樋口美沙緒のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレパブリックスクール完結巻。
前巻はどうにも受の性格が好きになれず、攻が気の毒に思えて仕方がなかったのですが、ここにきて一気に盛り上がりを見せてきました。
正直、檻の中編では冗長に感じていまいち乗り切れなかった部分も多かったのですが、今回はもう序盤からフルスロットル。
ついに身体の関係を持ってしまったふたりの爛れるような、夢のような時間が終わりを告げ、新たな風が吹き込みます。
ジョナスの登場により、受と攻の関係は急激に変化し、絡まりすぎて解くこともできなかった糸が、ゆっくりと解かれていくような展開には思わずため息が零れました。
受の世界は開けてゆき、本来の朗らかな性格を周囲が気づき始めると同時 -
Posted by ブクログ
完結編です。
パブリックスクールを舞台に、英国貴族社会の容赦ない身分差の中で生まれたエドと礼の切ない恋の行方の顛末に、胸が幾度も熱くなってしまいました。
階級意識が英国では今でも根強くて、出自をとやかく言われたり排他的で階級を超えることを嫌ったり、という社会背景は日本人には理解し難いですね。でも、英国文化に接すると確かに感じるものがあります…
前回、エドは礼を抑圧し、罵倒し、犯したおしていました。
…酷いと思いつつ萌えたのは、エドがそれくらい愛していることを察することができたからです。
礼を愛してる気持ちが二重、三重の禁忌となってエドを苦しめ、「愛してる」の一言を告げることができなかったんで -
Posted by ブクログ
2012年出版の本です。今更ながらキャンペーンもやってたし、孕み系もあるとのことなんで読んでみました。
残念ながらこの本は孕み系ではありませんでしたが、多分他の同じシリーズものでしょうね。評価も凄く良かったのですが、擬人化…獣系ならよく読んでるんですが、ムシ…ねぇ…と今まで読んできませんでした。
しかし!虫といってもそんなに虫虫してなくて、言うなれば虫の外見じゃなく、生態の方ですね。
他の方が沢山レビューされていますので詳しくはそちらで(笑)とにかく切なくて痛い。痛いって言ってもこの本の場合切なさ、心の痛みが殆どですね。この本1冊で何度泣いたか…こういう話好きです! -
Posted by ブクログ
ムシシリーズでも、閉塞的な男子学園の雰囲気を鮮やかに描ききっているセンセ。今回は擬人ものではなく、本格的にイギリスのパブリックスクールを舞台にした話で、読む前からとても期待していました。
「アナザー・カントリー」とか、もーさま(独)とか、竹宮恵子師匠(仏)とか、BLゲー「神学校」とか、いろんな寄宿舎で妄想してきた身には正統派パブリックスクールものというだけでたまらんものがww
嬉しくて何度も読み返してしまいました。
yocoセンセの神イラストは映画のワンシーンのようで、素晴らしいです。エド、ギル、レイという古典的な名付けもいいですね~
母親を亡くし、イギリスの名門貴族だという父方に引き取られ -
Posted by ブクログ
「愛の巣へ落ちろ!」「愛の蜜に酔え!」「愛の裁きを受けろ!」「愛の罠にはまれ!」に続く虫シリーズ第5弾。
スピンオフ的な新キャラcpでした。澄也とマヤマヤも出てきて嬉しかったけど、前作読まなくても問題ナシです。
ハイクラスのオオムラサキの大和×ハイクラスのナナフシの歩という、高1の同級生同士。ナナフシって、擬態してまったく気配を消してしまうあの虫ですよね…図鑑で見た姿とはちょっと違って、街子マドカセンセの描くナナフシの歩はすごくかわいかったです!
