樋口美沙緒のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
郁ちゃんが可愛らしくて♡
同人誌で読みましたが絵が加わると感動も一塩です。
黒目がちで微笑む郁ちゃんの可愛い事。
俺様の陶也君が次第に郁ちゃんの純粋な心に惹かれて変わっていく様子もとても良かった。
お互い好きなのに別れなければならず、それでも諦めずに自己中心的だった所は全く消えて、弱いロウクラスの為の弁護士として働きながらいつか、自分が郁に相応しくなったらまた会えると信じていた陶也君が素敵でした。
お話を知っていたので郁ちゃんに起きるだろうあのシーンまで読み進むのが苦しかったです。
慈愛の心で他人に愛を与えられる郁ちゃんが愛しくてたまらない作品。
やはりうるっとしてしまいましたけれど。 -
Posted by ブクログ
再読記録がありますが、これは、もう10回は読んでます。
なんでこんなにツボなんだろう!?www自分でもよくわからない。
たぶん、近親相姦は絶対だめなんで、本当は他人なんだけど、ずっとひとつ屋根の下で育ってきた、ってのが、幼馴染と同列で好きなのかもです、自分。
父親を亡くした主人公は、父と仲のよかった他人に引き取られます。父と同じ職業だったからなのか、親しみを覚え、必死で面倒をみます。
そして、その家には、息子がひとりいました。飾らない態度はときにそっけなく、自分は好まれていないかもしれないと思うことがあったけれど……。
でも、結局自分が好きだったのは、引き取ってくれたひとではなかった。そし -
Posted by ブクログ
ネタバレ鬼門中の鬼門であるNGワード『花嫁』
どんなBLでも花嫁ネタには裸足で逃げる私ではありますが、今回は
『樋口さん』『ファンタジー』『もふもふ』
この三種の神器の誘惑に勝てず、購入。
大当たり。
おばあちゃんとか、家族とかダメなんですよ……。
もう涙腺ゆるゆるで、狗神が本当は人が大好きだったってくだりから
鼻水まで出てくる始末。
おまけに何なんですか、このモフモフ集団。
茜のもふに、狗神のもふ。ついでに藤のもふまであれば鬼に金棒。
何千年も生き続けるふたりの日常で、狗神のもふもふに包まれて
お昼寝とか想像しただけで身悶えしそうになります。
古き良き日本の文化や風俗、田舎の伝統。
そん -
Posted by ブクログ
「愛の巣へ落ちろ!」の2作目。スピンオフ的な今回の主人公はクロオオアリの綾人×クロシジミの里久。澄也もチラッと登場します。
実際に絶滅危惧種になっているクロシジミと、クロオオアリとの共生関係を擬人化ファンタジーに上手く生かしている話だなと思います。
クロオオアリなしでは生きられないクロシジミ。お世話される代償として、甘い蜜を彼らにあげます。好蟻性という生態に興味津々。
綾人と里久も、ずっとそんな関係を続けていくことが出来たら幸せだったはずなのですが。
宿命のせいで誤解が生まれ、想いあう気持ちがすれ違ってしまうところに泣かされました。
体が弱く外の世界を知らずに成長した里久は、恋愛について全く -
Posted by ブクログ
絶滅危惧種のクロシジミチョウの里久は保護されていたクロオオアリの女王の命令で子供の頃から想いを寄せる綾人の病気を治すため、生まれて初めて学校に通うことになる。
身体が弱く屋敷で孤独に育った里久の大切な人、綾人。
幼い頃に施設に迎えに来てくれて、その差し出された手を取った時から里久は綾人が好きだった。
二年前、突然別れの手紙が机に置いてあって「もう二度と会わない。」と言われていても。
綾人の病気を治すため、どんなに冷酷な言葉をかけられても無体されても優しかった頃の綾人を見つけようと健気な里久が痛々しかった。
王になる為にはグンタイアリ化を押さえなければならず、それには里久の甘露が不可欠で。
その -
Posted by ブクログ
う、う、泣いてしまった…!
