樋口美沙緒のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
ムシシリーズでも人気のバイプレーヤー・マヤマヤが主人公のお話。
ラストまで、真耶がどうやって央太を好きになるんだろう…と思っていたけど、このムシシリーズで自分も好き!両想い!になるのではなく、わりとビターよりのハッピーエンドになるとは。すごく意外でした。
央太がとにかく頑張った。彼が真耶に語る言葉が、真摯でとにかく胸を打ちました。
ムシシリーズは恋愛に特化した世界観で、最後は恋愛成就が当たり前なものと思ってましたが、このシリーズはそんな単純なものじゃなく、BLのお約束から外れた愛の形を表現したちょっぴり変化球なお話でした。
それでも続きのお話ではラブラブさが垣間見えていて、物足りない読者にも補 -
購入済み
愛の罠にはまれのみ既読
⚠︎原作をまだ愛の罠にはまれまでしか読めていないので、今回本作を購入しても『愛の罠にはまれ』のストーリーしか読んでいません。今後他の原作も購入、読破したら本作の続きから読みたいと思います!
<本作愛の罠にはまれのSSを読んでの感想>
掲載されているいくつかの話を、時系列的に整理しながら読み進めていきました。やはり人間、そう簡単にはヒトって変わらないんだな、と思いました。というかもうここまで年齢を重ねてしまうと、自らの性格を少しでも変えるなんてことは到底無理難題で。
その中でも、兜と篤郎が、彼ららしく、彼らにとっての幸せを日々紡いでる、そんな日常を垣間見れた感じがして、 -
購入済み
ドラマCDから原作購入
このシリーズ全て見て聴いたわけではないので、他のレビュー者さんと大きく意見が異なってしまうかもしれません。ご了承ください。
私はこのシリーズで3作ドラマCDを拝聴しました。その中でも郁と篤郎のこの2人兄弟のお話しが特に好きでした。今回原作も読んでみたくなりこちらを購入。
今作は篤郎と兜のお話です。
篤郎の『愛する者への一途な思い』を知るからこその思考と言動。兜の『愛すること』の意味を知らずに育ってしまったことからくる思考と言動。
私はこの2人のお話を読みながら、様々な思いを抱きました。その中でも、私は他のレビュー者さんに比べ、どうしてなのか、兜に激しい嫌悪感をあまり抱かずに -
-
ネタバレ 購入済み
ツバメと監督生たち
スタンと桂人の二作目。
一生一緒にいようねなんて幼い子供の戯言だと思いますが、それでも永遠の愛を信じたい私もいます。
そしてこの作品では一生一緒の愛を信じられます。
失恋の描写が上手くて沢山泣きました。
目を覚ますたびに愛がないことに絶望したり、わたしとの時間はあなたの人生に何の影響も与えなかったと絶望したり、桂人の心の動きを自分に重ねてしまいました。
二人にはこれからも幸せでいてほしいです。 -
-
購入済み
ロンドンの蜜月
タイトルからロンドンでしっぽりが中心かと思いきや、礼はイギリスでの就職がうまくいかず無力感に悶々としていて、読んでいて歯痒くなるようなシーンが沢山あります。
それに比べてエドは昔の暴虐無人な様が消え去り、すっかり配慮に満ちた大人な対応ばかりでした。
これからも二人の人生に幸多からんことを祈るばかりです。
そしてギルが大活躍。この物語にギルの存在は欠かせません。
サブキャラクターが魅力的であることもこの作品の魅力です。 -
ネタバレ 購入済み
ツバメと殉教者
エドと礼の話ではないですがパブリックスクール続編ということで読みました。
今回は不良ということだけが欠点のスタンと、アジアとの混血児ということだけが欠点の桂人。
周りから見てとても魅力的な二人には家族から受けた大きな心の傷がありました。
与えたがりの二人が犠牲を払わない愛を育むところが素敵です。
そしてメンべラーズを始めとしたその他のキャラクターの魅力がすごいです。読み終わる頃にはウェリントン寮のみんなが好きになってしまいます。 -
購入済み
イギリスにて
エドと恋人になった礼が出張でイギリスへ。
礼は癖の強い芸術家やエドを取り巻く環境に悩み苦しみながら一皮剥けて強くなります。
そして今までの冷酷な態度が嘘のように愛情表現を欠かさないエドの姿が素敵でした。 -
購入済み
愛
檻から解放されるエドと礼。
別々の道を歩んだその後、最高のハッピーエンドで良かったです。
パブリックスクール時代はそれぞれの孤独に苦しんだ二人ですが、思い返すとかけがえのない時間だったと思わされます。 -
Posted by ブクログ
3年ぶりのムシシリーズ第9弾。
今回はシリーズ5作目『愛の本能に従え!』で主人公たちを悩ませる、悪い上級生だったハイクラスの黄辺と志波がメインです。
黄辺の初恋で、叶わなかった恋の相手で、身体の関係だけあった志波と六年ぶりに再会するところから話が始まっていて、いわゆる再会もの。愛するとは何か?愛とは何か?という根本的な問いを投げかけられました。
わかっているようでわからないのが愛…
その普遍的なテーマを、センセらしさ(ムシらしさ?)あふれる筆致で描き切っていて、すごく心に響くものがありました。…すごくよかった。
志波はとても身勝手で残酷な性格なのかなと最初思ったんだけど、実はデリケートで優し -
購入済み
パブリックスクール
ロマンスに特化したBL小説です。
傲慢で孤独な王様のようなエドワードと、慈愛に満ちお人好しな礼。
礼に冷酷な態度をとるエドワードですが、底知れぬ執着を感じさせます。
礼の温かさでエドワードの心は溶けるのか。
次巻も楽しみです。