」って苦手意識あったんですが、反省!!(そっちが好きな方には逆に苦手かもしれない)
ちゃんと、メイン2人(礼とエド)の物語。
それぞれが考えてること、葛藤してること、でも愛していること、傷ついたこと……こう書くと重そうですが、そんなことなくほんと読み始めると止まらない。
読者からすればエド→→→→礼が見え見えなんだけれど、どんなミラーを持っているのか礼はことごとくネガティブに跳ね返す!!エドがイライラしつつ、それでも礼のために礼に気持 -
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ムシシリーズ7作目。グーティサファイアオーナメンタルタランチュラ×性モザイクのナミアゲハのcp「愛の在り処をさがせ!」の続編です。
既に電子配信されていた『愛の在り処は見つけたけれど』と『続・愛の在り処は見つけたけれど』の2本と、シモン視点のその後4本、おまけ『愛の在り処は今もまだ』が1本収録されていました。
前作、ラブラブはやっとこれからって感じ…と感想に書いたとおり、子供までいるのに愛する事には不器用だった二人(特にシモン!)がやっと愛に目覚めるまでが描かれていて、読者にとっても念願叶った(笑)話になっていました。
シモンを追いかけて空と二人ケルドアにやって来たはいいけど、葵はそこで肩身 -
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「愛の巣へ落ちろ!」「愛の蜜に酔え!」「愛の裁きを受けろ!」「愛の罠にはまれ!」「愛の本能に従え!」に続く虫シリーズ第6弾。
グーティサファイアオーナメンタルタランチュラ×性モザイクのナミアゲハ。
シモンと葵が愛を見つけるまでの話です。すごく切なくて、涙無くしては読めなかったです…ボロ泣き。
♂×♂の愛の話ではあるけど、シモンと葵の間には二人が背負った母と子供の愛と葛藤が根深く存在していて。
なのでエロよりも、葵と空とかパパとママとか、そういう絆と愛情みたいなものがメインになった展開でした。
大きな愛の物語になっていましたね…
シモンと葵は、身体から始まった関係…というか、子作りから始まっ -
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ネタバレパブリックスクール完結巻。
前巻はどうにも受の性格が好きになれず、攻が気の毒に思えて仕方がなかったのですが、ここにきて一気に盛り上がりを見せてきました。
正直、檻の中編では冗長に感じていまいち乗り切れなかった部分も多かったのですが、今回はもう序盤からフルスロットル。
ついに身体の関係を持ってしまったふたりの爛れるような、夢のような時間が終わりを告げ、新たな風が吹き込みます。
ジョナスの登場により、受と攻の関係は急激に変化し、絡まりすぎて解くこともできなかった糸が、ゆっくりと解かれていくような展開には思わずため息が零れました。
受の世界は開けてゆき、本来の朗らかな性格を周囲が気づき始めると同時 -
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完結編です。
パブリックスクールを舞台に、英国貴族社会の容赦ない身分差の中で生まれたエドと礼の切ない恋の行方の顛末に、胸が幾度も熱くなってしまいました。
階級意識が英国では今でも根強くて、出自をとやかく言われたり排他的で階級を超えることを嫌ったり、という社会背景は日本人には理解し難いですね。でも、英国文化に接すると確かに感じるものがあります…
前回、エドは礼を抑圧し、罵倒し、犯したおしていました。
…酷いと思いつつ萌えたのは、エドがそれくらい愛していることを察することができたからです。
礼を愛してる気持ちが二重、三重の禁忌となってエドを苦しめ、「愛してる」の一言を告げることができなかったんで -
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2012年出版の本です。今更ながらキャンペーンもやってたし、孕み系もあるとのことなんで読んでみました。
残念ながらこの本は孕み系ではありませんでしたが、多分他の同じシリーズものでしょうね。評価も凄く良かったのですが、擬人化…獣系ならよく読んでるんですが、ムシ…ねぇ…と今まで読んできませんでした。
しかし!虫といってもそんなに虫虫してなくて、言うなれば虫の外見じゃなく、生態の方ですね。
他の方が沢山レビューされていますので詳しくはそちらで(笑)とにかく切なくて痛い。痛いって言ってもこの本の場合切なさ、心の痛みが殆どですね。この本1冊で何度泣いたか…こういう話好きです!