昆虫の擬人化というのでキワモノかと一瞬思ってしまった。全然そうじゃなく、ポイントはそこじゃなかった。
階級化、弱肉強食化が擬人化することによってデフォルメされた、王道学園ものでした。
平民で裕福でもなく、体も弱いロウクラスのシジミチョウの翼が、ハイクラス種が通うエリート男子校に入学しようと思ったのは、憧れの澄也に一目逢いたかったから。でも、ハイクラスのタランチュラ、澄也は想像とは違っていて、幻滅したばかりではなくあっさり食われてしまうことに。
いじめ、暴力、差別など悲惨な目に遭いながらも、健気にたくましく学園生活を送ろうとする翼の強い心に、思わず感動してしまった -
Posted by ブクログ
ネタバレ一見BLにはよくある寄宿学校もの、なのだけれど、違うのは、生徒たち(だけでなく、この世界の人類すべて)が虫の属性を持っていること。
一度滅亡の危機に瀕して虫の遺伝子を取り入れた未来の人類の世界。人々は、それぞれその身に宿した虫の能力を得ており、また虫の種類によって先天的に優れた資質を持つハイクラスと、そうではないロウクラスに分類されている。
主人公はロウクラスに分類されるシジミチョウの少年。ただし、身体的にとある事情を抱えている。
あるときテレビで見たハイクラス・タランチュラの生徒にあこがれて、ハイクラスしかいない学園に特別に入学してくる。ロウクラスのくせに、という周囲の扱いに傷つきながらも -
Posted by ブクログ
ネタバレたったひとりの家族だった父を亡くし、その友人の男(息子一人あり)に引き取られることになった少年のお話。
おもしろかったです。「家族もの」ということで、泣ける展開がありつつも、温かく幸せな気持ちになれるお話でした。
強がりながらも心に寂しさを抱えどこか危ういところのある主人公。彼の行動はいちいち健気で胸が痛くなるかわいさでした。
主人公への想いを抑えようとして抑えきれない相手役にはニヤリ。普段キリッとしているのに、実は"あんな感じ"で主人公絡みで暴走してしまうのに大変萌えました。
そしてかなり浮世離れしているかと思いきや、ちゃんと"わかってる"お父さ -
Posted by ブクログ
凄く面白かった!!擬人化だということで少し苦手感がありましたが
ハイクラスのみが通う星北学園にロウクラスで身体にワケがあるシジミチョウの翼が特待生で入学します。
初めから差別の嵐でしたが、ハイクラス出身でも身分などに拘らない素敵な先輩やルームメイトに助けられながら学園生活をおくっていきます。
ロウクラスは馬鹿にされ虐げられ、ハイクラスはちやほやされる現状は現実と変わりません。
そんな中、身体の弱かった翼がここに入るきっかけをくれた人、
ハイクラスの中でも名門のレッドニータランチュラの澄也に初めて声を掛けた翼は、「シジミチョウは嫌いだ」と言い放たれてしまい。
皆の羨望の的である澄也に夢中になる人 -
Posted by ブクログ
愛はね、
のその後の二人。
望の昔の恋人たちが出てきます。
大貫、五島、そして望を殴りつけて入院までさせた篠原の出現に俊一は気が気ではありません。
どの男たちも皆、望と復縁したがっているので辛い心情です。
望は「好きな人は俊一。」ときっぱり言っているし、以前とは違い凛とした態度なのでどの男に誘われても流される事はないからこそ普通に話しているのに、それが俊一には面白くないようで。。。
挙げ句に無理矢理望の身体を開かせたりと、思うようにいかない俊一です。
後半で、望が俊一の元を離れた時、自分の望への愛に目覚めて望の元へと飛び立ちます。
そこでやっとお互いの気持ちが一つになって身体を繋いで、長かった -
Posted by ブクログ
人を許して、受け入れてしまう事は優柔不断な面もあるししっかりしてないと言われてしまうけれど、それは強さだと思う。
親から沢山の愛情を注がれずに育ってしまうと、9割酷い事をされても
残り一割でも優しくされればもうそれだけでいい、と思うようになってしまうのではないかなあ。
流されやすい、人を責めない望は愛情豊かなんだと思った。
それが過ぎてしまうと、一部の男は暴力に訴えてしまうのでしょう。
許される事を知っているから。
幼なじみでいつも望の事を守ってくれる優秀な俊一への切ない想いを秘めているから、好きではなくても自分を欲してくれる相手に身を任せてしまう望が痛々しかった。
愛に餓えていた望が愛を知っ