なのに、誰にも気づかれず空気のように扱われていて存在感ゼロってさすがナナフシ。
対する大和は存在感抜群で男らしく、テニスでも頭角を現していて目立つ -
Posted by ブクログ
「愛の巣へ落ちろ!」「愛の蜜に酔え!」「愛の裁きを受けろ!」に続く虫シリーズ第4弾。憎まれ役だった篤郎が改心する続編あるかな~と前作レビューで期待してたら、来ました!読んだら何これすごく萌えました。
皆の中で一番温厚で頼もしい存在だというイメージが強かった兜が、まさかこんなお人だったとは…というサプライズもあり、あんなに嫌な奴だった篤郎が、まさかこんなにもやさしくて繊細な心の持ち主だったとはという安堵もあり、予想外の展開にハマってしまいました。
兜の意外な一面を見ちゃいましたね~
ハイクラスのお坊ちゃまで何不自由なく育ったから、まっすぐで正義感も旺盛だけど、その分人の痛みを知らずにきたのだ -
Posted by ブクログ
昆虫シリーズ第3弾です。
今回は1作目でものっそ嫌な男だったタランチュラと、
家畜化された唯一の虫であるカイコガのお話です。
自分一人では生きることも出来ないくらい身体の弱い
受は、口をきくことが出来ず、すぐに熱を出すし
転けただけでも歩けなくなってしまうこともあるくらい、
とにかく弱い種です。
そんな日々を生きるだけが精一杯で、明日死ぬかもしれない
という毎日を送る受のことを、うっかり好きになって
しまう攻という構図。
勿論、一途にずっと攻のことを大好きだった受を、最初は
ロウクラスに対する嫌悪もあり(詳細は1作目)、攻めは
暇つぶしのようにして付き合うんですが、受の健気さに
絆されて、気 -
Posted by ブクログ
樋口美紗緒センセの原作を夏乃あゆみセンセが作画。ヴァンパイアものは好物ですが、最近読んだのが「Nightmare Catalog」www
そのせいか、この作品は一服の清涼剤!のようなあふれる胸キュンを感じてしまったのでした。王道の中に乙女心を鷲掴みにする萌えポイントがてんこ盛りです。
俺様ワガママなツンデレ吸血鬼アンリの屋敷で家政婦のバイトをすることになった地味な高校生、湊。ところがアンリはとても俺様でワガママで身勝手。始めはそんなアンリの態度に腹を立てていた湊だけど、だんだん彼の優しさに気付いていくことに。
年の差400歳近くもあって、生まれも育ちも全然違う二人なので、意見の食い違いから -
Posted by ブクログ
前作「愛はね、」の1年後。俊一と望がどんな選択をしたかが、細やかな筆致で描かれていて、興味津々で読み進みました。二人の関係にじれったくなりつつも、俊一の切実な思いや苦悩を知ることでストーリーに生々しさが感じられて読み応えがありました。
前作では望視点だったので、俊一がどう思っているのかは望を通してしか分からなかったのですが、今回は俊一からの目線なので、彼が何をどう感じていたのかよく理解できます。
望はいろいろな修羅場をくぐってきて確かに成長しています。俊一を好きな気持ちはブレがないけど、彼に依存することがなくなったんですよね。
ところが俊一は相変わらずだな~という印象。望にこれまで関わってき -
Posted by ブクログ
ムシ3冊目。同人誌で既読だったので免疫できてるし、と思ったら大間違い。やっぱり涙腺決壊だったのでした…
街子マドカセンセのイラストが入ると、また一段とウルウルさせられてしまいます。
「愛の巣へ落ちろ!」で悪役だった、陶也のスピンオフです。見た目はステキだけど、ロウクラスをバカにしていてものすごく嫌なキャラでしたよね。
そんなタランチュラの陶也と、虚弱で短命だとされているカイコガの郁の切ない恋物語です。
郁がシリーズ最虚弱体質。口がきけません。でも、自分の存在価値や、生きることの意味を求めて一生懸命がんばっている芯の強さがあります。陶也との交流は筆談なんですが、これが心にじんわりきます。書くこ